#3つのお題に空想のひらめきを 「飛雄馬と美奈」
第39回 3つのお題(恋愛編)
お題①:「星の恋人を探して」
お題②:「月夜の告白」
お題③:「約束の日」
「何を検索中?」
「星の恋人を探してるんだよ 」
「星って?〈巨人の星〉の星飛雄馬の? ミナさんか?」
「それ! ミナさんだよな? ナミさんじゃないよな?」
「ミナだよ。確かヒダカ・ミナ」
「よく覚えてるなあ。あった。日高美奈。山の診療所で働いてる。え? 高校を中退して山の診療所へ? 看護師じゃなくて、看護師見習いだったのか」
「誰かの役に立ちたいと診療所にやって来たんだ。孤児の子供たちを連れて宮崎キャンプの球場に来て飛雄馬と知り合う。取り損ねたボールが子供に当たって、つい気が散っててと飛雄馬が言い訳を言ったら、美奈さんから平手打ちをくらうんだよな」
「強烈な出会いだな。爪の悪性黒色腫〈メラノーマ〉で亡くなる、と」
「日南海岸で月夜の告白があったよなあ。飛雄馬が聞く。どうして美奈さんには、九回裏ツーアウト二死満塁の迫力があるのかと」
「私には死ぬ運命の黒い星が爪の中にあるのってね」
「衝撃の告白だった」
「それまで毎日山に会いに行って、ろくに練習に身が入らず二軍落ちを告げられた飛雄馬は、美奈さんに別れを告げようと呼び出した夜だったな」
「そのあと、診療所のヒゲの先生が球場に来て、美奈さんが亡くなったことを告げる」
「マウンドに立ってたら私より大事な場所だから内緒にしててって、言われたのにもかかわらず」
「ちゃんと見送ってほしいと」
「辛くとも気持ちの整理が星君には必要だと」
「お棺の中の美奈さんは、たくさんの白いユリに囲まれてたなあ」
「飛雄馬の嘆き様と言ったら」
「号泣して大量の涙が出る出る」
「あの辺りから劇画タッチに変わっていった気がするね」
「確かに。そして、その日が約束の日になる」
「美奈さん以外、もう誰も愛さないと」
「飛雄馬の初恋相手は永遠の恋人になったわけだ」
「あなたは私の中に美奈さんを見てるのね、なんて言われて飛雄馬の恋はその後も成就しないんだよね」
「んで飛雄馬はその後どうなったんだ?」
「長嶋巨人の投手コーチになった姿が炎の巨人という作品で確認されているらしい」
「花形と左門と三人で監督になって対戦してほしいなあ」
「ついでにWBCのアメリカ監督は生き返ったオズマでよろしくだな」
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