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日本保守党の訴訟問題——党が答えるべき5つの問い

日本保守党は、百田尚樹代表・有本香事務総長の名義、あるいは党自体を原告として、複数の名誉毀損訴訟を提起している。しかし、何を問題として訴えているのか、党としての公式声明は一件も出ていない。

国政政党である以上、有権者に対する説明責任がある。以下は、記者会見の場で当然問われるべき質問である。


第1問:事実関係の確認

「現在、百田代表、有本事務総長、または党自体が原告となっている民事訴訟は何件ありますか」

もし「把握していない」「代理人に任せている」と答えるなら、こう問い返す必要がある。

「党代表・事務総長が原告の訴訟について、党として件数すら把握していないということですか」

「福永活也弁護士が個人のXやYouTubeで訴訟経過を発信されていますが、あれは党の公式見解ですか、代理人個人の見解ですか」

「個人の見解」なら、党としての説明が一切ないことが確定する。「党の見解」なら、なぜ党公式チャンネルで発信しないのかが問われる。どちらでも次に進む。


第2問:説明責任の本丸

「党公式サイトのお知らせ欄に、訴訟に関する声明やプレスリリースは一件もありません。国政政党が複数の訴訟を提起しながら、何を問題として訴えているのか一切公表しないのはなぜですか」

「個人としての訴訟であり党の活動ではない」と答えるなら——

「原告に党自体が含まれている訴訟もありますね。また百田代表個人の訴訟であっても、代表の行動は党のイメージに直結します。自民党の議員が訴訟を起こせば党の見解を問われるのと同じではないですか」

「係争中なのでコメントを控える」と答えるなら——

「提起した理由の説明と、係争中の裁判内容への言及は別です。『何を問題視して訴えたか』は原告側の主張であり、公表しても裁判に影響しません。なぜ説明できないのですか」


第3問:SLAPP構造への切り込み

「飯山陽氏に対して短期間に複数件の訴訟が集中しています。結果として批判者に経済的・精神的負担を与える構造になっていますが、これはいわゆるSLAPP訴訟——批判封じを目的とした訴訟——には該当しないとお考えですか」

「正当な権利行使だ」と答えるなら——

「であれば、正当性を示すためにも、各訴訟で何を名誉毀損と判断したのか具体的にご説明いただけますか。説明がなければ、外部からはSLAPPとの区別がつきません」

「一審で請求棄却となった訴訟を全件控訴されていますが、敗訴した判決のどこに不服があるのか、党として見解を示す予定はありますか」


第4問:闇クマ氏ポストの放置

「百田代表が2025年6月12日に投稿されたポストについて伺います。猫組長氏の訴訟を引用し『東京地裁は闇クマ氏の違法行為を認定した』と記述されていますが、この訴訟は猫組長側の全面敗訴で確定しました。裁判所は違法行為を認定していません。このポストが現在も残っていますが、訂正または削除のご予定はありますか」

「把握していない」なら——「ご自身のポストですが、把握していないということですか」

「検討する」なら——「敗訴確定から相当期間が経過しています。いつまでに検討されますか」

回答を避けるなら——「発信者情報開示で得た実名をX上で公開し続けることは、プロバイダ責任制限法第7条の目的外使用に該当するとの法的指摘がありますが、党としての見解をお聞かせください」


第5問:党の理念との整合性

「整理させてください。党は批判者に対して多数の訴訟を提起し、敗訴しても全件控訴し、一方で敗訴が確定した事案の誤情報ポストは放置し、これら全てについて党としての公式説明は一切ない。この状態で『言論の自由を守る保守政党』という党の理念と整合性があるとお考えですか」

この問いが最も回避しにくい。党の自己定義——保守、言論の自由の擁護者——と、実際の行動——批判者への訴訟多用、説明拒否、誤情報放置——の矛盾を、党自身の言葉で突いているからだ。


これらの質問は全て、事実の確認と説明を求めているだけであり、法的にも倫理的にも問う側にリスクはない。

国政政党の記者会見で、当然問われてしかるべき問いである。

記者の皆さん、よろしくお願いします。


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