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【組織のAI活用#217】ChatGPT Live(音声モード)で「営業ロープレ」がめちゃめちゃおすすめ

こんにちは!寺田です。

現在は、デジタル関連会社のAI推進者などのAI活用者のコミュニティである「AI Digital Community (ADC)」の代表理事や、顧客事業の「×AI化」をサポートするFURIKAKE Partners(株)と組織のAI活用を支援するプロダクトを提供するAI Portalize(株)の代表取締役を務めており、様々な側面から組織のAI活用をサポートしています!

営業のロールプレイング、やった方がいいと分かっていても、なかなかできていない方が多いのではないかなと思います。

最大のネックは「相手役の確保」です。先輩や上司に頼むのは気が引けますし、時間も合わせないといけません。

そこでおすすめしたいのが、ChatGPTの音声モードを相手にした営業ロープレです。実際にやってみたところ、想像以上に「商談の相手」として成立していて、これは練習台として最強だなと感じました。

今回は、準備のプロンプトから、実際に音声でやり取りした中身まで、まとめて公開します。


準備1|サービス資料のPDFを読み込ませる

まず、ChatGPTに自社のサービス資料(PDF)を添付します。ロープレの前に、売るものの情報をAIに入れておくためです。

参考:ChatGPT画面(1)

これで顧客役のAIが、こちらのサービス内容を分かったうえで、質問や突っ込みを入れてくれるようになります。

準備2|ロープレの設定プロンプトを入力する

次に、ロールプレイングの設定を伝えます。今回使ったプロンプトの全文はこちらです。

まずこの資料の内容をインプットしてください。その後に、営業のロールプレイングをしていきたいと思っています。

私がこのサービスを運営するセールス役、あなたが顧客役になります。顧客の情報は下記の通りです。

■ 顧客情報
・会社概要:デジタル系の広告代理店(300人規模)
・あなたの役職:AI推進担当の責任者
・状況:今回が初回商談。もともと知り合い経由で「AIに関する課題解決ができるかもしれない」と紹介された経緯
・スタンス:サービス導入へのモチベーションはまだそこまで高くない。ある程度話は聞くものの、積極的に導入する姿勢は見せないようなスタンスで振る舞ってください。
参考:ChatGPT画面(2)

ポイントは2つあります。

  • 顧客情報を具体的にする:業種・規模・役職・商談に至った経緯まで決めると、返答のリアリティが一気に上がります

  • モチベーションを低めに設定する:「積極的に導入する姿勢は見せない」と指定するのが重要です。何もしないとAIは好意的な客を演じがちで、練習になりません

音声モードを起動する

プロンプトを送ったら、入力欄の右にある「音声を使用する」ボタンを押します。

参考:ChatGPT画面(3)

音声モードが立ち上がったら、あとは実際の商談と同じように、声で話すだけです。

参考:ChatGPT画面(4)

実際のやり取り|音声ログの中身を公開

「音声でどんな会話になるのか」が一番気になるところだと思うので、実際のやり取りの冒頭部分を公開します。

音声モードの会話は自動でテキストのログに残るので、こうして後から振り返ることもできます(読みやすさのため、書き起こしを一部整えています)。

顧客役(AI):「はい、よろしくお願いいたします。あの、ご紹介いただいて、ちょっとお話をと思ったんですけど、正直、まだ今すぐ何かを導入しなきゃっていう温度感ではないんですね」

顧客役(AI):「社内でも、Geminiとかは一応使える状態にはしていて、使ってる人はかなり使っているんですけど、部署とか個人によってかなり温度差がある状況でして。研修も何回かやったんですけど、なかなか難しいなっていうのが正直なところなんですよね」

セールス役(私):「そうですよね。我々もいろんな企業さんのAIの伴走支援をさせていただいている中で、そういった課題を持たれている企業さんは多いんですけども。御社として、AIを使うこと自体がゴールではないと思うんですが、AI関係のKPIとか目標とか、いつまでにこういう状態にしたい、みたいなものはあったりされるんですか」

顧客役(AI):「うーん、そうですね。正直、全社でかっちりKPIを置いているかというと、まだそこまではいっていないんですよね……」

参考:ChatGPT画面(5)

見てのとおり、設定どおりの「温度感低め」の顧客をかなりリアルに演じてきます。

紹介経由の初回商談らしい探り合いの空気、「導入済みだが浸透していない」という生々しい社内事情、あいまいな返事。実際の商談で本当によくあるパターンです。

この相手に対して、課題を深掘りする質問を投げ、自社サービスの価値につなげていく。まさに商談の基本動作の練習が、声に出してできます。

効果を高める4つのコツ

  • 資料は必ず先に読み込ませる:顧客役の質問が「その資料の内容」に踏み込んでくるようになり、切り返しの練習になります

  • 顧客設定は毎回変える:慎重派の情シス責任者、コスト重視の経営者、競合サービス利用中の担当者など、苦手なタイプを指定して練習できます

  • 終了後にフィードバックをもらう:ロープレが終わったら「今の商談を顧客目線で採点して、改善点を3つ挙げてください」と頼むと、その場で振り返りまで完結します

  • 10分でいいから回数を重ねる:音声なので、商談前のウォームアップや移動前のスキマ時間に気軽にできます

営業ロープレでまずは使ってみて

営業ロープレの価値は昔から分かっていたのに、相手の確保コストが高くて習慣にできませんでした。音声モードの登場で、この構造が変わったと感じています。

新人の営業研修はもちろん、ベテランの商談前の肩慣らしにも使えます。相手はAIなので、何度失敗しても誰にも迷惑がかかりません。

資料を読み込ませて、プロンプトを貼って、音声ボタンを押すだけです。ぜひ、次の商談の前に一度試してみていただければなと思います!



読んでいただきありがとうございました!
過去のAI関連記事はこちらです!

ちなみに、組織におけるAIの推進についてまとめた本も出版させていただいております。もしよければご覧ください。


<自己紹介>
直近までは、電通グループに属する約1400人・20社以上の事業会社群で構成されるCARTA HOLDINGSにて、全社横断のAI推進室で組織全体のAI活用推進を担いつつ、法人向けの「生成AI&デジマ人材」研修サービスであるD-Marketing Academyの代表取締役も兼務し、大手企業からスタートアップまで、数百社にわたるAI人材育成を支援してきました。

現在は、デジタル関連会社のAI推進や担当コミュニティである「AI Digital Community (ADC)」の代表理事や、顧客事業の「×AI化」をサポートするFURIKAKE Partners(株)と組織のAI活用を支援するプロダクトを提供するAI Portalize(株)の代表取締役を務めており、様々な側面から組織のAI活用をサポートしています!

<略歴>
2005年 5月 大学在学時にEC事業を開始
2007年 5月 (株)サイバーエージェントに入社し新規事業の立ち上げに携わる
2011年 10月 (株)VOYAGE GROUPにてKDDIとの協業事業を行う(株)Flesselを設立し代表取締役に就任
2015年 11月 ECコンサルティング事業を行う(株)JSコンサルティングの代表取締役へ就任
2018年 4月 東証一部プライム企業Hamee(株)にJSコンサルティングをM&Aし、代表取締役を継続
2019年 5月 Hamee(株)の執行役員に就任し、Hameeグループの新規事業領域を管轄
2021年 2月 D2C支援を行うTHE CHOSEN ONE(株)の顧問に就任
2021年 3月 アパレルD2C事業を行う(株)NAAFYの取締役に就任
2021年 4月 D-Marketing Academy(株)を設立し代表取締役に就任
2023年 1月 (株)CARTA HOLDINGSにD-Marketing AcademyをM&Aし、代表取締役を継続
2025年 3月 CARTA HOLDINGSグループ全体のAI活用促進を行うAI推進室を兼務開始
2026年 1月 生成AIに関しての顧問を行うFURIKAKE Partners(株)を設立し、代表取締役に就任
2026年 1月 組織の生成AIプラットフォームサービスAI Portalize(株)を設立し、代表取締役に就任
2026年 1月 デジタル関連のAI活用企業コミュニティ「AI Digital Community(ADC)」を設立し代表理事に就任

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