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【組織のAI活用#225】Google Workspace Studioの共有設定まわりの制限事項と対策

こんにちは!寺田です。

現在は、デジタル関連会社のAI推進者などのAI活用者のコミュニティである「AI Digital Community (ADC)」の代表理事や、顧客事業の「×AI化」をサポートするFURIKAKE Partners(株)と組織のAI活用を支援するプロダクトを提供するAI Portalize(株)の代表取締役を務めており、様々な側面から組織のAI活用をサポートしています!

Google Workspace Studioは、ワークフローをAI化して一連の作業を自動化できるサービスです。例えば、Google Meetでの商談の文字起こしをトリガーにして、議事録作成のAIボット(Gemini)を動かし、その結果をメールで送信したり、スプレッドシートに転記したりできます。

※過去のGoogle Workspace Studio関連記事はこちら


ただし、本サービスはまだ発展途上であるため、仕様上の制限と注意点があります。特につまずきやすいのが「共有設定されたファイルやGemの扱い」です。本記事では、現状の制限事項と、共有スプレッドシートへ転記したい場合の対策を整理します。


現状の制限事項と仕様

フローの「入力」「中間処理」「出力」の3段階に分けて整理します。

1. 情報の取得元(インプット)

共有フォルダ内にあるスプレッドシートなど、共有設定されているものでも問題なく情報を取得できます。入力側は共有ファイルでも支障ありません。

2. 使用するGem(中間処理)

共有設定されているGemは、現状使用できません。フローに組み込むGemは、共有していないGem(マイGemなど)を使用する必要があります。



チームで共有しているGemと同じ処理をフローに使いたい場合は、同じ指示内容のGemを自分用に用意して組み込んでください。

3. 出力先(アウトプット)

共有設定されているスプレッドシートには、直接出力できません。出力先には、共有していない(マイドライブ上の)スプレッドシートを指定する必要があります。


まとめると、現状は「入力は共有ファイルでもOK、Gemと出力先は非共有のみ」という非対称な仕様になっています。フローがうまく設定できないときは、まずこの共有まわりの条件を疑ってみてください。

共有スプレッドシートへ転記したいときの対策

最終的にチーム全員で共有しているスプレッドシートへ情報を集約したい場合は、現状はひと手間(連携設定)が必要になります。

  • マイドライブにある(共有していない)出力先スプレッドシートから、Google Apps Script(GAS)などを用いて、共有ドライブ側の共有スプレッドシートへデータを転記・移行する仕組みを構築する

つまり、「Studioのフロー → マイドライブのスプレッドシートへ出力 → GASで自動転記 → 共有スプレッドシート」という2段構えにする形です。

この転記の仕組みには、以下の記事で紹介しているGAS(マイドライブのスプレッドシートを共有フォルダへ10分おきに書式ごと完全同期するコード)がそのまま使えます。

制限は、回避策とセットで押さえておく

Google Workspace Studioは発展途上のサービスであり、共有まわりには「入力は共有ファイルOK、Gemと出力先は非共有のみ」という制限があります。共有スプレッドシートへの集約が必要な場合は、マイドライブのスプレッドシートを経由してGASで転記する構成にしてください。今後のアップデートで仕様が変わる可能性があるため、運用の際は最新の動作をあわせてご確認ください。

ぜひ、まずは手動での1回実行から、試してみていただければなと思います!



読んでいただきありがとうございました!
過去のAI関連記事はこちらです!

ちなみに、組織におけるAIの推進についてまとめた本も出版させていただいております。もしよければご覧ください。


<自己紹介>
直近までは、電通グループに属する約1400人・20社以上の事業会社群で構成されるCARTA HOLDINGSにて、全社横断のAI推進室で組織全体のAI活用推進を担いつつ、法人向けの「生成AI&デジマ人材」研修サービスであるD-Marketing Academyの代表取締役も兼務し、大手企業からスタートアップまで、数百社にわたるAI人材育成を支援してきました。

現在は、デジタル関連会社のAI推進や担当コミュニティである「AI Digital Community (ADC)」の代表理事や、顧客事業の「×AI化」をサポートするFURIKAKE Partners(株)と組織のAI活用を支援するプロダクトを提供するAI Portalize(株)の代表取締役を務めており、様々な側面から組織のAI活用をサポートしています!

<略歴>
2005年 5月 大学在学時にEC事業を開始
2007年 5月 (株)サイバーエージェントに入社し新規事業の立ち上げに携わる
2011年 10月 (株)VOYAGE GROUPにてKDDIとの協業事業を行う(株)Flesselを設立し代表取締役に就任
2015年 11月 ECコンサルティング事業を行う(株)JSコンサルティングの代表取締役へ就任
2018年 4月 東証一部プライム企業Hamee(株)にJSコンサルティングをM&Aし、代表取締役を継続
2019年 5月 Hamee(株)の執行役員に就任し、Hameeグループの新規事業領域を管轄
2021年 2月 D2C支援を行うTHE CHOSEN ONE(株)の顧問に就任
2021年 3月 アパレルD2C事業を行う(株)NAAFYの取締役に就任
2021年 4月 D-Marketing Academy(株)を設立し代表取締役に就任
2023年 1月 (株)CARTA HOLDINGSにD-Marketing AcademyをM&Aし、代表取締役を継続
2025年 3月 CARTA HOLDINGSグループ全体のAI活用促進を行うAI推進室を兼務開始
2026年 1月 生成AIに関しての顧問を行うFURIKAKE Partners(株)を設立し、代表取締役に就任
2026年 1月 組織の生成AIプラットフォームサービスAI Portalize(株)を設立し、代表取締役に就任
2026年 1月 デジタル関連のAI活用企業コミュニティ「AI Digital Community(ADC)」を設立し代表理事に就任

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