【AIイラストの考え方】広くすると、端が我慢する|超広角レンズ
AIイラストを作っていると、たまに「もっと広く映したい」と思う瞬間があります。
主役の後ろに広がる景色を見せたいとか、空間全体の空気を入れたいとか。そういうときに使うのが、超広角という考え方です。
今回はその話です。
🎨 超広角とは何か
カメラのレンズには「焦点距離」と呼ばれる数値があります。ミリメートル(mm)で表されて、数字が小さいほど広い範囲が映ります。
超広角は、だいたい18mm〜24mmあたりのことを指します。
人間の目で自然に見えるのが50mm前後と言われているので、超広角はその倍以上の範囲を一枚の画面に収める、ということになります。
プロンプトの話でいうと、`wide angle lens` や `18mm` と書くだけで、AIがそれらしい画角の絵を作ってくれます。
ただ、広くするだけではないんです。
🎨 広さと歪みは、セットで来る
超広角の特徴は2つあります。
ひとつは、広く映せること。
もうひとつは、端が歪むこと。
この2つは切り離せません。広くしようとすると、画面の端が樽のように膨らんだり、直線のはずのものが弧を描いたりします。
最初は「歪みを消したい」と思いました。でも消せないし、消せたとしてもそれは超広角の絵ではなくなる。
歪みは副作用ではなく、超広角の一部。
気づいたのは、しばらく使ってからのことでした。
🎨 試してみたこと
「広い公園と空を一枚に収めたい」という場面がありました。
`wide angle lens, 18mm, open field, expansive sky` と書いたら、確かに広い画面になりました。公園も空も入っている。
でも、端の木が少し曲がっていました。
そのままにして眺めていたら、気にならなくなりました。むしろ「広いな」と思った理由が、その歪みだったかもしれない、と気づいて。端が歪んでいるから、広いのだ、と目が判断している感じがしました。
🎨 プロンプトへの翻訳
超広角を指定するときのプロンプトです。
1:1 aspect ratio, wide angle lens, 18mm, expansive landscape, distorted edges, vast sky1:1、超広角レンズ、18mm、広大な風景、端の歪み、広い空
`expansive` は「広がりのある」という意味で、広角の空気感を強調したいときに使っています。
`distorted edges` を入れると歪みが意図的に出やすくなりますが、なくても超広角の指定だけで出てくることが多いです。
`ultra wide angle` と書くともう少し極端な画角になります。試してみると面白い差が出ます。
🎨 広さと圧迫感は、同時に来る
超広角の絵を見ていて気づいたことがあります。
広いはずなのに、なんとなく息苦しい絵がありました。
端まで何かが入り込んでいるような、全部が詰まっているような。
「広く見せたいのに、なぜか窮屈」という状態です。
これは、超広角が「全部入れる」性質を持っているせいだと思います。広い範囲を一枚に収めるということは、画面の端まで何かが写り込む、ということでもある。
余白がなくなるんです。
広さのために使ったはずのレンズが、余白を奪っている。
これに気づいてから、超広角を使うときは「何を端まで入れたいか」より「端に何を置かないか」を先に考えるようになりました。
🎨 そのままで使えるか
正直、超広角を使いこなせている感覚はあまりありません。
「広くしたい」と思って使うと、端が歪んで気になる。でも歪みを気にしすぎると、超広角を使っている意味がなくなる。
広さを取るか、端の整合性を取るか、どちらかを選ぶような気分になります。
実際は、両方諦めるわけではなくて。広さを優先しながら、端の歪みを「そういうもの」として受け入れる、という落とし所を探している感じです。
うまくできているかは、まだよくわかりません。
ま、いっか。
あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
このシリーズを開始してから、それなりに経ちました。少しずつ、いろいろな手法を学んでいきたいと思います。
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