【AIとの距離感】画像を生み出すAIの、手前にあるもの|画像生成AIの仕組み
まず、前回の練習問題の答えから。
前回の問いはこちらでした。
AIが「データから学ぶ」仕組みを何と呼ぶでしょう?
A. ルールベースAI
B. エキスパートシステム
C. 機械学習
D. シンギュラリティ
正解は C. 機械学習 でした。
ルールを人間が書くのではなく、データから自分でパターンを見つけていく仕組みのことです。Season 1の入口にあった話でした。参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
🖼️ 毎日使っているのに、何も知らなかった
毎日Geminiで画像を生成しています。プロンプトを入れると、数秒で画像が出てくる。その体験には慣れましたが、どうやって画像が「生み出されている」のかは、ずっとわかっていませんでした。というか、わかろうとしていなかったかもしれません。
調べ始めたら、まず3つの名前が出てきました。CNN、VAE、GAN。
最初に見たとき、正直「また略語か」と思いました。
👁️ CNNは「見る」ための仕組み
CNN(Convolutional Neural Network、畳み込みニューラルネットワーク)は、画像を「見る」ことに特化した構造です。
人間が画像を見るとき、最初に線や色のパターンを捉えて、次に形を捉えて、最終的に「これは猫だ」と判断します。CNNはその過程を模していて、画像を小さなフィルターで走査しながら、段階的に特徴を抽出していきます。
「畳み込み」という言葉の意味を調べたら、数学の話が出てきてそっと閉じました。雰囲気だけ掴んでおきます。
CNNは生成ではなく、認識のための仕組みです。ただ、後で出てくるVAEやGANの中にも組み込まれています。
2012年に行われた画像認識コンテストで、CNNを使ったモデルが圧勝したことで、ディープラーニングへの注目が一気に広まりました。
🗜️ VAEは「圧縮して、再現する」
VAE(Variational Autoencoder、変分オートエンコーダ)は、画像を圧縮して、また元に戻す仕組みです。
入力した画像を「特徴の塊」に圧縮して(エンコード)、その塊から画像を再構成する(デコード)。この往復を学習します。
ここで面白いのが、圧縮された「特徴の塊」を少しずらすと、元とは違う画像が出てくる点です。「犬っぽい特徴」と「猫っぽい特徴」のあいだをなめらかに移動させると、どちらでもあるような画像が生まれる。
これが「生成」の入口なんだ、と思ったとき、少し霧が晴れた気がしました。「変分」の意味はまだよくわかっていませんが。
⚔️ GANは「作る側」と「見抜く側」の対決
GAN(Generative Adversarial Network、敵対的生成ネットワーク)は、2つのネットワークを戦わせる仕組みです。
ひとつは「生成器」。偽の画像を作ります。もうひとつは「識別器」。本物か偽物かを見抜こうとします。
この2つが互いを鍛え合いながら、生成器はどんどん「本物らしい偽物」を作れるようになっていきます。
最初は粗い画像しか作れなかった生成器が、識別器に見抜かれ続けることで精度を上げていく。2014年に登場したGANは、画像生成の質を大きく変えた仕組みのひとつです。
「敵対的」という言葉が物騒に聞こえましたが、要は切磋琢磨ということみたいです。
🤷 今の画像生成AIとの関係
CNN・VAE・GANを一通り調べたところで、ふと気になりました。今自分が使っているGeminiは、これのどれなんだろう、と。
調べると、今の主流は「拡散モデル」と呼ばれる別の仕組みで、VAEやGANとはアプローチが異なるようです。ノイズから画像を少しずつ復元していく方法らしい。
結局、使っている仕組みとは違うものを調べていたことになります。
ただ、CNN・VAE・GANを知ったことで「画像生成AIがどういう発想から来ているか」の文脈は少し掴めた気がします。遠回りだったかもしれないけれど、ま、いっか。

練習問題
GANに登場する2つのネットワークの組み合わせとして正しいものはどれでしょう?
A. 圧縮器と展開器
B. 生成器と識別器
C. 学習器と記憶器
D. 入力層と出力層
正解は次回の冒頭で発表します。
あとがき
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
必死に略語を覚えようとしたのに、拡散レンズ!?違うの!?となりました。
なかなかまっすぐ歩かせてはもらえないようです。
のんびり歩いていきますよ〜。
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