「質の高い記事」「良い記事」ってなんだ?
「記事の質」の定義が会社やディレクターによって違い過ぎる問題
— 松下 聡太郎|コンテンツSEO (@w55UMqzEVGqD7FP) August 26, 2023
こんにちは。
今回は上記のポストの深掘りをする。
会社やディレクターによって「記事の質」の定義が違いすぎる問題が想像以上に深刻だ。
世の中には「俺の考える質の良い記事」が溢れすぎている。そのため、一方では良い評価であった記事も、他方ではボロクソに言われていたりする。
クライアントにボロクソに言われた際に、誰しも一度は思うはずである。
「結局、質の高い/良い記事ってなんだ?」
自分が制作した記事をボロクソに言われたくない。質の良い記事の要素がわかれば、もうこんな思いをしなくて済むのでは?と考えてみた経験はあるだろう。
ここは結局答えが出ないのではあるが、現時点でなんとなく思っている「質の良い記事」について少しでも輪郭を持たせたいと思う。
「質の良い記事」ってなんなんだ
前提として、金銭のやり取りが発生する記事を想定している。クライアントがいて発注があり、それを受けて納品される記事を指す。趣味での執筆など、利益を度外視したものは一旦スコープ外にしている。
そのように考えると、「質の良い記事=目的を達成できる記事」だと思っている。
記事を作成し、そこにお金が発生する以上、何か意図が存在している。クライアントが記事を発注するのは、別に記事が読みたいわけでも記載された情報が欲しいわけではない。その記事が生み出す何かが欲しいのだ。
バズを目的とした記事であれば、バズってセッションを稼げる記事こそ質が良い記事であるし、SEO記事であれば、Organicセッションなどを獲得できる記事が正義だ。なので上位表示しなければ話にならない。
記事の質は目的によって変わる。とにかくセッションが欲しいのであれば、セッションを稼げる記事が質の良い記事だと言える。
さらにコンバージョンを狙うのであれば、CVする記事が質の良い記事だ。
CVを狙う場合はどんなにバズってセッションが稼げようが意味がない。逆にいうとあまりセッションがなくても、ガンガンCVさせるのであれば、問題ないのだ。
SEOコンテンツの質=上位表示できる記事
少し触れたが、上記のように考えると、SEOコンテンツの質は、まず第一に「対策KWで上位表示できること」だ。これに尽きると思う。上位表示しなければ話にならない。これができないなら、有無を言わさずに低品質の記事であると言わざるを得ない。逆にいえば、上位表示できるならそれはSEOにおける良質なコンテンツだ。

セッションを稼ぎたい、CVを取りたい、と数値の目標は少し変わるものの、どちらにせよ上位表示は前提になってくる。
上位表示しなければセッションもCVもそもそも得られないので、ここは外すことができない。
とはいえ、納品のタイミングで結果が出るかどうかを判断し評価できない
ここまで、綺麗事を書いた。
「目的を達成する記事が良い記事」これはそうだ。だがクライアントに怒られるタイミングは、結果が出る前なのだ。
実際に記事が上位表示されるかどうか、これは記事をアップして様子を見ないといけない。だが現実はそんな様子見はせず確認のタイミングでしっかり怒られる。
なので多くの場合は「目的を達成できそう!」と思わせられる記事が質が高いと評価を受ける。
目的を達成したかどうかで記事の質を判断するのでは、実際の場合は遅すぎる。なので「記事が目的を達成できそうだな」という指標を持って評価が下され、テコいれが入る。現実的にはこれが一番早い。
今後怒られないためには、ここの「質が高そう」と思わせられる要素を分解するのが早い。
「必須要件」×「クライアントニーズ」×「+α」を満たすもの
理想しか見ずに「質の高い記事」を考えると「目的を達成できる記事」となるが、現実的なことをいうと、「必須要件」×「クライアントニーズ」×「+α」を満たす記事と考えられる。
必須要件
まず必須要件は基本的な項目、言い換えると外してはいけない項目だ。これは事実誤認や誤字脱字に代表される。「ここが担保できてないと品質に問題があると言われてもしょうがないね」というような基本的な項目全般だ。
そもそもここを外してしまうと一発で「質の高い記事」と言われない可能性が高い。
クライアントニーズ
クライアントが考える質の高い記事像に合致する必要がある。これがクライアントニーズだ。ここは「実際に目的を達成できるかどうか」という観点に関係がない。SEOに悪影響な方向性の方がニーズに合致することもある。
相手がどんなものが好きかどうかで記事の評価は変わる。そつなく作っていても、そもそもここが外れてしまっていると「質が高い」とは評価されない。
+α
これは創意工夫の部分。ブラッシュアップをするポイントと言える。「質を高めろ!」と言われた時に真っ先に思いつくところだと思う。
ここは「どれだけこだわれるか」が問われる領域だ。
体感として、質が良いと判断される際のここの比重って結構少ないと思ってる。それよりも基本要件で減点が少ないこと、クライアントニーズに沿ってること、この2点が大事。この2点の比重が大きすぎる。
SEOコンテンツで「質が高そうな記事」とはどういうことか
先ほどの「必須要件」×「クライアントニーズ」×「+α」で考えると、SEOコンテンツで大切なものは何か?
まとめると以下のようになると思う。
$$
\begin{array}{|c|c|}\hline & \text{概要} \\\hline \text{必須要件} & \text{上位表示に必要な最低限のSEO要件} \\ \hline \text{クライアントニーズ} & \text{書きたいこと、表現したいこと} \\ \hline +\alpha & \text{競合より優れたポイント、創意工夫}\\ \hline\end{array}
$$
ちなみに、Google公式が質の高いコンテンツについて言及している。下記に引用する。最初に言っておくとめっちゃ長い。
コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか。
コンテンツには、特定のトピックに対して実質的な内容を伴う詳細または包括的な説明が記載されていますか。
コンテンツには、自明の事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれていますか。
コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。
メインの見出しやページタイトルは、内容を要約して説明する有用なものですか。
メインの見出しやページタイトルは、コンテンツを誇張している、または読者に強いショックや不快感を与えるものではありませんか。
自分でもブックマークしたい、また友人に教えたりすすめたりしたいと思えるページですか。
コンテンツには、雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値がありますか。
検索結果に表示された他のページと比較した場合、コンテンツは実質的な価値を提供していますか。
コンテンツに誤字やスタイルに関する問題はありませんか。
コンテンツは適切に制作されていますか。雑に、または急いで制作されたような印象を与えるものではありませんか。
コンテンツが(外部委託されるなどして)多数のクリエイターによって大量に制作されているために、または複数サイトの大規模なネットワークに拡散されているために、個々のページまたはサイトのプレゼンスが低下していませんか。
スクロールお疲れ様です。結構具体的で参考になるものが多い印象だ。とはいえこれは項目も多く、抽象的かつハードルが高いものも多いだろう。
ここに当てはまる中でも、個人的に特に気にした方が良いポイントを見てみる。
基本的な「SEO要件」というのは巷に情報が溢れているし、「クライアントニーズ」はクライアントに聞かないとわからない。なのでここでは「+α」のところに絞って見ていく。
かなり個人的な趣味趣向が入るので、他にもこんなポイントを見ているなどあれば教えて欲しい。
見せ方の工夫
見せ方の工夫というのは、かなり抽象的だが、要するに視覚的に情報を取得できるかというもの。そもそも検索する人は文字が嫌いだ。
記事というからには「テキストが主役」と思いがちだが、なるべく文字を読ませない記事の方が反応は良い。
百聞は一見にしかず、と言われるように、一枚の図表が1万文字の解説に勝ることが往々にしてある。
記事制作者としては複雑なところだが、なるべく文字を読ませない工夫は大切だし、ここは昨今のSEOコンテンツにおける質に大きく関係する。
実用的な情報整理
基本的なMECEができている見出し設定は前提だが、より理解しやすい、扱いやすい分類というのは存在する。
競合記事にはない、すっきりとした情報整理がされていると、質の高い記事だなと私は思う。
この情報の整理整頓は、意外にAIも人間も苦手だ。有用性が高く、かつMECEされた情報整理というのは他の記事と差別化を図る上でまだまだ重要だと言える。ここは質に大きく関わると言っていい。
信憑性の高いソースの発見
競合が見つけ出せていないソースが適切に引用されている記事は質を感じさせてくれる。
上位表示された記事でもリサーチが甘いことがある。ここで新しい有益な情報を発掘できるとそれだけで優位に立てる。
ただこれには手間がかかる。だからこそここがしっかり対応されていると質が高いなと思わせてくれる。
サイトの色を理解している
若干発注者目線になるが、サイトの色を理解している記事というのは質の高さを感じさせる。
同じ業界であっても、サービスやサイトが違えば訴求や導線設計が変わってくる。すでに存在するコンテンツから引用されていたり、別ページで展開されている訴求があったりするとサイトのリサーチが適切に行われていると感じさせてくれる。
外注したんだろうなと思える記事はトンマナがおかしいことが多い。訴求がチグハグであったり、自己言及を避けたりするとパフォーマンスが悪化する。これは良い記事とは言えない。
「記事の質」の在り方はみんな違ってみんな困る
質の高い記事と言い換えれば「目的を達成できる記事」だ。SEO記事でいえば、上位表示できなければ質が高いといえない。
ただし実際のところクライアントの主観が大いに入ってくる。創意工夫の部分より、減点が少なくクライアントの意向に近いものが「質が高い記事」と評価を受けやすい。
お金をかけて記事を制作する以上、「みんな違ってみんないい」では困る。
何度もすり合わせをして、なるべく齟齬を減らしていくことが質の高い記事を作る上で大事なのかもしれない・・・
ただSEOコンテンツは第一に上位表示しないと始まらない。ここはブラさずにすり合わせをしていくのが大切だと思う。
ここまで読んでいただきありがとうございます!ぜひいいねとフォローお願いいたします。泣いて喜びます🤲
メルマガもやってます👇
ご興味ある方はぜひぜひご登録を!
Xもやってます👇
