「30代男性」で一括りにしていませんか?国勢調査だけでは見えない、エリアマーケティングの「新常識」
こんにちは、マーケティング部の平井です。
「ターゲット層が多いエリアに出店したのに、なぜか主力商品が売れない!」
マーケティングを担当していると、そんな壁にぶつかることはありませんか?
実は、年齢や性別といった「属性データ」だけでは、その街に住む人々の「本当の姿」は見えてきません。 同じ30代男性でも、休日にゴルフへ行く人と、家でDIYに没頭する人では、お金の使い道が全く異なるからです。
そこで今、注目してほしいのが「推計行動別人口データ」です。
「行動別人口データ」とは?
■ そこに住む人が、何にお金と時間を使っているかが分かる
一言でいえば、その街の住民が、1年間にどんな趣味やスポーツを行っているかを可視化したデータです。

仕組み:総務省の「社会生活基本調査」と「国勢調査」を掛け合わせ、統計的に推計
網羅性:スポーツ、学習、趣味など、実に85種類もの行動カテゴリをカバー
解像度:町丁・字やメッシュ単位で、「このエリアは若者が多いが、実はインドア派が主流」といったミクロな分析が可能
データで見極める「品揃え」と「出店戦略」
このデータを活用すると、現場の判断がどう変わるのか。3つのヒントをご紹介します。
1. エリア別に「売れるもの」を最適化(スポーツ用品)
・ゴルフ人口が多い街(名古屋市中区など)

名古屋市中心部のように接待・ビジネス需要が高いエリアでは、ゴルフ人口が跳ね上がります。ここでは、初心者向けゴルフセットよりも「最新ドライバー」や「コンペ景品」を厚く在庫する等の工夫が考えられます。

・ジョギング人口が多い街(東京都中央区、埼玉県和光市など)

皇居周辺や荒川河川敷へのアクセスが良い「走る環境に恵まれた都市部」では、ジョギング人口が突出する傾向があります。この辺は、クラブ類よりは「高機能シューズ」や「スマートウォッチ」を最優先で展開するのが正解です。

2. 「郊外需要」と「都市部のニッチ需要」(ホームセンター)

郊外のホームセンターでは「園芸・DIY」が主役ですが、タワーマンションが並ぶ都心部(大阪市中央区など)では、「趣味の料理・菓子作り人口」が突出します。 こうした店舗では、肥料の代わりに「高級鍋」や「輸入キッチン雑貨」を置くことで、坪単価を大きく引き上げられるでしょう。

3. 隠れた「ブルーオーシャン」の発見(遊戯・エンタメ産業)
人口総数だけでは見誤る、意外なホットスポット(高収益エリア)を発見できるのも行動別人口データの強みです。例えば、パチンコ人口。

「大阪府 大阪市浪速区」や「愛知県 名古屋市中区」等、『大都市の単身者・繁華街エリア』が上位にランクインするのは、皆さんもイメージがつくと思います。
ただ、人口総数が少なくても、特定の産業(リゾート、工場、物流拠点)に従事する層が多いエリア(北海道占冠村など)でも、遊技・エンタメ需要が突出して高いことがあります。 「人が少ないから」と見逃していた場所が、実は最強の稼働ポテンシャルを秘めたエリアかもしれません。
まとめ:データは「人」を語る
推計行動別人口データ、いかがでしたか?
他にも、「海外観光人口」から見えてくる茨城県 守谷市のような新興富裕層エリアの発見や、「映画鑑賞人口」から導き出される動画配信サービス(VOD)の重点プロモーションエリアの策定など、このデータの活用幅は無限大です。
商圏分析は、もはや「何人住んでいるか」から「どんなライフスタイルの人が住んでいるか」を測る時代です。
当社では、こうした精緻なエリアマーケティングデータを活用し、皆様の出店戦略、MD最適化、販促エリアの選定を強力にサポートいたします。
「自社の商材と相性の良いエリアはどこか?」
ご興味のある方は、ぜひお気軽に当社までご相談ください。
