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【詩】シャボン玉


細い専用の筒に石鹸水を付け
口に含んだ空気を一気に吹く
シャボン玉が幾つか出来て飛ぶ

あれはあの頃の遊び
あれはあの子との恋
あれはあの時の憐れみ

そんな事をつらつらと
膨らんだ玉に対して
重ねて行った

刹那

日差しを受けキラキラと反射し浮かぶ
七色の綺麗な球体が
弾け飛び壊れて消えた

瞬間

思い出したのは
それまでの自分が生きて来た気持ち達
本当の心の底だった

空を浮かんだ
消えた泡と共に
無くなると思っていたもの

無くなる筈だったもの

泡沫の様子に当てられて
嫌に鮮明に
意識へと馴染んで行った

あまり大人になって
するものじゃないなと
ふと思った

虹色の石鹸玉を見上げれば
春の時に思い出す
幼い頃の風に飛んだ日



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