ギター好きが選ぶ「史上最高のギター曲」ランキング100
100 Greatest Guitar Songs of All Time
ギター好きが選ぶ「史上最高のギター曲」ランキング発表!
皆様、投票アンケートにご協力いただき誠にありがとうございました。
今回Facebookでは、なるべくジャンルが偏らないように、ハードロック系のグループ(2.3万人)、ジャズ系グループ(8千人)、ブルース系グループ(4千人)、ヘビーメタル系グループ(6700人)、クラシック系グループ(2千人)、プログレ系グループ(2700人)+(1100人)、音楽系グループ(2.7万人)+(9千人)、洋楽グループ(1万人)、ブラック系グループ(1900人)、ギター系グループ他(2万人)+(4600人)+(2600人)+(1600人)+(1200人)、バンド系グループ(2万人)+(8千人)等など…それぞれアンケート募集し、更に当店SNS+当店の購入者様に一年間通してのアンケート結果をプラスさせていただきました。そういう意味では、あらゆる角度からオールジャンルの、かつてない総合的なランキング結果になったかと思います。
これから何を聴こうか迷ってる若いギターファンや、ギター初心者の方など、ギター音楽に興味を持ってる方々とっての道標、つまり入門として最適なランキングを作りたい、というのが一つの趣旨です。もちろん、音楽の価値観は人それぞれであり、順位をつけること自体がナンセンスだという意見もあります。
しかし、国内外の有名雑誌やメディア、動画サイトのランキングを見渡しても、その多くはロック中心の内容に偏っているのが現状です。「ギターはロックだけの楽器ではない」という強い信念を持つ者からすれば、ジャズ、クラシック、ワールドミュージック、そして日本人ギタリストが除外されがちな現状には、疑問を抱かざるを得ませんでした。
「なぜ、どこも真に総合的なランキングをやらないのか? どこもやらないなら自分たちの手で作ろう」
そんな想いでスタートしたのが、過去に好評をいただいた「歴史上最も偉大なギタリスト」と「史上最高のギター名盤」ランキングです。その第三弾として、今回は満を持して「史上最高のギター曲」ランキングの開催に至りました。
既存のロック偏重な視点を打破し、あらゆるジャンルの専門家やファンの声を結集させたこのランキングが、皆様がギター音楽の深淵に触れるきっかけになれば幸いです。
このランキングを通じて、今まで接点のなかったギタリストや音楽に出会えたり、思いがけない予想外の出会いができるかもしれません。
昨今はサブスクのAIおすすめ機能が便利になった反面、どうしても自分の好みの延長線上から抜け出せないという方も多いのではないでしょうか。そんな方にとっても、あらゆるジャンルを網羅した本ランキングは、未知の音楽領域へと踏み出す最高のガイドになるはずです。
各ジャンルに精通したリスナー、知識豊富なマニアやオタクの方々、そしてプロ・アマ問わず現場を知り尽くした奏者まで、まさにギター音楽を知り尽くしたスペシャリストたちが選んだ渾身のランキングを、是非ご覧ください。
⇩以下、100位から1位までの発表です!⇩

100 Red
(キングクリムゾン)
1974年発表の同名アルバムの表題曲。ロバートフリップによる、ヘヴィで不穏なディストーションリフが支配する、プログレメタルの先駆けとも言える楽曲。執拗に繰り返される変拍子と、中間部でのチェロとの不気味なアンサンブルは、聴く者に圧倒的な圧迫感を与える。カートコバーン(ニルヴァーナ)が「人生を変えた一枚」として挙げるなど、後のグランジやオルタナティヴロックにも多大な影響を与えた。エイドリアンブリューやスティーヴヴァイによる新バンドBEATによる演奏も話題になった。※得票率0.1
99 一触即発
(四人囃子)
1974年に発表された日本プログレッシブロックの金字塔的アルバムのタイトル曲。森園勝敏の歌心溢れるギターワークと、緻密に構成されたアンサンブルが最大の特徴。ピンクフロイド的なサイケデリックな空気感と、日本の情緒が融合した独自のサウンドを持つ。特に中盤のギターソロでは、泣きのフレーズとテクニカルな展開が絶妙に交差し、当時の日本のロックシーンが世界水準に達していたことを証明した名演。※得票率0.1
98 You Fool No One
(ディープパープル)
1974年発表のアルバム『Burn』に収録。リッチーブラックモアの鋭いカッティングと、イアンペイスの超絶的なパラディドルドラミングが絡み合う、ハイテンポなハードロックナンバー。リッチーのソロでは、お得意の高速プルオフや、クラシカルな旋律がスリリングに展開される。ライブ盤『Made in Europe』での、より攻撃的で即興性に満ちた演奏は、当時のギターキッズたちのバイブルとなった。ホワイトスネイクやテンペランスムーヴメントなどのカバーもおすすめ。※得票率0.1
97 F*U*B*B
(ウィッシュボーンアッシュ)
1974年のアルバム『There's the Rub(邦題:永遠の不安)』に収録された、9分に及ぶインストゥルメンタルの大作。アンディパウエルとローリーワイズフィールドによる、湿り気を帯びた美しいツインギターアンサンブルが最大の聴きどころ。ジャズロック的なアプローチを見せつつも、叙情的なメロディを紡ぐ彼らのスタイルは、アイアンメイデンをはじめとする後のHR/HM勢のツインリードの雛形となった。※得票率0.1
96 突破口 = Fracture
(キングクリムゾン)
1974年発表のアルバム『Starless and Bible Black(邦題:暗黒の世界)』に収録。ロバートフリップが「演奏するのが最も困難な曲の一つ」と語る、変態的かつ超絶的なピッキングエチュード。全編を貫く執拗なクロマチック(半音階)のリフと、無機質でいて狂気を感じさせるダイナミクスは圧巻。特に中盤のモトペルペツオ(常動曲)セクションでの、一瞬の狂いも許されない高速オルタネイトピッキングは、もはや修行の域。プログレギタリストにとっての最高峰の難関であり、フォロワーたちに絶望と歓喜を与え続けている。セルジオアサドによるクラシックギター編曲バージョンもおすすめ。※得票率0.1
95 Time
(ピンクフロイド)
1973年発表の不滅の金字塔『The Dark Side of the Moon(邦題:狂気)』に収録。デイヴィッドギルモアによる、全ロックギタリストが平伏する「トーンの教科書」とも言える名演。イントロのパーカッシブなカッティングから、中盤のソロで炸裂するファズを効かせた極太のロングサステインへの対比、そしてチョーキング一音で宇宙的な広がりを感じさせるその表現力。ブルースを基調としながらも、エコーとフェイザーを巧みに操り、過ぎゆく時間への焦燥を「泣き」のフレーズへと昇華させた、そのスタイルは、まさにサイケデリックブルースの到達点。フレーミングリップスや、タイラーチャイルダーズによる異色カバーもおすすめ。※得票率0.1
94 The Magician's Birthday
(ユーライアヒープ)
1972年発表の同名アルバムのタイトル曲。10分を超える壮大な組曲の中で、ハイライトとなるのがミックボックスによるカオスなギターソロだ。ケンヘンズレーの奏でるキーボードとの掛け合いから、突如として始まる「善と悪の戦い」を模したソロ。ワウペダルを効果的に使い、フルピッキングで空間を埋め尽くすミックの演奏は、メロディアスな本編との対比で強烈なインパクトを残す。ブリティッシュハードロックの幻想的な側面を象徴する名演。※得票率0.1
93 Iron Man
(ブラックサバス)
1970年発表のアルバム『Paranoid』に収録。トニーアイオミが生み出した、呪術的で重量感溢れる「ヘヴィメタルの原点」とも呼べるリフ。工場の事故で指先を失ったアイオミが、独自のチップを装着し、弦のテンションを下げて演奏することで生まれたダークなトーンは、ロックの概念を根底から変えた。映画『アイアンマン』での使用や、メタリカらによるカバーなど、今やポップアイコンとしての地位も確立している。※得票率0.1
92 Southern Man
(クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング)
1970年発表の『After the Gold Rush』(ニールヤング名義)、CSNYのライブアルバム『4 Way Street』等に収録。ヤング最大の個性である「美しくも汚い」ギタートーンは、その後のオルタナ〜グランジムーブメントに多大な影響を与えた。特に、ライブ盤でのニールヤングの荒々しく空間を切り裂くようなノイズ混じりのプレイと、スティーヴンスティルスのブルースやフォークに根ざしたテクニック。一方がカッティングに回り、もう一方がリードを弾く、その役割が頻繁に入れ替わることで、楽曲に強烈なグルーヴと緊張感が生まれる。この曲に触発されたレイナードスキナードが「Sweet Home Alabama」でアンサーを返したという音楽史上のエピソードも有名。※得票率0.1
91 Theme For An Imaginary Western
(マウンテン)
1970年発表のアルバム『Climbing!』に収録。ジャックブルースの手による叙情的なメロディを、巨漢レスリーウェストが「黄金のトーン」で歌い上げた。ギブソンレスポールジュニアのP-90ピックアップから放たれる、太く、粘りがあり、どこまでも伸びるサスティーン。無駄な音を一切省き、ビブラート一つで聴き手の感情を揺さぶるそのスタイルは、マイケルシェンカーをはじめ多くのギタリストに多大な影響を与えた。「泣きのギター」の原点にして頂点の一つ。※得票率0.1
90 Machine Gun
(ジミヘンドリックス)
1970年発表のジミヘン生前唯一のライブ盤『Band of Gypsys』に収録。エレキギターが「楽器」を超えて「兵器」の音を再現した、音楽史上最も衝撃的なライブパフォーマンス。ユニヴァイブ(Uni-Vibe)によるうねるようなモジュレーションと、戦場のヘリや銃声を彷彿とさせる凄まじいフィードバック。ベトナム戦争という時代背景を、ギター一本で描き出したジミの天才性が凝縮されている。テクニックを超えた、魂の叫びとしての即興演奏は、今なお聴く者を戦慄させる。ランディハンセンやグレッグコックなどのカバーもおすすめ。※得票率0.1
89 Seven Nation Army
(ホワイトストライプス)
2003年発表のアルバム『Elephant』に収録。21世紀で最も有名なギターリフの一つ。ジャックホワイトが奏でる重厚な低音リフはベースのように聞こえるが、実はセミホロウギターのDigiTech Whammy(ピッチシフター)を使用して1オクターブ下げて演奏されている。ベースレスの二人組という制約を逆手に取った独創的なサウンド。今やスポーツスタジアムのチャントとしても世界中で愛唱されている。ベンロンクルソウル、Nostalgia 77、2CELLOSによるカバーもおすすめ。※得票率0.14
88 #1090 Million Dreams
(松本孝弘)
B'zのギタリスト、松本孝弘による1992年発表のソロインスト。テレビ朝日系『ミュージックステーション』のテーマ曲として、日本人なら誰もが一度は耳にしている国民的ギターメロディ。2016年には「Million Dreams」としてリメイクされた。松本のシグネチャーであるレスポールから放たれる、鼻にかかったような独特のトーン(TAKトーン)と、正確無比なピッキング。歌心を大切にしながらも、随所にテクニカルなフレーズを織り交ぜる構成美は、日本のギターインスト界の金字塔である。※得票率0.14
87 For the Love of God
(スティーヴヴァイ)
1990年発表のアルバム『Passion and Warfare』に収録。スティーヴヴァイという奇才が、10日間の断食の末に録音したという伝説を持つ。アイバニーズの7弦ギターを駆使し、変幻自在のアーミング、滑らかなスウィープ、そして天に昇るような美しい旋律。単なる速弾きに留まらず、自身の内面を限界まで掘り下げたようなエモーショナルな演奏は、インスト曲として異例のヒットを記録した。YouTubeでは、ギター少年Maituoくんを筆頭に、今なお世界中の若きシュレッダーたちがこの難曲に挑む動画が絶えない。※得票率0.14
86 Where Were You
(ジェフベック)
1989年発表のアルバム『Jeff Beck's Guitar Shop』に収録。ピックを使わず、指先とボリュームノブ、そしてトレモロアームで奏でられる、世にも不思議で美しい小品。弦を弾いた瞬間のアタック音を消し、バイオリンのような音色で複雑なハーモニクスを操るその奏法は、ジェフベックという男が「ギターという楽器の構造」を完全に超越したことを証明した。誰にも真似できない、まさに唯一無二の「史上最も美しいギター曲」と称された。Jude Goldや大槻啓之など、もはや「カバー」というより寧ろ「完コピ」するしかない次元の曲。※得票率0.14
85 Scuttle Buttin'
(スティーヴィーレイヴォーン)
1984年発表のアルバム『Couldn't Stand the Weather』のオープニングを飾る超高速ブルースインスト。テキサスブルースの巨人SRVが、極太の弦を張った愛器「Number One」で弾き倒す、パーカッシブで力強いスライドとクロマチックラン。あまりの速さと正確さに、当時のギタリストたちは言葉を失った。SNSでは、Reiのほか、若い女性ギタリストたちがカバーする動画が、割と多い気がするのは気のせいだろうか。※得票率0.14
84 Captain Nemo
(マイケルシェンカーグループ)
1983年発表のアルバム『Built To Destroy(邦題:限りなき戦い)』に収録。「神」ことマイケルシェンカーによるインストゥルメンタルの名曲。フライングVから放たれる、泣きのマイナー旋律と、一糸乱れぬ正確な速弾き。特に中間部のメロディアスな展開は、日本人の琴線に触れる「叙情派ハードロック」の極み。日本での人気は絶大で、多くのアマチュアギタリストがコピーに挑戦し続ける聖域のような一曲。※得票率0.14
83 Spain
(ラリーコリエル&スティーヴカーン他)
チックコリアの名曲を、ジャズロック界の巨匠たちがギターアンサンブルで再構築。1970年代、ラリーコリエルのアルバム等で聴けるこのバージョンは、アコースティックギターの打楽器的な側面と、ジャズの即興性を極限まで高めている。特にコリエルの、ジャンゴラインハルトとロックを融合させたような荒々しくも緻密なピッキングは圧巻。後に「スーパーギタートリオ」へと繋がる、アコギによる超速バトルの原点とも言える歴史的テイクである。この曲は、様々な楽器(またはスキャット)によるカバーが多数存在するが、やはりアコギが一番しっくりくる気がする。※得票率0.14
82 Freeway Jam
(ジェフベック)
1975年発表のアルバム『Blow by Blow』に収録。マックスミドルトンによる軽快なリフに乗せ、ジェフベックがギターで「渋滞のクラクション」や「都会の喧騒」を表現。シンプルかつキャッチーなテーマながら、ソロパートではハーフミュートやアーミングを駆使した自由奔放なフレーズが次々と飛び出す。ライブではさらにテンポアップされ、ヤンハマーのシンセサイザーと火花を散らすバトルが繰り広げられる、フュージョンギターの超定番曲。リーリトナー&マイクスターン&布袋寅泰のライブ共演カバーもおすすめ。※得票率0.14
81 Shine On You Crazy Diamond
(ピンクフロイド)
1975年発表のアルバム『Wish You Were Here(邦題:炎〜あなたがここにいてほしい)』収録。元メンバーのシドバレットに捧げられた壮大な組曲。デヴィッド・ギルモアによる「4つの音(B♭-F-G-E)」からなるあまりにも有名なモチーフは、静寂の中に深い悲しみと光を宿す。完璧なピッチのチョーキングと、ストラトのフロントPUによる甘く太いトーンは、ギタリストにとっての「究極の表現力」の教科書である。スティーヴルカサー、クリスティムーア、ケンドラモリスなど様々なカバーがある。※得票率0.14
80 Sunshine of Your Love
(クリーム)
1967年発表のアルバム『Disraeli Gears(カラフルクリーム)』に収録。サイケデリックロックの幕開けを象徴する、ロック史上最も有名なリフの一つ。エリッククラプトンがジミヘンドリックスのライブに触発されて書いたと言われるこのリフは、ブルースの「ブルーノート」を強調した重厚なもの。クラプトンのギターのトーンは「ウーマントーン」と呼ばれ、ギブソンSGのトーンを絞りきった甘く太いサウンドが特徴。ジャックブルースの地を這うようなベースと、ジンジャーベイカーの独創的なドラミングが三位一体となったハードロックの原型。ジミヘンドリックス、布袋寅泰、オジーオズボーン、Char、サンタナなどのカバーもおすすめ。※得票率0.14
79 Little Wing
(ジミヘンドリックス)
1967年発表のアルバム『Axis: Bold as Love』に収録。ジミヘンドリックスが「ギターで空気を描く」ように生み出したバラードの最高傑作。コード弾きとオブリガートを一体化させた「ダブル・ストップ」奏法を駆使し、流麗な旋律と力強いコード感が共存している。わずか2分半ほどの短い曲ながら、その後の多くのギタリストに影響を与えた。エリッククラプトン、タック&パティ、スティーヴィーレイヴォーン、リオーネルルエケなどのカバーもおすすめ。※得票率0.14
78 (I Can't Get No) Satisfaction
(ローリングストーンズ)
1965年にリリースされ、ストーンズを世界的スターに押し上げた代表曲。キースリチャーズが夢の中で思いつき、枕元のカセットレコーダーに吹き込んだとされる伝説のリフが核。当初キースはこのリフをホーンセクションで演奏するつもりだったが、ギブソンのファズ(マエストロ FZ-1)をテスト的に通したギターの音がそのまま採用され、結果としてロックにおける「歪みサウンド」の代名詞となった。シンプルながらも攻撃的なリフは、反抗的な歌詞と共に時代の象徴となった。オーティスレディング、DEVO、ジョンスコフィールドなどのカバーもおすすめ。※得票率0.14
77 Walk Don't Run
(ベンチャーズ他)
邦題「急がば回れ」。1960年にベンチャーズがリリースし、世界中に「エレキブーム」を巻き起こした。ジョニースミスによるジャズの原曲を、ドンウィルソンとノーキーエドワーズが軽快なサーフロックへと変貌させた。独特のクロマチックランと、歯切れの良いカッティング、そしてモズライトギターから放たれる乾いたトーン。日本のテケテケ サウンドのルーツであり、後世のギタリストにとっての「永遠の教則本」とも言える一曲。Charと石田長生によるユニットBOHOのベンチャーズメドレーもおすすめ。※得票率0.14
76 Hiroshima Mon Amour
(アルカトラス)
1983年発表のアルバム『No Parole from Rock 'n' Roll』に収録。若き日のイングヴェイマルムスティーンが、ストラトキャスターの限界に挑んだ衝撃作。クラシックのバイオリン奏法をギターに持ち込んだ高速のスウィープやアルペジオ、そして正確無比なピッキングは、当時のハードロック界を震撼させた。タイトルの通り重いテーマを扱いながらも、イングヴェイの奏でる旋律には高貴な美しさが宿っており、ネオクラシカルメタルの夜明けを象徴している。ケリーサイモンの超絶カバーは必見。※得票率0.17
75 Goodbye Elenore
(TOTO)
1981年発表のアルバム『Turn Back』に収録。スティーヴルカサーによる、超攻撃的かつテクニカルなギターワークが光る一曲。ジェフポーカロによる「シャッフル」の進化したような強靭なビートの上を、ルカサーの歪んだディストーションサウンドが駆け抜ける。特にソロパートでの、スタジオミュージシャンとしての精密さと、ロックのパッションが同居したフルピッキングの速弾きは圧巻。TOTOが単なるAORバンドではないことを証明した一曲。※得票率0.17
74 Blue Lagoon
(高中正義)
1979年発表のアルバム『JOLLY JIVE』に収録。日本のフュージョンシーンを象徴する、爽快感溢れる名曲。ヤマハのSGを駆使した、伸びやかでクリアなトーン。南国の海を想起させるキャッチーなメロディは、インスト曲としては異例のお茶の間への浸透を見せた。夏になると必ずどこかで耳にするこの曲は、日本のギターインスト界における最大のヒット作の一つであり、今なお多くのフォロワーを生んでいる。Youtubeではこの曲の様々なカバーバージョンで溢れているが、かつて村上ポンタ秀一バンドで松原正樹が弾くBlue Lagoonも印象的だった。※得票率0.17
73 Kill The King
(レインボー)
1978年発表のライブ盤『On Stage』やスタジオ盤『Long Live Rock 'n' Roll』に収録。リッチーブラックモアによる、中世騎士道精神をハードロックに昇華させた最高傑作。冒頭の緊迫感溢れるリフから、コージーパウエルのドラムと一体化した怒涛のソロへ。特にソロ後半の下降シーケンスフレーズは、リッチーの様式美の極致。YouTubeでは多くのメタルギタリストがカバーしているが、リッチー特有の「間」と「ピッキングのニュアンス」を再現するのは至難の業。※得票率0.17
72 長い夜 = 25 or 6 to 4
(テリーキャス)
1970年発表のシカゴの代表曲。ブラスロックの枠を超え、テリーキャスによる壮絶なギターソロが炸裂する。ワウペダルを駆使し、まるで魂を削り出すような荒々しいチョーキングと、ジャズの素養を感じさせるアウトフレーズ。ジミヘンドリックスが「俺より上手いギタリスト」と認めたテリーの、圧倒的な破壊力とスピード感が詰め込まれている。終盤の怒涛の展開は、ロックギター史に残るエモーショナルな瞬間。アースウィンド&ファイアーや、西村ケントによるソロギターカバーもおすすめ。※得票率0.17
71 Since I’ve Been Loving You
(レッドツェッペリン)
1970年発表の『Led Zeppelin III』に収録。邦題「貴方を愛しつづけて」。ジミーペイジによるブルースギターの真髄がここにある。1音1音に魂を込めた、溜めの効いたチョーキングと、時に激しく、時に囁くようなダイナミクスのコントロール。レスポール特有の、甘く切ないトーンが全編で泣いている。アドリブ主体のソロは、聴くたびに表情を変える生き物のようであり、ブルースロックの最高到達点の一つ。Gov't MuleやIn Theory & Eric Galesのカバーもおすすめ。※得票率0.21
70 The Song Remains The Same
(レッドツェッペリン)
1973年発表のアルバム『Houses of the Holy』の冒頭曲。邦題「永遠の詩」。ジミーペイジがギブソンダブルネック(EDS-1275)を駆使し、12弦の煌びやかな響きと6弦の力強さを交互に聴かせる多層的なギターアンサンブルは、ライブ映画『熱狂のライブ』で披露され、ステージを縦横無尽に駆け回るようなスリリングなリフとスピード感溢れるソロは圧巻。ペイジの「オーケストレーションとしてのギター」の才能が最も華やかに開花した名演。ドリームシアターによるZEPメドレーやドレッドツェッペリンのカバーもおすすめ。※得票率0.24
69 Led Boots
(ジェフベック)
1976年発表の『Wired』に収録。ナラダマイケルウォルデンのドラムと対峙する、凶暴なまでのファンクフュージョン。マックスミドルトンのクラビネットのリフに絡みつく、ジェフベックの歪んだストラトの音色。変拍子を物ともせず、音の壁を突き破るようなスクープ&ダイブのアーミング。タイトル通り「鉛のブーツ」で踏みつけられるような重厚なグルーヴと、浮遊感のあるソロの対比が、ジェフベックの唯一無二の個性を際立たせている。鈴木茂 & 北島健二によるカバーも必見。※得票率0.24
68 Burn
(ディープパープル)
1974年発表のアルバム『Burn(邦題:紫の炎)』に収録。リッチーブラックモアの代名詞とも言える、16分音符を主体としたスリリングなリフ。バッハの「チェンバロ協奏曲」に着想を得たと言われるクラシカルな展開と、攻撃的なピッキングが融合したソロは、ハードロックの様式美を完成させた。第3期パープルの幕開けを飾るこの曲は、王道ハードロックを志す者にとって避けては通れない、永遠のマスターピースである。マイケルアンジェロやSteve 'n' Seagullsなどのカバーも必見。※得票率0.24
67 メシアが再び=The Messiah Will Come Again
(ロイブキャナン)
1972年発表のアルバム『Roy Buchanan』に収録。かつて「世界最高の無名ギタリスト」と称されたロイブキャナンによる、魂の叫び。フェンダーテレキャスターのボリュームノブを巧みに操る「ボリューム奏法」で、まるで泣いているかのような音色を生み出す。一音一音が痛切で、クライマックスでの高域のピッキングハーモニクスは聴く者の心を引き裂く。あのジェフベックが「哀しみの恋人達」を彼に捧げたことからも、その凄まじい影響力が伺える。ゲイリームーアによる、より情熱的でハードなカバーも有名。※得票率0.24
66 大聖堂 = La Catedral
(バリオス:ジョンウィリアムス他)
パラグアイの作曲家・ギタリスト、アグスティンバリオスが1921年に発表したクラシックギターの至宝。バッハへの敬意と、ウルグアイの大聖堂で耳にした鐘の音やパイプオルガンの響きをギター1本で表現。特に第3楽章の、波のように押し寄せるアルペジオの連続は、技術的にも音楽的にもクラシックギター奏者にとっての最高峰。ジョンウィリアムスによる端正な演奏が世界中に広め、現在ではパクキュヒなどの若き名手たちによる繊細な解釈も人気を博している。※得票率0.24
65 Beat It
(マイケルジャクソン)
1982年発表のアルバム『Thriller』に収録。エディヴァンヘイレンがゲスト参加し、ポップスとハードロックを完璧に融合させた歴史的一曲。エディによるギターソロは、ライトハンド(タッピング)や凄まじいアーミングが詰め込まれた「わずか20秒の奇跡」。レコーディング中にスピーカーから火が出たという伝説も納得の熱量だ。バッキングのリフを担当したスティーヴルカサーのタイトな仕事ぶりも含め、ギタリストの共演としても最高峰。ジョンメイヤーが参加したFall Out Boyによるカバーもおすすめ。※得票率0.28
64 Don’t Tell Me You Love Me
(ナイトレンジャー)
1982年発表のデビュー作『Dawn Patrol(邦題:炎の貴公子)』に収録。ブラッドギルスとジェフワトソンによる、個性の異なるツインギターの競演が最大の魅力。ブラッドによるトリッキーなアーミング技、そして後にジェフの代名詞となった「エイトフィンガータッピング(8本の指を駆使した超高速アルペジオ)」の対比は、当時ギターキッズたちを虜にさせた、1980年代LAメタルのエネルギーが凝縮されている。西城秀樹がカバーして話題となった。※得票率0.28
63 Statesboro Blues
(オールマンブラザーズバンド)
1971年のライブ盤『At Fillmore East』に収録。ブラインドウィリーマクテルの楽曲を、デュアンオールマンがスライドギターの聖典へと昇華。ボトルネックを指に差し、オープンE チューニングで奏でられるソロは、まるで人の声が歌っているかのように艶やかで力強い。正確なピッチと圧倒的なスピード感を兼ね備えたデュアンのスライド奏法は、デレクトラックスをはじめ、現代に至る全スライドギタリストの北極星となっている。デレクトラックスや、タジマハール&ライクーダーによるカバーもおすすめ。※得票率0.28
62 Miserlou
(ディックデイル)
東地中海の民謡をルーツに持ち、1962年にディックデイル&ヒズデルトーンズがサーフロックへと変貌させた楽曲。映画『パルプ・フィクション』のオープニング曲として世界的に再燃した。特徴は何といっても「オルタネイトピッキング」の極致。単音弦を猛烈な速さで連打しながらスライドさせることで生み出される、波が押し寄せるようなサウンドが唯一無二の迫力を生んでいる。ブラックアイドピーズがサンプリングした「Pump It」や、日本の寺内タケシによるカバーも必聴。※得票率0.28
61 Sleepwalk
(サント&ジョニー他)
1959年に全米1位を記録したインストゥルメンタルの名曲。サント&ジョニーによる、スティールギター特有の幻想的で浮遊感のあるメロディが、夢の中を歩くような感覚を呼び起こす。ブライアンセッツァーによるグラミー賞を受賞したカバーや、ラリーカールトンによるジャジーなアプローチなど、ジャンルを超えて愛され続けている。シンプルだからこそ、ギタリストの「トーン」と「歌心」が試される、エレキギター史に残るエヴァーグリーンな一曲。※得票率0.35
60 Sultans of Swing
(ダイアーストレイツ)
1978年発表のアルバム『Dire Straits(邦題:悲しきサルタン)』に収録。マークノップラーによる、ピックを使わない「指弾き(フィンガーピッキング)」がストラトキャスターの新たな魅力を引き出した。クリアで歯切れの良いトーンと、まるで会話しているかのように流暢なフレーズ。特に終盤の、流れるような三連符のソロは圧巻。YouTubeでバズった多数のカバー動画でも、この「ノップラー流の指使い」を再現できるかどうかが、ギタリストたちの腕の見せ所となっている。Youtubeで4800万回以上再生されたLeo Moracchioli feat Mary Spenderによるメタルカバーなどがある。※得票率0.38
59 Caravan
(レスポール, チェットアトキンス他)
デュークエリントンによるジャズの名曲を、ギター界の巨匠たちがそれぞれのスタイルで料理したスタンダード。レスポールによる多重録音を駆使した技巧的なバージョンや、チェットアトキンスによるギャロッピング奏法を活かしたカントリージャズ風のアレンジなど、奏者の個性が最も出る一曲。中近東風のミステリアスな旋律が、ギタリストの即興演奏をよりスリリングに引き立てる。ウェスモンゴメリーや、ベンチャーズのバージョンや、Youtubeで見られるトミーエマニュエル&ヨショステファンの超絶バトルも必見。※得票率0.49
58 Please Don't Leave Me
(ジョンサイクス)
ジョンサイクスがシンリジィ解散後の1982年に発表した、美しくも切ない珠玉のメロウバラード。ゲイリームーアの流れを汲む、レスポールから絞り出される甘く官能的なトーンが特徴。咽び泣くようなロングサスティーンから、時折見せる鋭い速弾きへの緩急は、彼の真骨頂である「静と動」のコントラストを鮮やかに描き出している。フィルライノットの哀愁を帯びた歌声と、サイクスのエモーショナルなギターが見事に共鳴し合う様は、ハードロック界におけるバラードの最高峰として今なお語り継がれる必聴の名曲。1993年には、同曲をジョンサイクス自身がボーカルを務める形でセルフカバーし、「Don't Hurt Me This Way」というタイトルで発表している。※得票率0.56
57 Aerial Boundaries
(マイケルヘッジス)
1984年発表の同名アルバムの表題曲。アコースティックギターの概念を根底から覆した「ニューエイジギター」の金字塔。タッピング、スラップ、ハンマリング、さらにはボディを叩くパーカッション奏法を駆使し、一台のギターからオーケストラのような広がりを生み出している。変則チューニング(C2 G2 D3 G3 A3 D4)による深い響きと、独自のディレイ/リバーブ設定が、タイトルの通り「空の境界」を感じさせる立体的な音響を創出した。押尾コータローやアントワンデュフールなどの現代フィンガースタイルギタリストに多大な影響を与え、その後のSNS時代を象徴するMarcinやPolyphia、Ichikaへと続くムーブメントの源流を築いた。※得票率0.56
56 Into The Arena
(マイケルシェンカーグループ)
1980年発表のデビュー作『The Michael Schenker Group』に収録。ハードロックインストゥルメンタルの代名詞。イントロの印象的なリフから、ドラマチックな展開を経て、泣きのソロへと至る構成美は完璧。マイケルの持ち味である「完璧なマイナースケールの構築美」と「感情を爆発させるチョーキング」が凝縮されている。日本の音楽シーン、特にB'zの松本孝弘をはじめとする多くのギタリストに絶大な影響を与え、今なおライブハウスやセッションでの定番曲であり続けている。※得票率0.56
55 シャコンヌ
(バッハ:セゴヴィア他)
バッハの「無伴奏バイオリンのためのパルティータ第2番」の終曲であり、音楽史上最高峰の傑作。元はバイオリン曲だが、20世紀最大のギタリスト、アンドレスセゴヴィアがギター独奏用に編曲・演奏したことで、クラシックギターの最重要レパートリーとなった。一挺のバイオリンでは限界に近い重音を、ギターは6本の弦を駆使して豊かな和声として響かせることができ、崇高で重厚な世界観を構築した。ジョンウィリアムス、ジュリアンブリーム、近年では村治佳織などの演奏もおすすめ。※得票率0.63
54 Achilles Last Stand
(レッドツェッペリン)
1976年発表のアルバム『Presence』に収録。邦題「アキレス最後の戦い」。ジミーペイジが、何十本ものギタートラックを重ねて構築した、まさに「ギターオーケストレーション」の極致。ジョンボーナムの疾走感溢れるドラムに乗り、ペイジが放つ軍隊のようなリフと、エキゾチックな旋律が絡み合う10分間の叙事詩。ライブではダブルネックギターを用い、一人でその多層的な世界を再現しようとするペイジの執念が、ロックギターの限界を押し広げた。ドリームシアターによるZEPメドレーや王様による日本語カバーもおすすめ。※得票率0.66
53 Roundabout
(イエス)
1971年発表のアルバム『Fragile(邦題:こわれもの)』の冒頭を飾る、プログレッシブロックを代表する名曲。スティーヴハウによる、逆再生ピアノの導入から続くクラシックギターのハーモニクスと急速なアルペジオはあまりにも有名。そこから一転してクリススクワイアの硬質なベースリフへと繋がるスリリングな展開が魅力。ロック、クラシック、カントリーの要素を融合させたハウのギタープレイは、変拍子の中でも常にメロディック。アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』のエンディング曲に起用され、若い世代にも再発見された。テクニカルデスメタルバンドのAllegaeonや、Youtubeで話題になったThe Band Geeksのカバーなどがある。※得票率0.66
52 展覧会の絵
(山下和仁)
ムソルグスキーのピアノ組曲を、ギタリスト山下和仁が自身の編曲で全曲独奏。1981年の発表当時、オーケストラ編成の曲を一台のギターで再現するという試みは「不可能を可能にした」と世界中に衝撃を与えた。ギターという楽器の限界を超えた特殊奏法、爆発的なダイナミクス、オーケストラの色彩感を表現する多彩な音色が特徴。特に「キエフの大門」での圧倒的な音圧は圧巻。エマーソンレイク&パーマーや冨田勲などの鍵盤奏者のヴァージョンが有名。※得票率0.7
51 Ready To Fly
(高中正義)
1977年発表のアルバム『TAKANAKA』に収録。日本のフュージョンブームを牽引した夏を感じさせるインスト曲。サンタナを彷彿とさせる伸びやかなトーンと、パーカッシブなカッティング、そしてキャッチーなメロディラインが特徴。ヤマハのSG-2000を手に、爽快に駆け抜けるギターソロは、当時の若者たちの憧れの的となった。ライブではラストの定番曲であり、今なお日本のギターキッズのバイブルとして愛され続けている。※得票率0.73
50 Rollin’ Stone
(マディウォーターズ)
シカゴブルースの父、マディウォーターズが1950年チェスレコードに残した代表曲。「Catfish Blues」という古い伝統的な曲を、マディウォーターズが自分流にアレンジして名前を変えたのが「Rollin’ Stone」。さらに「ローリングストーンズ」というバンド名の由来にもなった記念碑的な曲だ。後のロックンロールに直結する、執拗に繰り返される重厚なギターリフと、マディ自身の力強いスライドギターが特徴。飾り気のない、生々しい「デルタブルースの魂」が電気を通したサウンドは、イギリスの若者たち(ビートルズやエリッククラプトン等)に多大な影響を与えた。ポールロジャースによるトリビュートアルバムでジェフベックが絶品のギターを弾いてる。※得票率0.73
49 カヴァティーナ
(ジョンウィリアムス他)
スタンリーマイヤーズ作曲、映画『ディアハンター』のテーマ曲として世界的に愛される名曲。ジョンウィリアムスがその繊細なタッチで弾いたことで、最も有名なギターインストの一つとなった。寄せては返す波のようなアルペジオに乗せて、美しく切ないメロディが歌い上げられている。ギターという楽器が持つ「静謐な美しさ」を最大限に引き出した傑作。 クラシック愛好家だけでなく、ポピュラー音楽としても親しまれ、多くのアーティストがカバーしている。シャドウズや村治佳織、アナヴィドヴィチなどのカバーもおすすめ。※得票率0.77
48 Free Bird
(レイナードスキナード)
1973年発表デビューアルバム『Pronounced 'Leh-'nerd 'Skin-'nerd』に収録。サザンロックを象徴する壮大なナンバー。 静かなバラードとして始まり、後半のテンポアップと共に繰り広げられるトリプルギターによるバトルは圧巻の一言。特に、スライドギターの名手ゲイリーロッシントンとアレンコリンズによる、5分近くに及ぶ怒涛のツインリードソロは、ロック史に残る熱狂的な盛り上がりを見せる。 「長いギターソロ」の代名詞的存在であり、アメリカのライブ会場では今でも定番のリクエスト曲の一つ。ドリーパートンやソフィーロイドのカバーもおすすめ。※得票率0.77
47 Stormy Monday
(Tボーンウォーカー, オールマンブラザーズバンド 他)
1947年にTボーンウォーカーが発表した、モダンブルースの原型スタイルを確立した歴史的な重要作。正式タイトルは「Call It Stormy Monday (But Tuesday Is Just as Bad)」で、「Stormy Monday Blues」という全く別の曲も存在する。1971年のオールマンブラザーズバンドによるライブ盤『At Fillmore East』でのカバーは、ブルースロックの教科書とされている。デュアンオールマンの流麗なスライドギターと、ディッキーベッツのジャジーなフレージングが、12小節のブルースをドラマチックな物語へと昇華させた。3大キングのほか、エリッククラプトンやゲイリームーアなど、星の数ほどのカバーが存在する。※得票率0.84
46 Sunny
(パットマルティーノ他)
ボビーヘブの1966年の大ヒット曲。数々のカバーや名演が生まれた。特に、ジャズギター界の巨人パットマルティーノが1972年のライブ盤『Live!』でのギターソロは、正確で止まることのない16分音符の「マシンガンピッキング」が炸裂。全ギタリストに衝撃を与えた。その他ウェスモンゴメリー版やポップなボニーMのバージョンとの聴き比べも面白い。※得票率0.88
45 パリの散歩道=Parisienne Walkways
(ゲイリームーア)
1978年発表のアルバム『Back on the Streets』に収録。元シンリジィのフィルライノットとの共作。 ゲイリームーアの代名詞である「泣きのギター」が炸裂するブルースバラード。特にライブ盤における、1959年製レスポールによる驚異的なロングサスティーンは伝説的。フィギュアスケートの羽生結弦選手がショートプログラムで使用したことで、日本でも世代を超えて広く知られるようになった。ブライアンメイ、ケリーサイモン、スティーヴモーズなどのカバーもおすすめ。※得票率0.95
44 Sweet Home Chicago
(ロバートジョンソン)
1936年録音。ブルース史上最も重要な録音の一つであり、すべてのロックの源流。ロバートジョンソンによるこの曲は、後の多くのアーティストにとっての「バイブル」となった。規則的なウォーキングベースを刻みながらメロディを奏でる、一人二役のような奏法は、当時の黒人音楽の最先端だった。映画『ブルースブラザーズ』での熱狂的なカバーや、エリッククラプトンによる数々の名演によって、現在もブルースのスタンダードとして愛され続けている。オバマ大統領が、ホワイトハウスで開催されたコンサートでマイクを渡され、この曲を歌ってたことも記憶に新しい。※得票率0.95
43 Diamond Head
(ベンチャーズ)
1964年発表の『Walk, Don't Run, Vol. 2』に収録。日本に「エレキブーム」を巻き起こしたベンチャーズの代表曲。日本ではシングル『ダイヤモンドヘッド / 朝日のあたる家』として発売され空前の大ヒットを記録。テケテケというトレモロピッキングと、スプリングリバーブを効かせたクリスタルなトーン。モズライトのギターが奏でるそのサウンドは、当時の日本の若者たちを熱狂させた。シンプルで覚えやすいメロディながら、ダイナミックな展開を持つこの曲は、日本の「歌謡曲」や「グループサウンズ」の発展にも多大な影響を与えた。渚の女王様によって日本語カバーされ、TVアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のテーマ曲に起用された。※得票率0.98
42 Sweet Child O' Mine
(ガンズアンドローゼズ)
1987年発表のデビューアルバム『Appetite for Destruction』に収録。スラッシュによる、まるでサーカスの練習曲のようなイントロのリフは、もともと「冗談」で弾いていたものと言われている。アクセルローズが気に入ったことで名曲へと昇華。中盤からのワウペダルを駆使したエモーショナルなソロと、レスポール特有の甘く太いトーンは、80年代ハードロックの象徴となった。シェリルクロウや猪居亜美、キャプテンファンタスティック(映画内での演奏)などのカバーも、曲の持つメロディの美しさを際立たせている。※得票率1.02
41 The Thrill Is Gone
(BBキング)
1969年発表のアルバム『Completely Well』に収録。ブルースの王者、BBキングの代表曲。 愛器「ルシール(ギブソン ES-355)」から放たれる、一音で彼だとわかる「絞り出すようなビブラート」と、歌と対話するようなレスポンス。マイナーブルースの形式の中で、音数を絞り込み、一音に魂を込めるBBのスタイルは、エリッククラプトンをはじめとする全てのロックギタリストの規範となった。エリッククラプトン、ジョーボナマッサ、クリストーンキングフィッシュイングラムのカバーもおすすめ。※得票率1.02
40 Walk This Way
(エアロスミス)
1975年発表のアルバム『Toys in the Attic(邦題:闇夜のヘヴィ・ロック)』に収録。ジョーペリーによる、ファンキーかつキレのある「裏打ち」のリフが楽曲を牽引。ファンクのグルーヴをロックに持ち込んだ革命的な一曲で、1986年にはRun-D.M.C.との共演により「ロックとヒップホップの融合」という歴史的転換点を作った。Youtubeで話題になったAdrian Holovatyや40 Fingersによるカバーもこの曲が持つグルーヴの普遍性を証明している。※得票率1.05
39 Night And Day
(ジョーパス他)
1932年コールポーターによって書かれたスタンダード名曲。1938年のジャンゴラインハルト、1958年のタルファーロウ、1959年のルイスボンファなど様々なカバーが存在する。特に、ソロギターの神様ジョーパスによる1973年のアルバム『Virtuoso』での演奏は、ピックを使わず指一本一本を独立させて弾く「ウォーキングベース、コード、メロディ」を同時進行させる驚異のスタイルを確立した。まるで数人のギタリストが同時に弾いているかのような緻密な構成ながら、ジャズ本来の軽やかさとスウィング感を失わない名演。ギター一本で音楽が完結することを世界に証明した金字塔。※得票率1.05
38 Purple Rain
(プリンス)
1984年発表、同名映画の主題歌。プリンスがギタリストとしても稀代の天才であることを世界に知らしめた一曲。ゴスペル的な高揚感を持つバラードで、後半約4分間に及ぶギターソロは圧巻。エフェクティブな音色で、泣きのチョーキングから高速フレーズまでを、まるで歌い上げるように弾き倒す。2007年のスーパーボウルのハーフタイムショーで、豪雨の中で演奏されたこの曲は、ロック史上最高のパフォーマンスの一つとして語り継がれている。ジェフベックやエリッククラプトンによる追悼カバーのほか、西村ケントのソロギターカバーも秀逸。※得票率1.09
37 Smells Like Teen Spirit
(ニルヴァーナ)
1991年発表のアルバム『Nevermind』に収録の世界的大ヒット曲。音楽シーンを一夜にして変え、グランジブームを巻き起こした革命児カートコバーンの代表作。クリーンなカッティングから、一気に歪んだパワーコードへと爆発する「静と動」のコントラスト。技巧を否定するかのようなシンプルで荒々しいギターソロは、当時のギターヒーロー像を破壊し、パンクの精神を再びロックの中心へと呼び戻した。パティスミスやポールアンカ、そしてRobert Glasper Experimentによる独創的なカバーも、曲の普遍性を証明している。※得票率1.12
36 Unicorn
(渡辺香津美)
1980年発表の『TO CHI KA』に収録。日本のフュージョンギターの最高峰、渡辺香津美の代表曲。 変拍子を巧みに取り入れたスリリングなテーマと、縦横無尽に駆け巡る超絶的なギターソロが特徴。イエローマジックオーケストラ(YMO)のワールドツアーへの参加を経て、東洋的な感性と最先端の機材、そして圧倒的なテクニックが融合したこの曲は、当時の音楽シーンに大きな衝撃を与えた。※得票率1.12
35 Honky Tonk Women
(ローリングストーンズ)
1969年発表。キースリチャーズによる「オープンGチューニング」の真髄が味わえる名曲。カウベルから始まる独特のタメが効いたリズム、そして5弦から鳴らされる豪快なコードリフ。キースはこの曲で「上手く弾くことよりも、どう響かせるか」というロックの本質を体現した。ルーズでありながら強固なグルーヴを生むこのリフは、ギターという楽器が持つ「泥臭いカッコよさ」の極致と言える。プリンスやタジマハールのカバーもおすすめ。※得票率1.12
34 Far Beyond The Sun
(イングヴェイマルムスティーン)
1984年発表のデビュー作『Rising Force』に収録。ロック界に「ネオクラシカルメタル」というジャンルを確立した衝撃作。バッハやパガニーニから影響を受けた超絶技巧の速弾き、スウィープピッキング、ハーモニックマイナースケールの多用。フェンダーストラトキャスターの指板を削った「スキャロップドフィンガーボード」から放たれる高速フレーズは、世界中のギタリストを驚愕させた。ライブでのお決まりのギター回しや歯弾きなど、パフォーマンス面での影響も絶大。※得票率1.16
33 Bohemian Rhapsody
(クイーン)
1975年発表のアルバム『A Night at the Opera』(邦題:オペラ座の夜)に収録。ブライアンメイの多重録音による「オーケストレーション」の極致。ハンドメイドギター「レッドスペシャル」から繰り出される、まるで歌声のようなトーンが魅力。オペラセクションを経て、ハードロックへと変貌する瞬間のあのヘヴィなリフと、その後に続く気高く美しいソロは、まるで緻密に計算された音の彫刻。映画『ボヘミアンラプソディ』のヒットにより再注目された。スティーヴヴァイや押尾コータロー、ジェイクシマブクロのウクレレによるカバーも必見。※得票率1.16
32 Anji
(ポールサイモン, デイビーグレアム他)
1960年代、デイビーグレアムによって書かれたアコースティックギターのインストゥルメンタル。ポールサイモン(サイモン&ガーファンクル)がカバーしたことで、世界中のギタープレイヤーの「登竜門」となった。 ブルース、ジャズ、民族音楽が融合した「フォークバロック」スタイルの先駆け。低音弦での規則的なウォーキングベースと、高音弦でのハンマリングを多用したリフが同時進行する、難易度の高い一曲。バートヤンシュによる名演も、この曲の解釈を深める上で欠かせない。※得票率1.16
31 Minor Swing
(ジャンゴラインハルト)
1937年発表。マヌーシュジャズ(ジプシージャズ)の創始者、ジャンゴラインハルトによる代表曲。火事で左手の薬指と小指の自由を失いながら、人差し指と中指の2本をメインに超人的な速弾きを披露するジャンゴ。独特のドライな響きのマカフェリギターで奏でられる、哀愁とスウィング感が同居した旋律は唯一無二。現代でも世界中のギタリストが、彼の奏法をリスペクトしカバーし続けている。マティアスIAエクルンドや渡辺香津美のカバーもおすすめ。※得票率1.19
30 You Really Got Me
(キンクス、ヴァンヘイレン他)
1964年発表。ハードロックやヘヴィメタルの「歪み」の起源とも言われる楽曲。デイヴデイヴィスがアンプのスピーカーをカミソリで切り裂いて作ったという、伝説のザラついた歪み(ディストーション)サウンドによるパワーコードリフが最大の特徴。1978年にはヴァンヘイレンがカバーし、エディヴァンヘイレンによる現代的なブラウンサウンドと超絶技巧を加え、新たな命を吹き込んだ。スライ&ザファミリーストーンや、ジョーサトリアーニ&スティーヴヴァイのカバーもある。※得票率1.23
29 禁じられた遊び
(イエペス他)
映画『禁じられた遊び』の主題歌。多くの日本人クラギ初心者やアコギ初心者が、まず最初に挑戦する曲の大定番となった、世界で最も有名なギター曲の一つ。正式名称は「愛のロマンス」。シンプルで美しいアルペジオの練習曲として親しまれているが、ナルシソイエペスによる完璧な抑制の効いた演奏は、今なお色褪せない芸術性を放っている。前半の短調の悲しげな響きから、後半の長調への転換が、映画の悲劇的なラストシーンと相まって深い感動を呼ぶ。※得票率1.23
28 Still Got The Blues
(ゲイリームーア)
1990年発表のアルバム『Still Got The Blues』に収録。ハードロックギタリストとして頂点を極めたゲイリーが、自身のルーツであるブルースへと回帰した歴史的名曲。 「泣きのギター」を象徴する、咽び泣くようなチョーキングとロングサスティーン。マイナーブルースの形式を取りながら、歌謡曲にも通じる日本人の琴線に触れるメロディが、本国イギリス以上に日本での爆発的な人気を呼んだ。エリッククラプトンやジョンサイクスらがカバーしている。※得票率1.26
27 Crazy Train
(オジーオズボーン)
1980年発表のアルバム『Blizzard of Ozz(邦題:吹雪の白夜)』に収録。彗星のごとく現れ、若くして亡くなった天才ランディローズの代表作。メジャーとマイナーを巧みに行き来するキャッチーなリフと、クラシックの素養を感じさせる端正でいてスリリングなギターソロが最大の魅力。特にソロ終盤のタッピングと流麗なスケール移動は、当時のハードロック界に新しい風を吹き込んだ。ザックワイルドによるパワフルなカバーや、2022年のコモンウェルスゲームズで見せたオジーとトニーアイオミによる共演も感動もの。※得票率1.26
26 Comfortably Numb
(ピンクフロイド)
1979年発表のアルバム『The Wall』に収録。デヴィッドギルモアによるギターソロは、多くのメディアで「史上最高のギターソロ」に選出された。フェンダーストラトキャスター特有の、透明感がありつつも野太いトーン。溜めの効いたチョーキングと、完璧な間(ま)が生み出すエモーショナルな旋律は、聴く者の魂を揺さぶる。特にライブにおける終盤の長いソロは、照明演出と相まって、サイケデリックで壮大な宇宙的空間を創り出している。YoutubeでバズったTina Sや、アルゼンチンのストリートギタリストDamian Salazar等がカバーしている。※得票率1.3
25 Pipeline
(ベンチャーズ)
元々はシャンテイズが1962年に発表した曲で、ベンチャーズのカバーによって決定的な人気を博した。波のトンネルを突き進むような、うねるベースラインと、深くかけられた「スプリングリバーブ」の残響音が特徴。これぞ「サーフギター」という独特の質感を生み出している。スティーヴィーレイヴォーン&ディックデイルによるブルースとサーフが融合したカバーや、パットメセニーのカバーも秀逸。※得票率1.3
24 Breezin’
(ガボールザボ、ジョージベンソン他)
1971年にガボールザボのアルバム『High Contrast』で初演されたこの曲は、フュージョンの先駆け、かつ「早すぎたトリップホップ」とも評される斬新なサウンドが特徴。1976年に同じ制作陣(作曲ボビーウーマック、プロデュースにトミーリピューマ、ベースにフィルアップチャーチ)を迎えてカバーしたジョージベンソン版がジャズ史上最大のヒットを記録しグラミー賞を総なめにしたことは、まさに時代がようやくその独創性に追いついた結果とも言えるだろうか。ジョーロビンソンや高中正義のカバーもおすすめ。※得票率1.47
23 Smoky
(Char)
1976年発表、日本のロックギターの歴史を塗り替えたデビュー作。弱冠21歳だったChar(竹中尚人)が、フェンダームスタングの特性を生かしたアーミングや、ファンキーなカッティング、ジャジーなテンションコードをロックに持ち込んだ衝撃の一曲。サビの転調や、複雑なコードワークの上を泳ぐような流麗なソロは、当時の歌謡界に「ギターヒーロー」の存在を鮮烈に刻み込んだ。ライブの定番であり、日本のギタリストにとっての永遠のアンセム。デビューから現在に至るまで常にライブの定番である本作は、その時代時代のChar自身によるセルフカバーもまた必聴必見。※得票率1.51
22 21st Century Schizoid Man
(キングクリムゾン)
キングクリムゾンが1969年に発表したアルバム『In The Court Of The Crimson King(邦題:クリムゾンキングの宮殿)』に収録。プログレッシブロックの幕開けを告げた戦慄の一曲「邦題:21世紀の精神異常者=21世紀のスキッツォイドマン」。ロバートフリップによる、機械的でいて狂気を感じさせる正確無比な高速リフ。中盤の楽器群による怒涛のユニゾンパートは、ロックにジャズやクラシックの高度なアンサンブルを持ち込んだ。歪んだボイスと攻撃的なサウンドは、後のヘヴィメタルやパンクにも多大な影響を与えた先駆的作品。オジーオズボーンなどのカバーのほか、IKZO&CGTによるオマージュやカニエウェストのサンプリンネタとしても有名。※得票率1.51
21 Midnight Blue
(ケニーバレル)
名門レーベル「ブルーノート」に残した1963年発表のアルバム『Midnight Blue』に収録。この曲の最大の特徴は、「ジャズとブルースの完璧な融合」にある。ギブソンL5 CESから放たれる、太く甘いトーンと、決して派手なテクニックをひけらかすのではなく、一音一音の「間」を大切にした極めてソウルフルかつブルージーな情感と抑制された美学で聴かせる、まさにジャズギターの「粋」を凝縮した名演。ジェフベックやスティーヴィーレイヴォーンも彼を深く敬愛しており、本作へのリスペクトを公言していた。※得票率1.51
20 Voodoo Child
(ジミヘンドリックス)
1968年発表のアルバム『Electric Ladyland』に収録。ワウペダルを使用した印象的なカッティングのイントロから幕を開ける、サイケデリックブルースの頂点。ジミが放つ奔放なフィードバック、破壊的なアーミング、左右へ行き来する大胆なパンニングによる宇宙的ギターサウンドは、当時の常識をすべて破壊した。ブルースを基盤にしながら、完全に未知の領域へと踏み込んだこの曲は、エレキギターの持つ「無限の可能性」を体現している。
ナイルロジャースや、マテウスアサト、Rei、トムモレロ、タッシュサルタナらが参加した「Fenderストラトキャスター」誕生70周年記念プロジェクトのYoutube動画も必見。※得票率1.54
19 Johnny B. Goode
(チャックベリー)
1958年発表。ロックンロールギターのすべてはここから始まった。あまりにも有名なダブルストップ(2音弾き)を多用したイントロは、ロックンロールの「型」となり、後世の全ギタリストが最初にコピーするリフとなった。映画『バックトゥザフューチャー』でマーティ(マイケルJフォックス)が演奏するシーンは、ロックへの愛に満ちた映画史に残る名場面だ。ピータートッシュのレゲエ版、ジューダスプリーストのメタル版、ジョニーウィンターのブルース版、ジミヘンやエルヴィスプレスリー、ジョンメイヤーなど多数のカバーが生まれた。※得票率1.58
18 地中海の舞踏=Mediterranean Sundance
(アルディメオラ、スーパーギタートリオ他)
1977年のアルディメオラのアルバム『Elegant Gypsy』に収録。パコデルシアとの火花散るアコースティックデュエットが伝説となった。フラメンコの情熱とジャズの緻密なインプロヴィゼーションが高度に融合。パコの驚異的なピカード(指弾き)と、アルの超高速フルピッキングが、地中海の太陽のように激しく交差。1980年にはジョンマクラフリンを加えたスーパーギタートリオによる『Friday Night In San Francisco』で再演され、ギターの限界に挑む姿は世界中を熱狂させた。このバトルに衝撃を受けた世界中のギター小僧たちは、今でも各地のストリートやSNS、セッションに至るまで、その影響は生き続けており、日本でもギター小僧の間では、腕を競い合う登竜門的なバトル曲の一つになってる。※得票率1.62
17 Almoraima
(パコデルシア)
1976年発表のアルバム『Almoraima』に収録。フラメンコギターを伝統から革新へと導いた現代の巨匠、パコデルシアの傑作。伝統的なフラメンコのリズム(ブレリアス)をベースにしながら、ジャズ的なアプローチや、パコ自身の驚異的なピッキング速度(ピカード)が融合している。ガットギター1本とは思えないほどの打撃的な音の立ち上がりと、深い哀愁が共存している。ウード奏者のSi-bemol YounesやGrisha Goryachevなどのカバーも秀逸。※得票率1.72
16 アルハンブラの思い出
(タレガ)
1896年に発表されたクラシックギター界で最も愛される名曲。近代ギターの父、フランシスコタレガによる傑作。最大の特徴は「トレモロ奏法」。高音弦を中指・薬指・人差し指で素早く三連で弾くことで、まるでメロディが途切れずに歌っているかのように聴こえ、親指が奏でる低音の伴奏と相まって、一人で弾いているとは思えない幻想的な響きを生んでいる。アンドレスセゴヴィアや村治佳織など、多くの名手による演奏で親しまれている、クラシックギター奏者の登竜門的名曲。※得票率1.83
15 Have You Heard
(パットメセニー)
パットメセニーが1989年に発表したグラミー受賞アルバム『Letter from Home』に収録。ブラジリアンエッセンスやモードの要素を背景に、変拍子を感じさせない自然な7拍子のリズムとキャッチーなメロディ、ギターとボーカルのユニゾンや構築美溢れるソロが融合した、高度なテクニックと親しみやすさを兼ね備えた名曲。Youtubeで見られるマッテオマンクーソによる驚異的な指弾き演奏は必見。※得票率2.04
14 Smoke On the Water
(ディープパープル)
1972年発表のアルバム『Machine Head』に収録。世界で最も有名なギターリフを持つロックアンセム。リッチーブラックモアが考案したこのリフは、実はピックではなく「指で弾く(4度重音のピッキング)」ことで、独特のパーカッシブなアタックを生んでいる。カジノの火災を題材にしたこの曲は、シンプルながらも計算し尽くされた構成で、ロックギターの入門曲でありながら、奥の深い「究極の様式美」を体現している。ブライアンメイ、トニーアイオミ、デヴィッドギルモア、そしてリッチーブラックモア本人も参加したチャリティプロジェクト「Rock Aid Armenia」によるカバーなどある。※得票率2.04
13 Four On Six
(ウェスモンゴメリー)
ウェスモンゴメリーの1960年発表のアルバム『The Incredible Jazz Guitar』に収録。ウェスの代表的名曲であり、モダンジャズギターの金字塔。リズムの核となる4分音符(4ビート)、そしてギターの6本の弦。つまり「6本の弦の上で奏でられる4ビート」という意味が込められている。スリリングな疾走感を生む連続的な「2-5進行」と、ウェスの専売特許とも言えるオクターブ奏法が見事に融合した、緻密かつダイナミックな構造が特徴。ウェスだけでも多数のバージョンが存在するが、他にもパットマルティーノやジョンスコフィールド&ジョンアバークロンビーなどのカバーもおすすめ。※得票率2.04
12 Crossroads
(エリッククラプトン、ロバートジョンソン他)
ロバートジョンソンが1936年に録音し「悪魔に魂を売り渡して超絶的な技量を得た」というクロスロード伝説と共に語り継がれてきたブルース名曲「Cross Road Blues 通称:Crossroads」。1968年のライブで、エリッククラプトン擁するクリームがアレンジを変えてカバーし、ブルースからハードロックへと昇華させた記念碑的名演。これによって世界的にこの曲が知られるようになった。ジョンメイヤー、ライクーダー、Keb' Mo’、スティーヴンスティルス等のカバーもおすすめ。※得票率2.07
11 Europa
(サンタナ)
1976年発表の『Amigos』に収録。邦題は「哀愁のヨーロッパ」。カルロスサンタナによるインストゥルメンタル。 ラテンリズムをベースに、まるで女性の歌声のように艶やかで伸びやかな「サンタナトーン」が響き渡る。サスティーンを効かせたロングトーンから、徐々に熱を帯びていくクライマックスへの展開は、まさに情熱の塊。日本でも「泣きのギター」として絶大な人気を誇り、フュージョン界や歌謡界にも多大な影響を与えた。山本恭司や高中正義、タックアンドレスのカバーもおすすめ。※得票率2.11
10 アランフェス協奏曲
(ロドリーゴ:イエペス他)
スペインの作曲家ロドリーゴが1939年に発表したギター協奏曲の最高傑作。特に第2楽章「アダージョ」の、イングリッシュホルンとギターが対話する哀愁に満ちた旋律は世界的に有名。クラシックギターとフルオーケストラという、音量のバランスが難しい組み合わせながら、ギターの繊細さと力強さを完璧に引き出している。ナルシソイエペスによる10弦ギターでの演奏がその普及に大きく貢献した。ジムホールによるジャズアレンジや、チックコリアの「Spain」のイントロとしても有名。大村憲司、渡辺香津美、リーリトナーという三人のギターバトルも必聴。※得票率2.18
9 While My Guitar Gently Weeps
(ビートルズ)
ビートルズの1968年発表のアルバム『The Beatles(通称:ホワイトアルバム)』に収録。作曲者はジョージハリスン。彼はビートルズのリードギタリストにも関わらず、あえてエリッククラプトンにソロを弾かせるという選択が、結果としてロック史に残る最高の名演を生んだ。ジョージハリスンのロック殿堂入り記念ライブでの、トムペティやジェフリンらと共演した際にプリンスが披露した圧巻のギターソロは必見。※得票率2.21
8 Highway Star
(ディープパープル)
1972年発表のアルバム『Machine Head』に収録。リッチーブラックモアによる、ハードロックギターソロの「黄金律」。バッハに影響を受けたという、3連符を基調とした緻密なアルペジオとシーケンスフレーズを、歪んだストラトキャスターで完璧に弾きこなすソロは圧巻。当時のギタリストたちに「クラシックの理論とロックの融合」を提示し、速弾きの基準を一段階引き上げた歴史的名演。スティーヴヴァイや布袋寅泰のカバーもおすすめ。※得票率2.46
7 Eruption
(ヴァンヘイレン)
1978年発表のデビューアルバム『Van Halen(邦題:『炎の導火線)』に収録。エディヴァンヘイレンがギターの歴史を塗り替えたインストソロ『Eruption(邦題:暗闇の爆撃)』。それまでの常識を覆した「ライトハンド奏法(タッピング)」の衝撃は、世界中のギター小僧を虜にし、今や一般化するまでに至った。当時、エディはライトハンド奏法のテクニックを盗まれないように、ライブでは後ろを向いて弾いていた、という有名なエピソードも残っている。速さ、トーン、そして遊び心、エディが自作した「フランケンシュタイン」から放たれるその音は、まさにジミヘン以来、最大のギター革命を起こした。YouTubeで2470万回再生されたTina Sによるカバーなどがある。※得票率2.67
6 Room 335
(ラリーカルトン)
ラリーカルトンが1978年に発表したソロアルバム『Larry Carlton(邦題:夜の彷徨)』に収録されたフュージョンギターの金字塔。愛用ギターであるGibson ES-335に由来。かつて自身もレコーディングに参加したSteely Danの曲「Peg」のコード進行にインスピレーションを得て書かれた。スティーヴルカサーや松本孝弘、リーリトナー、ロベンフォードらとラリーカールトンが共演したカバーバージョンや、YouTubeで380万回以上も再生されているジェスルイス&アレックスハッチングスの演奏もおすすめ。※得票率2.78
5 Purple Haze
(ジミヘンドリックス)
ジミヘンがイギリスでリリースした1967年3月発表の2ndシングル曲。デビューアルバム『Are You Experienced?』のアメリカ盤に収録。当時のイギリス盤には未収録。ロックギターの歴史を「それ以前」と「それ以降」に分けた革命的楽曲。ある意味、ブルースの魂を、所謂ジミヘンコードと呼ばれるジャズの理論で再構築し、ファズやオクターブのエフェクトを駆使して、サイケデリックかつ画期的サウンドを確立した。坂本冬美HIS、キュアー、高中正義、フランクザッパ等のカバーもおすすめ。※得票率2.81
4 いとしのレイラ=Layla
(デレクアンドザドミノス)
エリッククラプトン率いるデレクアンドザドミノスが1970年に発表したアルバム『Layla and Other Assorted Love Songs(邦題:いとしのレイラ)』に収録。ハンプリやチョーキングを多用し、レガート奏法の鬼クラプトンらしいエッセンスが凝縮されたユニゾンによる名イントロ&コードリフ。今では自然に耳に馴染んで聴こえるが、いきなりAメロで転調。そしてデュアンの高音スライドソロ。ラストにジムゴードン作ピアノ曲を合体させて、この組曲が完成される。その間にもクラプトンとデュアンのソロが空間を駆け巡る。たった1曲にそんな極上の物語が用意されている。Unpluggedでのセルフカバーなど、クラプトンだけでも多数のバージョンがあるが、ジョンフェイヒィやデレクトラックスのカバーもおすすめ。※得票率2.85
3 哀しみの恋人達=Cause We've Ended as Lovers
(ジェフベック)
ジェフベックが1975年に発表したアルバム『Blow by Blow(邦題:ギター殺人事件)』に収録された曲。作者はスティーヴィーワンダー。スティーヴィーは自身のヒット曲「迷信(Superstition)」をジェフに提供する約束を破ってしまった(先に自分でリリースしてしまった)という経緯があり、その「お詫び」としてこの曲をジェフに贈った。また、アルバムのクレジットには「Dedicated to Roy Buchanan(ロイブキャナンに捧ぐ)」と記されており、ジェフはロイブキャナンの奏法(ボリューム奏法やハーモニクスなど)に強い感銘を受け、そのスタイルを自分なりに昇華させて、この曲を演奏したという経緯がある。渡辺香津美feat和田アキラ、松本孝弘、マッテオマンクーソ等のカバーもおすすめ。※得票率3.52
2 Hotel California
(イーグルス)
イーグルス通算5枚目となる1976年発表のアルバム『Hotel California』に収録のタイトル曲。
幻想的な12弦ギターの導入から始まり、緻密に構成された二人のギタリストによる対話的なソロが完璧な調和(ツインリード)へと昇華していくこの曲は、後半の繰り返される下降フレーズで「一度入ったら逃げ出せない」という歌詞の世界観を音楽的に体現した、ロック史に残る劇的なギターアンサンブルの傑作。13本ものギターを重ねた重厚なアルペジオワーク、ドンフェルダーとジョーウォルシュによる巧みなギターリフと圧巻のギターソロ。ドンフェルダー、ジョーウォルシュの順で演奏され、フェルダーはギブソンレスポール、ウォルシュはフェンダーテレキャスターを使用している。ジプシーキングス、アワーラストナイト、フランクオーシャン等のカバーもおすすめ。※得票率3.76
1 天国への階段=Stairway to Heaven
(レッドツェッペリン)
レッドツェッペリン最大のセールスを記録した1971年発表のアルバム『Led Zeppelin(通称:IV)』に収録。誰もが一度はコピーしたことがあるであろうアコースティックギターによる定番アルペジオで静かに幕を開けるこの曲は、徐々にエレキやリズム隊が加わり、ロックのダイナミズムが加速し、ロック史上最高と名高いギターソロとハイトーンシャウトで最高潮に達する。約8分間かけて音の厚みとテンポが増していく壮大な構成となっている。
ライブでは、ジミーペイジがSGのダブルネックギターを使用して、12弦ネックで幻想的なアルペジオの響きを、6弦ネックで力強いバッキングやギターソロによるパートを一本で弾き分ける姿が印象的だった。実際のレコーディングでは、ダブルネックではなく、友人であるジェフベックから譲り受けた1959年製テレキャスターが使われた。ソロの前半は、ペンタトニックスケールを基調としたブルージーで溜めのあるフレーズ。後半に進むにつれ、速いプルオフや3連符を多用し、感情が溢れ出すような「登りつめる感覚」を表現している。ロドリゴーイガブリエーラ、スタンリージョーダン、フランクザッパ、ビートニクス、ドリーパートン、ハート等のカバーもおすすめ。
※得票率4.61
いかがでしたでしょうか。
かなり興味深いランキングになったかと思います。音楽誌やメディア、動画サイトのランキングは、ロックが中心になりがちですが、今回、見る人によっては、普段なかなか出会うことのないギタリストや名曲も多かったのではないでしょうか。
昨今、サブスクリプションサービスのレコメンド機能では、自分の好みに合ったジャンルや曲ばかりが流れてきます。「どうしても自分の好みの延長線上から抜け出せない」という方も多い中、今回のランキングでは意外性のある出会いを提供できたのではないかと感じています。
現代社会において、インターネットやSNS上の情報が「世間の常識」であると誤認してしまう現象は、多くの人が直面している課題です。音楽シーンもまさに同じ状況に陥っていると言っても過言ではありません。SNSのアルゴリズムは、ユーザーの趣味や信念に合致する情報を優先的に表示するため、特定の狭い範囲の情報が、あたかも「世間一般の総意」であるかのように錯覚してしまいがちです。ネット上では一部の極端な意見が目立ちやすく、それが全体の支持を得ていると思い込んでしまうことも少なくありません。
こうした現状の是非を安易に判断することはできませんが、今回のアンケートのように、多様なジャンルのギター音楽ファンから意見を募ることで、「これこそが総合的かつ妥当な視点ではないか」と改めて実感しております。
以前も申し上げた通り、国内外の有名音楽誌やYouTuberによるランキングの多くはロックに偏っており、真に総合的なランキングはなかなか見当たりません。その偏りがある中で「史上最高」と謳うことに、いつも疑問を感じておりました。その点、今回の試みは「総合的で正当なランキング」へと大きく前進できたのではないかと自負しております。
ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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