1日24時間じゃ足りない|答えの出ない、50代のひとりごと
とにかく、時間が足りないんです。
1日24時間じゃ足りない。
本当に、ぜんぜん足りない。

もちろん、誰にでも1日は24時間あります。私だけ特別に短いわけではない。それは分かっています。分かっているんですけど、体感としてはどう考えても足りないんです。
たとえば、8時間寝るとします。でも、寝る前には部屋を少し片付けたり、着替えたり、明日の準備をしたり、なんだかんだあります。朝起きても、すぐにシャキッと動けるわけではありません。ぼんやりした頭を起こして、身支度をして、今日を始める準備をする。そこにもちゃんと時間がかかります。
次に、8時間働くとします。でも仕事の時間って、勤務時間だけでは終わらないんですよね。通勤があります。身支度があります。出勤前の心の準備もあります。帰ってきてから、仕事モードを抜く時間もあります。

睡眠と仕事。
その前後にある、名前のつかない細かい時間。
それだけで、1日の大部分は静かに消えていきます。
そこに、買い出し、メールチェック、掃除、洗濯、料理、献立を考える時間、天気の確認、持ち物の確認、支払いの確認、今日やること、明日やること、忘れてはいけないこと。
生活って、見えない小石みたいな用事でできている気がします。大きな岩なら「これは大変だ」と分かるけれど、小石はいつの間にか靴の中に入ってきて、歩くたびに気になる。そんな感じです。
そうやって考えると、自分のために使える正味の時間は、もしかしたら4時間くらいなのかもしれません。
4時間。
そう聞くと、少なくはないようにも思えます。その4時間を、最初から最後まで集中して使えたなら、ブログも書ける。作曲もできる。読書もできる。旅行の計画もたてられる。勉強もできる。片付けもできる。
たしかに、やろうと思えばできるのかもしれません。
でも、できてるけど、どれもちょっとずつ。
ここなんです。
何もしていないわけではないんです。だけど、思うようには進んでいない。全部に手を伸ばしているのに、全部が少しずつしか進まない。その感じが、ときどき苦しくなります。
晩ご飯を食べたあと、少しのんびりしたくなる。お風呂から出たあと、また少し座りたくなる。レシピ本や動画を観ていたら、あっという間に時間が過ぎる。別にものすごく遊んでいるわけでもないのに、気づけば夜が深くなっている。
そして思うんです。
今日も、あまり進まなかったな。
この感覚が、少し惨めに思える日があります。まるまる取れたとしても、4時間しかない。その4時間さえ、体力や気力がなければ、思うようには使えない。

若いころなら、もっと無理がきいたのかもしれません。仕事が終わってからでも、眠くても、疲れていても、気合いで何とかできた時期がありました。
でも今は、そう簡単ではありません。
自分を変えるしかない。
それは分かっています。
コツコツ。
コツコツ。
コツコツ。
そう思って、少しずつ変えてきたつもりです。ブログを書くようになった。記録をするようになった。お金のことも、健康のことも、前より見ようとするようになった。食事も、体調も、以前より気にするようになった。
何もしていないわけではありません。
むしろ、昔の私より、今の私はずいぶん頑張っています。
でも、頑張る日があると、そのあとに、ぐったりする日が来るんです。
頑張る。
疲れる。
止まる。
また焦る。
また頑張る。
また疲れる。
最近は、その繰り返しのような気がしています。
こう書くと、また「言い訳」みたいに見えるかもしれません。体力が減ってきた。疲れやすくなった。回復に時間がかかる。そう言うたびに、心のどこかで「それを理由にしていない?」と、自分で自分を責める声がします。
でも、本当にそうなのでしょうか。
体力が減ってきたことを認めるのは、言い訳なのでしょうか。疲れやすくなった自分を理解することは、甘えなのでしょうか。
たぶん、違うのだと思います。
50代を過ぎてからの頑張り方は、若いころと同じではいけないのかもしれません。気合いで押し切るのではなく、残った力をどう使うか。全部をやろうとするのではなく、今日の自分にできることを選ぶ。
そして、ボーッとする時間も、もしかしたら必要なのだと思います。

何も生み出していないように見える時間。ただ座っているだけの時間。空を見たり、湯気を眺めたり、意味もなくため息をついたりする時間。
そういう時間がないと、人はだんだん、自分の中の水分を失っていくのかもしれません。乾いた雑巾を、いくら絞っても何も出ません。
今の私は、たぶん、乾く前に少し休む練習をしなければいけないのだと思います。
でも、正直に言えば、まだうまくできません。
休むと焦ります。
焦ると動こうとします。
動くと疲れます。
疲れるとまた止まります。
なんだか、答えの出ない迷路みたいです。
それでも、こうして言葉にしてみると、少しだけ見えてくることがあります。
私は、怠けたいわけではない。
諦めたいわけでもない。
ただ、限られた時間と体力の中で、どうにか自分の人生を前に進めたいだけなのです。
1日24時間じゃ足りない。
これは、わがままではなくて、今の私の正直な実感です。
もっと学びたい。
もっと出かけたい。
もっとやりたい曲がある。
もっと整えたい。
もっと暮らしを良くしたい。
もっと貯金したい。
でも、体はひとつ。時間もひとつ。今日という日は、今日しかありません。
だからきっと、必要なのは、もっと頑張ることだけではなく、「何を頑張らないか」を決めることなのかもしれません。
のんびりする時間を、悪者にしないこと。
ボーッとする自分を、責めすぎないこと。
ぐったりした日を、失敗の日にしないこと。
今日はここまで。
それでも、ゼロではない。
そんなふうに、自分に言える日を少しずつ増やしていきたいです。
やっぱり、1日24時間では足りません。
でも、その足りない時間の中で、私はまだ、何かを変えようとしている。
それだけは、忘れないでいたいと思います。

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