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シロクロ

前世紀より幾分、過ごしやすくなった世界
人々にはイロトリドリのカラーがあって
レインボーカラーのユートピアまでとはいかないけれど
それなりに理解が深まって世界の器が大きくなった

どちらかといえば大きくならざる負えなかったんだ
経済は以前のようにマスで力を発揮できなくなっていた
よりパーソナルに、よりニッチに、よりカテゴライズに
GAFAやBATHが台頭したのはここに起点がある

一世紀前に金子みすゞが云っていたことが実現し始めた
みんなちがって、みんないい。

受け入れる器が大きくなったのはいいことだけれど
今度は色の濃淡が目立ち始めた
薄い色と濃い色

後ろにあるのは白色と黒色
人はすぐに変われないと悪魔が笑っているかのように
脈々と続く歴史に囚われ

ボクたちはまた色違いの過ちを犯してしまうのかもしれない



すでに現在進行形で小さな衝突は起きていて
衝突行為を他所から糾弾することは容易く
何も解決することのない仮初の正義という麻薬に
人は簡単に溺れてしまう

だからといって仮初の正義に酔う人を糾弾しては
同じ穴のなんちゃらなワケで
そういう人は多くいるという事実を前に
どうサバイブしていくのかって考える方が
生産的だったりする
何が悪くて、何が正しくてなんて
余裕があって暇じゃなければ気にも留めない

定期的に傷つく言葉や、嫌なことが降りかかる
それが人生ってもんだ
順風満帆で安寧が続くことはない
傷つくな、落ち込むなというのは酷なことで
どんなに強い人でも少なからずは食らう
食らった後にどう立ち回るのか
自分はどうするのか

そう自分に言い聞かせないと
キリがないんだよ
人を傷つけることでしか安心できない人
人に嫌がらせをするのを快楽と思う人
そういう人はいなくならないし
対峙するには数が多すぎる

心ない言葉や人に
気を取られるほど無意味なことは無いし
時間を費やすほど無駄なコトは無い
できるだけ早く自分の揺れ動くものを
中庸な位置に戻すよう尽力すべき


世の中の事象を白黒つけないという多様性と
白黒つけないという逃避
モノクロからカラーになったが
色の濃淡で格差が生まれる
だれでも正しくて、だれでも悪い
とても息の詰まるユートピア
そんな時代なんだな
時代に文句を言っても反省はしてくれない
せいぜい100年後くらいに評価が下されるくらいだ

こんなこと吐露してるうちは
まだまだ鍛錬が足りないな


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