パソコンの先生ではない「先生」と呼ばれた頃のお話
紆余曲折はありつつも、私は三流ながらエンジニアとしてご飯を食べてきたわけですよ。それが家庭の事情も相まって気がつけば一時期医療機関に勤めていたことがあります。
友人はびっくり、私もそれ以上にびっくりな明後日方向ジョブチェンジです。
メリットデメリットでいえば約束破りや張り巡らされた罠のお陰で正直デメリットしか無かった(;´Д`)のですけど、それでも貴重な出会いや経験を得た決して無駄ではない時間だったわけです。
今回はそんな医療スタッフ時代を思い出したお話です。
私は所属する医療法人の関連施設以外にも協力関係の施設に出向くことが多く、結果施設スタッフや患者さんからそれなりに顔を覚えられる立ち位置でした。
その上ドクターと一緒に訪問する機会も多いので一緒くたに「先生!」と呼ばれることも多々あります。なので「先生じゃないですよ〜」と訂正するまでがセットです・・・まぁ次の瞬間には「そういえば先生!」と声をかけられるのですけど(笑)
私が医療法人を退職してそれなりの年数が経ちましたが、なんの因果か昔お邪魔した施設へ別の用件で訪問する機会があったのですよ。
幸いというか残念ながらというか私が知るスタッフさん達はたまたま不在かもう在籍していない様子で勝手知ったる場所ではあるものの、もはや馴染みのない空間という少し寂しさが残る状況でした。
そんな時に自室から急に出てきた利用者さんと鉢合わせします。「びっくりさせてすみませーん(゚∀゚)」と挨拶はするものの何処か見覚えのあるお顔。すると突然・・・
「先生、今日は何かあるのでしょうか?」
そうです。すっかり容貌が変わられてしまいましたが、こちらの利用者さんは昔私がお相手した方なのですよ。かなり気難しい方でしたが根気よく接するうちにどうにか治療を受けてくれる様になったりと。
「大丈夫ですよー ちょっと調べごとがあったのでお邪魔してますー」
と返すと「そうですか(*^_^*)」と安心した顔で自室に戻っていかれました。恐らく以前より認知が入られているとは思うのですが、そこまで馴染みではない上に数年間会っていなかった人間の顔を見て当時の呼び名で話しかけるのですから凄いものです。私なんてさっき紹介された人の名前を忘れて焦ってる
認知症等心身の衰えは大雑把に括られがちですが、我々が思うよりも複雑且つ個々人で状態が細かく違います。何処かでその辺の話も触れようとは思いますが、まだ覚えて貰っていた?嬉しさと老いと戦う人間の底力に気づきを受けた一日だったというお話。
そういえばこちらの施設は退職の挨拶の際に「うちにきませんか?」と声をかけられた場所のひとつだったのですよね。
複数施設を持つ大きなグループなのでその時に声をかけて頂いた顔馴染みのスタッフさん達は不在でなければ異動されたと思いたいですが・・・現場はスタッフさん達の尽力で日々支えられているので心身壊されて無いことを祈りたいです( ˘ω˘) タイセツダケド タイヘンナ オシゴト
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私のマガジンの中で唯一笑えない話や真面目な話を纏めています。 まぁフィクションですし(゚∀゚) シカタナイ
