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GWに見直したい会社のキソとキホン合同会社と株式会社の違い

ゴールデンウィーク。普段は本業に追われて手が回らない、副業まわりの「体制」を見直すには絶好のタイミングです。

サラリーマンをしながら副業を営んでいる方から、ご相談いただくテーマでよく出てくるのがこれです。

> 「そろそろ法人化したほうがいいんでしょうか? でも合同会社と株式会社、何が違うのかよく分からなくて……」

ネット記事は山ほどありますが、**サラリーマン副業者の立場から本当に効いてくる違い**に絞って整理してみます。

そもそも、なぜ法人化するのか

サラリーマン副業で法人化を考える主な動機は、突き詰めると3つです。

1. 節税 ——所得が一定額を超えると、個人より法人税率のほうが有利になる
1. 信用 ——法人取引限定の元請けや、契約書の名義として法人格がほしい
1. 責任の分離——個人と事業の財布・責任を切り離したい

逆に、このどれにも当てはまらない段階で法人化を急ぐと、後で触れるランニングコストが地味に効いてきます。法人化は手段であって目的ではない、という当たり前のところは押さえておきたいところです。

副業者にとって本当に効く、4つの違い

ネット記事だと10個も20個も並んでいますが、副業からの起業で実際に効いてくるのはこの4つに絞られます。

1. 設立コスト

- 合同会社: 登録免許税6万円〜。定款認証なし。実費合計10万円弱
- 株式会社: 登録免許税15万円〜+ 定款認証3〜5万円。最低でも20万円台

2. ランニングコスト
ここが本業を抱える副業者には地味に効きます。

- 合同会社: 役員任期なし、決算公告義務なし
- 株式会社: 役員任期あり(非公開会社は最長10年に伸ばせるが、満了時の重任登記が必要)、毎年の決算公告義務あり

3. 意思決定のスピード
副業からの起業は「ひとり社長」が大半。合同会社は社員(=出資者)の合意だけで動けますが、株式会社は形式上、株主総会や取締役会の手続きが残ります。全株を自分が持っていても、議事録は作る必要がある、というのが現実です。

4. 対外的な見え方
正直、ここだけは株式会社が依然として優勢です。BtoB相手、特に大企業や金融機関とのやりとりでは、「株式会社」の3文字が心理的に通りやすい場面が確かにあります。

サラリーマン特有の落とし穴を3つ

一般的な比較記事ではあまり触れられない、本業を持ったまま起業する人だからこその注意点です。

1. 「会社にバレない法人化」は基本的に存在しない
登記簿は誰でも閲覧可能です。代表社員や代表取締役として登記すれば、本気で調べる人にはすぐ分かります。副業が会社の規程に反する場合、法人化は隠蔽策にはなりません。先に就業規則の確認を済ませておくのが順番です。

2. 役員報酬は原則「定額しか出せない」
法人化すると、自分への給料(役員報酬)は期首から1年間、毎月同額が原則(定期同額給与)。個人事業のように「儲かった月だけ多めに取る」はできません。本業の収入があるサラリーマンには致命傷になりにくい論点ですが、知らずに進めるとキャッシュフロー設計を間違えます。

3. 赤字でも年7万円は出ていく
法人住民税の均等割。利益ゼロでも、法人を維持している限り、最低7万円前後(自治体差あり)は毎年かかります。「とりあえず作っておくか」が一番割に合わない選択になりがちです。

結局、副業者にはどっちが向くか

一概には言えませんが、目安として

-まずは合同会社……低コストで「法人」というハコを持ち、運営の手間を最小化したい人
- 最初から株式会社……将来的に外部からの出資や事業売却を視野に入れている人、BtoB大手相手の取引比率が今後高くなりそうな人

迷うなら、まず合同会社で始めて、必要が出てきたら株式会社へ組織変更する道もあります(別途、費用と手間はかかります)。

おわりに

GWの間に、ご自身の副業の数字(売上・所得・取引先構成)を一度棚卸ししてみてください。法人化の判断材料は、ほとんどがその数字の中にあります。

「うちの場合、どっちが向くんだろう」と気になった方は、お気軽にご相談ください。経理20年と行政書士、両方の視点から一緒に整理します。

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