狂気の○○探し
テレビの街頭インタビューで
「お給料上がりましたか?」
と訊かれた女性が
「上がったんですけど、明細見比べても『まちがいさがし』くらいしか上がってなくて~」
とコメント。
うまいこと言うなこの子、と思ってしまいました。
(ちゃんと上がるといいね……)
皆大好きな、まちがいさがし。
言葉が苦手な次男も
「こことここ、ちがう🎵」
とか言いながら上手に見つけてます(視覚情報には強いんですよね)
夫も時々、新聞の日曜版に載っているまちがいさがしをやっています。
めがねをはずして、顔が紙面にくっつくくらい近づけて(超近視に老眼が加わった人の仕草、なのか)……
かなり難易度が高いらしいそれに、私も挑戦してみました。
が、ひとつも見つからず数分経過。
えーと……
マンガによくある、ピカピカ光ってるのを表す線があるでしょう。この何本か線があるうちの1本が、1,2ミリ短い……気がする。
「ねえ。この線ってことないよね?」
夫、めがねをはずして顔を近づけ見る。
「あー。多分これだよ」
「え!ミスプリじゃないの?」
「いやもう、ミスプリレベルだから。このまちがいさがし」
まじか……!
何なんだ、ミスプリレベルのまちがいさがしって。
難易度が本気すぎて、私はそれ以来チャレンジしていません。。すごいな、大人のまちがいさがし。
場所は変わって実家。
近くに住む姉も来ていて、新聞折り込みのタウン紙(10ページくらいの)を読んでいます。
すっごく熱心に読んでいるなと思ったら、
「紙面のどこかに、オリジナルキャラクター・モヤモヤくん(仮名)が隠れてるんだよ」
と。
姉、最後まで読んでまた頭に戻る。
「見つかった?」
「いやまだ。3周目」
……3周目!?
びびる私に姉は、
「いつもこんなもんだよ。最高10周したことあるから」
と。。
3周目にして見事「モヤモヤくん」を発見し、歓喜する姉。ある広告枠の線から、ひょっこり顔を出していました。
「すごいところにいたね」
「いや、これまだいい方。QRコードのまん中にいたこともあるから」
…………!?
数週間後、今度は夫と共に帰省しました。
「これやってみない?」
とタウン紙を渡し「モヤモヤくん探し」をすすめる私と姉。
夫、まためがねをはずして、紙面に顔をくっつけるように挑戦開始。
1周目。
「えぇ…………?」
くまなく探すも見つからない様子。
2周目。
「…………!?」
言葉には出さないが
「この俺が見つけられないとは……!」
と焦っているに違いない。
「見つからないでしょ。私、最高10周したから」
この前と同じ武勇伝を語る姉。
「写真の中は、ないですよね」
「いやあるよ」
「え!」
……でもそれじゃ、色味とかですぐにわかりそうなものだけど。
「いや色味なんて、平気で変えてくるから」
…………!?
「大きさだって変えてくるよ。こーんな小さかったことあるもん」
と、指で米粒くらいの大きさを示す姉。
やりたい放題の「モヤモヤくん探し」。
しかし文句も言わず、なんならうれしそうに挑む姉と夫……
2周目。モヤモヤくんは、写真の中で発見されました。風景になじむように色味を変えて。。
歓喜する夫。
「すごいねぇ2周目で。あーでも今回はちょっと簡単だったね」
と先輩の意地を見せる姉。
ひとしきり楽しんだ後、衝撃の事実が判明しました。
なんとこの「モヤモヤくん探し」、景品がないそうです。
よくある「正解の方、抽選で○名様にクオカードプレゼント」とかが一切なし。
「何もないの✨ただただ、見つけて喜ぶだけ」
と、なぜか楽しそうな姉。
これだけ熱心に何度も紙面を見てくれた読者に、クオカード1000円分くらいプレゼントしてもいいんじゃないの? 編集部さん!
非情な無理ゲーを繰り出す編集部と、景品がなくても嬉々として応える読者。
なんとも不思議なコール&レスポンスなのでした。
とりあえず私は○○探しよりも、それに興じる人たちを眺める方が面白いみたいです。
