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先輩風とか、母性とか父性とか

3月ですね。今年度ももうすぐ終わり。
我が家の小学1年生の次男も、もうすぐ2年生です。
軽度の自閉症と知的障害があり、地元の小学校の支援級に通う次男。
昨年の今ごろは、はたして入学式に耐えられるだろうかとドキドキしていたなぁ。
1年間無事通うことができ、本当にうれしい限り。

次男のクラスは、1~3年生の複式学級でほんの数人のこじんまり所帯。先生の目もよく届き教室も広々使えて、恵まれた環境でした。
2,3年生のお兄さんお姉さんもほのぼの系で意地悪な子もおらず、大きなトラブルもなく1年間楽しくやれたようです。

入学してまもない頃
「2年生の子たちが、次男くん達が入ってきたことでお兄さんの自覚が出て、世話を焼くようになって」
と先生に教えてもらったことがあり。
……うちの次男は、新1年生が入ってきたらはたして、お兄さんの自覚を持つのだろうか??
いかんせん、会話のコミュニケーションが非常に苦手な次男。細かいニュアンスを理解できないし自分で伝えることもできない。
(例えば、「今から出かけるよ」は理解できても「今日お昼ごはん食べたら出かけるよ」は多分伝わっていない。話す方はもっと難しくて、3,4歳レベルの脈絡のない発語になりがち)

「次男は1年生のお世話するかな」
「想像つかないね、根っからの甘えっ子だし」
「たしかにねぇ、お兄さん要素皆無だもんね」
「あの会話力だと、お世話したくても思うようにいかないかもね」

夫とそんな話をしつつ、自分の子ども時代を思い出しました。
2人姉妹の次女で姉に可愛がられ怒られ育った私ですが、下級生のお世話とか、部活に新入生が入ってくるのは好きでした。
威張っていたつもりはなくて(←多分)、何か「自分でも教えられることがある」のがうれしかったんですよね。
家では常に下っ端の私が、お姉さんになれる。お姉さん風を吹かせられる。

「……私はそんな感じだった。お姉さん風?先輩風?吹かせたかったんだよね」
と言うと夫は
「えー嫌だ。先輩風なんて吹かせたくない。めんどくさい」
と言います。

……夫の名誉のために言うと、彼は本当に面倒見のいい人で。
友人親戚皆に「本当にいいお父さんだね。。」と、お世辞抜きのトーンで言われるような人物です。

さらに、お互いの若い頃を思い出すと。我々は会社の同僚として出会ったのですが。
当時彼は、後輩がなかなか育たず悩んでいたなぁと。信頼されてないわけではなく逆で、面倒見がよすぎて全部背負っちゃうんですね。
「魚の捕り方を教えるより、魚を捕ってあげてしまう」
というやつです。
(平成前期のIT企業という漆黒ブラック環境で、教える以前に過酷さで皆つぶれていったという事情もありますが……)

私は社会人になってからも、新人さんが入ってくるとうれしかった。マニュアルを作ったりレクチャーをしたり、「魚の捕り方」を教えることは好きでした。
(漆黒ブラックではなく、もう少し健全な環境でないと無理ですが)
相変わらず先輩風を吹かせていたのです。
そうは言っても上に立ちたいわけではなく、仲間を増やしたいというか、早く横並びになって一緒にやりましょう、みたいな感覚でした。
自分の知っていることを渡すだけだから、そんなに難しいこととは思わず。
重く受け止めてないからこそ、先輩風を吹かせられたんですね。

夫にとっては多分、先輩風を吹かす=全面的に面倒を見る(魚を捕ってあげる)なので、重く受け止めちゃうんでしょう。だから「めんどくさい」。


でも「魚を捕ってあげる」のが悪いわけではまったくなくて。
子育てでは特にそう。幼い子どもは魚の捕り方を教えたところですぐに捕れるはずもなく、全面的に面倒をみなければいけない時間が長く続くので。
だから子ども達が赤ん坊の頃からずっと、彼のかいがいしさにどれだけ助けられたか。


魚を捕ってあげるのは母性寄り
魚の捕り方を教えるのは父性寄り
かもしれない。
ふいにそんなことを思いつきました。

そうか、あの人母性の人だ。
そんな風に考えたことはなかったのですが(女性的な人とかではないので)そう考えると妙に合点がいくというか、一人で思いついて一人で納得してしまいました。

私が母性豊かな人物だったら、母性と母性のぶつかり合いで対立したのかもしれませんが。幸い(?)そんなんではないので。だからなんとなくうまくやれているのかもしれません。

かいがいしい母親(夫)と、なんとなく中途半端な母親(私)しかいない我が家。基本、甘くてゆるゆるです💦

しかし次男はまだいいとして、長男はもうすぐ小学5年生。もう、かいがいしく面倒を見てやる段階ではなく。
ちょっとチャレンジングな環境に挑ませるような、そんな父性モードを発動できればいいのですが、できていません。。
「魚の捕り方を教えるのが好き」といっても、私の実力など釣り堀レベルだし……


結局、夫も私もお互いできることをやるしかないのでしょうが。
私も、釣り堀レベルなりに何か工夫しなければ。
「長男にもっとチャレンジさせたい」は最近の悩みで。これをお話していると、あと5000字くらい使ってしまいそうなので省略。

令和の子育ては、父親役も母親役も性別を問わず「できる方ができることを」でやっていくのがいいんでしょうね、きっと。


ところで次男はどうなるんでしょうか。
楽しく1年生のお世話焼きができるのか。
会話力が追いつかないながらも、そういう新しい気持ちを持ってくれたら成長につながると思うんだけど。
と話が戻ったところで、おしまい。


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