読書記録|湊かなえ「花の鎖」

フォローしている方のレビューで知り、「告白」以来十数年ぶりの湊作品。
「告白」は言わずもがなエキサイティングな作品で一気に読んだけど、元々ミステリーをあまり読まないのと「イヤミスの女王」なるイメージに引っ張られ遠ざかっており。

祖母・母・娘の三代に渡る物語。タイトルの「鎖」はおそらく、彼女らと周囲の人をつなぐ血縁、絆、因縁……

様々な「花」も物語を彩る。
ある人から届けられる謎の花、見舞いの色鮮やかな花束、食卓に飾られるリンドウなどの花々、凛としたある人を象徴する高山植物のコマクサ、とある場所に咲き乱れるコスモス……
花だけではなく、ある名画や、世代を越えて愛される和菓子なども印象的。

もちろん物語を作っているのは、事件や出来事、登場人物同士のやり取り。でもそれだけでなく様々な「花」や魅力的な「モノ」達が時代を超え登場人物たちをつないでいるからこそ、その姿がいきいきと立ち上がってくる。

彼らをつなぐ無数の「鎖」を頼りに三代のヒロインの人生をたどって、読み応え十分だった。

これが湊作品か~
食わず嫌いしている人がいたら、ぜひ読んでほしい。


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