泳ぐように生きている
「泳ぐように生きている」
ふと、そんな言葉が浮かびました。
力強くクロールで進んでいるわけでもなく、華麗にターンを決めているわけでもない。ただ、水の中にいて、手足を動かし続けている。止まったら沈んでしまうことだけは、身体がよく分かっている、そんな感じです。
泳ぐという行為は不思議です。必死にバタバタすれば前に進むわけでもなく、かといって力を抜きすぎると、すぐに身体が重くなる。呼吸のリズムをつかみ、水の抵抗を敵にせず味方につけ、少し先を見ながら腕を伸ばす。その繰り返しで、気づけばまだ水の中にいる、という状態です。それは「頑張っている」というよりも、「なんとか続いている」に近い感覚なのだと思います。
仕事でも、だいたい同じです。大きく「呼吸」をしながら進んでいます。息を吸ってから吐く。その一瞬一瞬で、ありったけの準備をしてから、その準備を吐き出すように仕事をする。溺れてはいないけれど、悠々自適でもない。必死ではあるけれど、どこか淡々としている。そんな状態が続いています。
プライベートでも、実はあまり変わりません。失敗は相変わらず多く、そのたびにフォームを崩しそうになります。それでも、なんとか沈まずに、水面近くでバランスを取り直しながら進んでいる。格好いいとは、たぶん言えませんが、「水から上がってしまわないこと」だけは「意識」しています。
こういう生き方をつづけるのだろう、という覚悟は、いつの間にか決まっていたように思います。強く決意した記憶はありません。ただ、気づいたらそうなっていた。もう他の生き方は(自分が他の生き方をするという世界線は)、あまり想像できません。
それは後ろ向きな諦めではありませんが、全能感に満ちたハイテンションとも違います。淡々としていて、少し必死で、でも確かにつづいている。
いまのところは、これで行こうと思えています。
きょうもまた、「水の中」で、「呼吸」を整えながら。
