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マネ×ゴト Vol.6 - 自分の価値を最大化

ふと立ち止まったとき、「自分の価値って、なんだろう?」と考え込んでしまうことはありませんか?日々の仕事に追われながら、目の前のタスクはこなしているけれど、本当に意味のある成果を出せているのか、自分らしさを活かせているのか……そんな疑問が、あるとき私の中でふくらみました。

そんな折、ある本をきっかけに、自分の仕事やあり方をあらためて見つめ直す機会がありました。今回の記事では、その本との再会から得られた気づきや、自分なりに考えた「価値の最大化」について綴ってみたいと思います。もしいま、「このままでいいのかな」「自分の強みって何だろう」と感じている方がいれば、そのモヤモヤに少し光を当てるきっかけになれば幸いです。


「自分の価値」を見つめ直すきっかけ

「自分は、自分の価値を発揮できているのだろうか?」

そんな問いが、ふと頭をよぎることがありました。日々の業務に追われていると、目の前のタスクをこなすことに精一杯で、「そもそも自分の価値って何だったっけ?」という根本の部分が見えなくなってしまう瞬間があったのです。

私は情報システム部門のセキュリティエンジニアとして働いています。主な担当はプロダクトのセキュリティの第2線ではあるのですが、社内インフラの整備や業務支援ツールの導入、社内ヘルプデスク……といった業務とセキュリティとは密接に関わるものですから、情報システム部門の一員であるという自覚もあります。

ある日、チーム内の会話で、同僚がこんなキーワードを口にしました。

「自社が持っているIT資産の価値最大化」

この言葉が、私の中で強く印象に残りました。

ただシステムを運用するだけでなく、「ITが持っている本来の価値を引き出し、会社全体のパフォーマンスを底上げする」。そのビジョンをチームで共有できたことは、私にとっても貴重な体験でした。自分の仕事が価値創出につながっているのだと、あらためて実感するきっかけにもなりました。

『フィーチャリング力』と価値の再発見

そんな中、ふと思い出した本があります。m-floのフロントマンVERBALの著書『フィーチャリング力: あなたの価値を最大化する奇跡の仕事術』です。10年以上前に読んで以来、折に触れて読み返す本の一冊ではありましたが、同僚との雑談をきっかけに、あらためて読み返す機会を得ました。

読み進めるうちに、私は自分のある「思い違い」に気づきました。

それは、「自分の価値を最大化する」という意識を、いつの間にか手放してしまっていた、ということです。

もちろん、業務の中で工夫を凝らしたり、効率化を図ったり、貢献しようとしたりはしていました。ただ、それは「目の前の役割をしっかりこなす」ための行動であって、「自分の価値を最大化する」ためのものではなかったのです。

ところで、「自分の価値を最大化する」とはどういうことなのでしょうか。本書の中では、音楽業界で活躍するVERBALならではの経験を通じて、「相手との共演(フィーチャリング)によって、自分の魅力を引き出す」ことの大切さが語られています。これは、ビジネスの世界にも通じる話です(というか、VERBAL自身がビジネスパーソンでもあるので、当然と言えば当然ですが)。

仕事は、相手があって初めて成り立ちます。だからこそ、自分一人の力を誇示するのではなく、「相手の特性や能力を引き出し、相手と一緒につくる成果物の価値を最大化する」ことが、自分の価値を最大化することにつながるのだと、私は解釈しました。

たとえば、ある同僚とプロジェクトを進めるとき。相手がどのような人でどのようなことを求めているかを見極めることで、仕事のうえで相手との相乗効果が生まれ、もっとも上質な成果が出る。これこそが「フィーチャリング力」であり、「価値の最大化」ではないでしょうか。

本書を読みながら、私が過去に作った資料や提案書を思い返してみました。「優れた企画書は、〇〇でできている」など、本文で語られているチェックポイントに照らすと、「ああ、自分はここができていなかったな」と思い当たる点がいくつもありました。

唐突ですがm-floの15周年を記念したマス

「したたかさ」と「謙虚さ」を兼ね備えて、価値を育てる

本の内容については、読んでいただきたいという思いもあるので、詳しいネタバレは避けたいのですが、一つだけ、どうしても紹介したい言葉があります。

ここでフィーチャリング、最後の極意をお伝えします。それは
したたかさと謙虚さを兼ね備えよ
ということです。

VERBAL『フィーチャリング力: あなたの価値を最大化する奇跡の仕事術

「したたかさと謙虚さを兼ね備えよ」——この言葉は、私にとって非常に大きな示唆となりました。

「したたかさ」とは、自分の意志や信念を持ち続けること。状況に流されず、自分と自分の仕事の価値をきちんと把握し、それを発揮しようとする姿勢です。一方で「謙虚さ」とは、相手の立場を尊重し、素直に耳を傾け、自身の成長の余地を自覚する態度です。

この二つを両立させることは、決して簡単ではありません。ですが、だからこそ、この二つを兼ね備えることが、「自分の価値を最大化する」ための核心だと感じました。

振り返れば、私は「したたかさ」に偏っていたこともありましたし、「謙虚さ」に偏っていたこともありました。自信を持ちすぎて「したたか」だけが前に出てしまえば、周囲と調和しなかったり、逆に、相手を尊重するあまり、自分の意見を引っ込めてしまったり、自分の得意な分野をうまく主張できなかったり……。社会人としての経験を積む中で、徐々にバランスをとれるようになってきたとは思います。しかし、まだまだときどきこういった態度をとることもあり、「ああ、今回の態度は信頼関係を築くことを邪魔してしまったな」と思ったりすることが、何度もありました。

このnote記事を通じて、読者の皆さんにも、自分の価値を最大化するためのヒントを少しでもお届けできたらと思っています。自分の価値は、自分ひとりで完結するものではなく、相手との関係性やチームの中でこそ発揮されるものです。そして、その価値を引き出すためには、日々の意識と実践の積み重ねが欠かせません。もし最近、「なんだかうまくいかない」「自分の強みがわからない」と感じている方がいらっしゃれば、一度立ち止まって、「自分の価値を誰と、どんな形で発揮したいのか?」を見つめ直してみるのもいいかもしれません。

そして、その問いに少しでも答えてくれる一冊として、今回紹介した本『フィーチャリング力: あなたの価値を最大化する奇跡の仕事術』を手に取ってみていただければと思います。

(なお今回は、締めの言葉はありません)


m-flo 20周年記念ライブ『KYO』の現場、
いまはなきお台場Zepp Tokyoにて。

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