一括りにしないと世界が見えない人
「大学生なんて、無駄金払って搾取されてるだけだよハッハッハ🤪🤪🤪」
大学のゼミでの遠征先、現地で受け入れていただいたフランクなおじさんに初対面でそう言われた。
本気でこんなこと言うやつおるんやなとびっくり。
意見の是非じゃない、人を属性で雑にまとめる、その態度にシンプルに腹が立った。
そして、そんなことで感情が動いた自分を、少し嫌にもなった。
夏目漱石の『こころ』に、「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」という有名な一節がある。
反射的に怒り、その感情を持て余してしまった手前、なんだかこの言葉が妙に身に沁みる。
学生かどうか。
若いかどうか。
それは、人を説明する近道にはなるが、答えにはならない。
やっぱり人間は複雑で、人は一人ずつ違う。
けど、それを引き受けるのは結局面倒だから、人は「大学生は」「若者は」と言い切る。
多分ね。
強い言葉は、理解の深さじゃなく、その人が持つ対人関係の地図の荒さを示してるのかなと。
一方で、怒りを感じた自分にも、未熟さはある。
精神的に向上しようとするとは、怒らないことじゃない。
怒りを、そのまま外にぶつけず、思考に変えようとすることなのかもしれない。
雑にまとめないと見えない世界もある。
人と関わり、地域と関わり、鉄道と関わるその時は、時間がかかっても個として人を見られる人になりたい。
あとは、受けた言葉全部に神経質にならないようにもしないと。
精神的に向上心のない者は馬鹿だ。
それだけの話。
お粗末様でした。
