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【#創作大賞2026】#16 更年期ファンタジー 聖ホルモーニア・クエスト ~お母さん、今日も転生したの?~

▶第1話から読む


こんにちは😀
異世界転生中のアザミです。


★前回までのおさらい★

賢者ヨシエから、


「この世界で戦えるのはおばちゃんだけ」



という、妙に説得力のある(?)事実を聞かされました。


若さだけが武器じゃないなんて、異世界もなかなか粋なことを言ってくれます。



ひっそりと感動したのも束の間、
私はなんの前触れもなく、現実世界に帰還してしまいました😀 ミ☆


第5話の②:アザミ、娘に小バカにされる😡


気がつくと、私はいつもの和室の布団の上にいた。


さっきまでタケ・ノ・ヤマのおしゃれなカフェでコーヒーをすすっていたはずなのに、目を開ければ見飽きた黄ばんだ天井だ。



「……あー、戻ってきた。重い、体が重いわ……」



パジャマ姿で走り回り、おたまを振り回した代償が、凄まじい倦怠感となって私を襲う。



ただ、不思議なことに、お肌はモチモチだ。


聖なるランチ(日替わり定食だけど)の潤い効果が、現実の私の肌にも残っているのだろうか。


ガラッ



乱暴に寝室の引き戸が開く。


「お母さん、また白目むいてフリーズしてたの? 洗濯物、とっくに乾いてるよ」


戸を開けた娘が、スマホを片手に呆れた顔で立っていた。


私は布団からむくりと起き上がり、今回の顛末を娘に報告する。


「アンタ、聞いてよ! 私、やっぱり『選ばれしおばちゃん』だったみたい。


あの世界では、今まさに

更年期と戦ってる女子


しか魔物と戦えないんですって!」

私の熱弁に、娘がフッと鼻で笑う。


「はいはい、女子女子」


小馬鹿にしたような顔でスマホをポケットに放り込むと、娘は私がベッドサイドに置いていたメモ帳をひょいと手に取った。


異世界で、専門用語を必死に書き留めている、私のメモだ。


「へーえ。お母さん、やっぱり選ばれし最強の守護神だったんだ」


(なぜだろう、すべての語尾に(笑)がついているような気がする……😡)


娘は「へえー」と気の抜けた声を出しながら、パラパラとメモ帳のページをめくり始めた。


「じゃあ、その『しぶといおばちゃんパワー』で、さっさとこの……何だっけ、魔王エストロゲン・ロスをやっつけてこなきゃね 。

……って、お母さん、何これ?

ページの端っこ、なんか魚の油みたいなの付いてない?」


「あ、それは、タケ・ノ・ヤマのカフェで食べた聖なるランチ(焼き魚定食)の…… 」


「異世界まで行って焼き魚の油シミつけて帰ってこないでよ。ていうか、なんかあちこちシミがいっぱいで、汚なっ!」


……それはヨシエの唾の飛沫だ。


シミをさすっている娘には黙っておこう。


それが母としてのだ。


それよりも、シミだらけのメモ帳を見ている娘のニヤニヤが気になる。


「……アンタ、なんかバカにしてない?」


私はあの世界で、真の勇者と言われたのだ。



50年生きてきて、これほど誇らしい思いをしたのは、久しぶりだ。


(ていうか、今までそんなことあったかしら)


娘が、さらなるニヤニヤを浮かべて私を見る。

「えー、大真面目に聞いてるよ。だって最初に、それ異世界転生だよって教えたの私じゃん。


お母さんは異世界転生して勇者になったんでしょ。


敵は魔王エストロゲン・ロス。


はいはい、覚えた覚えた 」


やっぱり、すべての語尾に(笑)が浮かんでいるような気がする。


「とにかく! 私には崇高な義務があるのよ! 魔王がね、私たちの肌の潤いを…… 」


必死に勇者としての使命を語ろうと、私は右手を力強く振り上げた。

──その時だった。

ピキッ。



右手の中指の関節が、不自然な角度でカチリと固まって動かなくなった 。


「……っ! 痛たたた! ちょっと、指が戻らないわ!」

「お母さん、何それ? 渾身の勇者ポーズ?」

「違うわよ!  誰かが指に鍵をかけたみたいに、ガチガチなのよ!」


「あー、それ、魔王の次の刺客じゃない? タイミング読みすぎでしょ」


「冗談言ってる場合じゃないわよ! 本当に痛いんだから!」


私の中指が、ピンと真っ直ぐ立ったまま固まってしまった。


お行儀が悪すぎる!!


どうにかしたくても、関節が固まって痛くて動かせない😭


娘がニヤニヤと笑ったまま、私のマネをして中指を立てた。



というわけで、とんでもないタイミングで

「手指のこわばり」


に襲われてしまいました😭


更年期特有のアレです😭


婦人科の先生には、


👨‍⚕️「関節の潤滑油が少なくなっているので、お湯で温めてゆっくり動かしましょう」



と、アドバイスをもらっているから、とりあえず、お湯で温めてみようと思います😭


この「こわばり」のせいで、パート先でも包丁さばきが鈍くなるときがあるのよね。


ホント、いやになっちゃう😡


スマホに文字を打ち込むのもツラくなってきたので、いったんここで失礼しますね😀ミ☆


アザミ@異世界転生中
50歳パート主婦。ただいま異世界転生中😀


アザミっ娘@大学生:23分前
お母さん、おつかれw
そのこわばりってのも、
異世界モンスターの仕業じゃないの?
早く倒してきなよwwwwww

アザミ@異世界転生中:19分前
アンタ! なんで知ってるの?!
まさか、アンタも異世界転生してるの?

赤いきつね:11分前
アザミさん、こんにちは。
手指のこわばり、とても痛そうですね。
宇宙の絶対零度に比べればマシかもしれませんが、どうかお大事にしてください。
私もキーボードを叩く指が時々ロックされます(苦笑)

アザミ@異世界転生中:2分前
赤いきつねさん、
いつも温かいコメントありがとうございます😀
赤いきつねさんも指がロックされるんですか!?
やっぱり宇宙は冷えるのねえ……
お互いお湯でよく温めましょうね☆

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#更年期 #異世界転生 #手指のこわばり #おばちゃん勇者 #戦士の資格 #魔王エストロゲン・ロス

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