【#創作大賞2026】#12 更年期ファンタジー 聖ホルモーニア・クエスト ~お母さん、今日も転生したの?~
第1話から読む
こんにちは😀
異世界転生中のアザミです。
★前回までのおさらい★
賢者ヨシエから言い渡された、
初のクエスト
【聖なるランチで潤いを取り戻せ!】
のために向かった
流行の迷宮タケ・ノ・ヤマ(竹の山)で、
のぼせ度120%のスピリチュアル占い師ホテリ(ヒエ子いわく魔道士)との出会いがありました。
凍えるヒエ子に、燃えるホテリ 。
この極端な温度差に挟まれながら、私たちはついに流行の迷宮「タケ・ノ・ヤマ」にある、聖なるランチ・カフェへと足を踏み入れたのです 。
しかし、そこには更年期世代にとっての
最大の天敵
が待ち構えていました……。
(ほんと、まいっちんぐだったわ😭)
第4話の④:アザミ、ランチメニューと格闘する
「いらっしゃいませ。……空いているお席へ、どうぞ」
聖なるランチ・カフェで出迎えてくれた店員を見て、私は悲鳴を上げそうになった。
「ちょっと……! 何よあの店員、全身が骨じゃないの!」
タキシードをビシッと着こなしてはいるが、どう見ても生きた人間ではない。
動くたびに「カタカタ……」と乾いた骨の音が響く。
「……アザっち、落ち着いて。……あれは、魔王エストロゲン・ロスに『潤い』を吸い尽くされた元・店員。
……今のこの国は、若者がみんな骨(スケルトン)になるほど人手不足」
ヒエ子の解説が相変わらず切ない。
潤いがないから骨だけ……。笑えない冗談だわ。
席に着くと、その骸骨店員が、私たちの前に巨大な革表紙の書物を置いた。
それはメニューなどという生易しいものではない。
厚さ10センチはあろうかという、まるで「昔の百貨店の分厚いカタログ」のような代物だった 。
「……アザっち、これが第1の関門。……
『セレクト・チョイス・インフィニティ・グリモワール』」
「セ……?
ヒエ子、今なんて言った? 一文字しかわからなかったわ💢」
まるで外国語を聞いているようだ。
メモを取りたくても「セ」しかわからない😭
「……直訳すると『無限選択のメニュー帳』 。
……この数千ページの中から、
前菜、スープ、メイン、ドリンクを正確に組み合わせないと、
『聖なるランチ』の正解には辿り着けない。
……一箇所でも間違えれば、潤いは手に入らない」
なんですって!?
適当にパスタセットを選べばいいわけじゃないの!?
私は意を決して、その分厚い本を開いた。
「……っ! 何これ、
文字が小さすぎて、まったく読めないわっ!!」
ページを埋め尽くすのは、米粒よりも小さな文字。
現実世界でも最近、「針に糸を通すのが修行レベル」になっている私にとって、これは「読むな」と言われているのと同じだ 。
文字がぐるぐると渦を巻き、影が二重に見え、焦点がどこにも合わない 。
「あら、アザミさん。この『アボカドとサーモンの……なんとか仕立て』なんて、運気が上がりそうじゃない?」
ホテリが顔を真っ赤にしながら扇子を振り回し、勝手なことを言い出す。
彼女の放つ熱気で周囲の空気がゆらゆらと揺れ、余計に文字がぼやけていく。
「ちょっと、仰がないで! ピントが余計に狂うじゃない!」
「……ダメ。……近づけても、遠ざけても、文字が逃げていく…… 。
……これがタケ・ノ・ヤマの呪い。
……『老眼の霧(カスミ)』が、私たちの視界を奪っている」
その時だ。
メニューの文字が黒い墨のように溶け出し、巨大なイカのような姿をした魔物が姿を現した 。
ヒエ子が悲鳴のような叫びを上げる。
「『老眼(ロウガン)・カスミ・クラーケン』!」
私はすかさず、メモに(老眼・イカ✏️)と書き込んだ。
無数の足が、かすんだ文字の形をして襲いかかってくる。
「サラダバー付」という触手が目に飛び込み、視界をチカチカと乱してくる。
見えない!
正解のメニューが、どこにも見えない!!
「ア、アザミさん、暑いわ……! ますます熱気が……!」
「……アザっち、助けて。……私の瞳も、氷のエフェクトで曇ってきた」
二人とも使い物にならない。
私はピンクのパジャマの袖をまくり、おたまを正面に構えた 。
何が『セレクト』よ!
何が『インフィニティ』よ!
老眼鏡を忘れた主婦を舐めるんじゃないわよ!!
というわけで、おしゃれカフェで「文字が読めない」という、最大のピンチです😭
まさか異世界に来てまで、あの「針の穴に糸を通せない絶望感」を味わうことになるとは思いませんでした 。
(今度からは、異世界用の老眼鏡も用意しておいたほうがいいのかしら?)
果たして私たちは、このかすむ視界で「聖なるランチ」を見つけ出し、無事に注文することができるのでしょうか😭
次回は、わたしと老眼イカの白熱したバトル編です!
スマホを見すぎて目がチカチカ・シパシパしてきたので、今日はこのへんで失礼します。
レンチンした蒸しタオルで、目を休ませまーす 😀 ミ☆
アザミ@異世界転生中
50歳パート主婦。ただいま異世界転生中😀
アザミっ娘@大学生:32分前
ウケるwwww
でも、確かに竹の山カフェメニューの文字は、小さいわ。
今度から虫眼鏡持ってったら?w
アザミ@異世界転生中:30分前
虫眼鏡って失礼ね!
……でも、それもアリね。
っていうか、アンタ今どこにいるの?
晩御飯いるの?いらないの?
赤いきつね:14分前
アザミさん、こんばんは。
私は望遠鏡で銀河の果を覗くのが趣味です。
宇宙はいい。
人の諍いがちっぽけなものに感じられます。
アザミ@異世界転生中:3分前
赤いきつねさん、こんばんは😀
何か悩み事でもおありになるんですか?
ちょっと心配です……😣
#更年期 #異世界転生 #竹の山 #老眼の呪い #聖なるランチ #パジャマでランチ #魔王エストロゲン・ロス

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