天声トラ語|その背中は嘘を付かない

夢を追ってる人間は、街にたくさんいる。小説家、芸人、ミュージシャン、俳優、声優、モデル。バイト終わりに劇場へ向かい、スタジオに入り、路上に立つ。みんな、がんばってる。……はずなのに。

「これは売れるかも」と思う人と、「たぶんこのまま消えるな」と思う人が、なんとなくわかってしまう。その差は夢とは直接関係ない場所で出る。

例えばバイト先。「どうせバイトだし」と、適当な仕事っぷりは背中に出る。夢追い人はただでさえ、急に休むことがあるだろう。だから、たかがバイトであっても誠実でなければならない。

「夢を追ってるんで」って肩で風を切るのも良いが、それは夢を免罪符にしてるだけ。本気の人は常に『見られてる意識』があるし、どこにでも『チャンスがある』ことを知っている。ステージの上だけが本番ではない。

夢は口で言うほどキラキラしてない。地味で、面倒で、報われなくて、バカみたいな毎日の積み重ね。だから、どんなに下らない仕事であっても一生懸命頑張らなければならない。夢のためにバイトしてるんだろ?その下らない仕事で手を抜いて、本番とやらが輝くわけない。

目を覚ませよ、「たかがバイト」を「されどバイト」に変えられない者は、夢への階段を上る資格すらない。夢を真剣に追えるわけがない。夢を叶えた人たちってのは、全員バカがつくほど真面目で、泥臭いところでも手を抜かなかった人たちなんだよ。


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