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読まれないのは才能不足じゃない。「名前」を売ってないからだ。

昔むかし、あるところに小説を書いては投げ、小説を書いては沈める影法師がいました。
――はい、私です。

どんなに血反吐を吐いて書いた物語も、読者には届かない。SNSにリンクを貼っても、反応ゼロ。「いいね」どころか、クリックすらされない。かと思えば、タイムラインの片隅でネコ動画が爆伸びしている。こっちは命を削って書いたのに、ネコが一瞬で世界を制していく。うん、泣いていい?

あのとき私は思いました。「才能がないんだ」「努力が足りないんだ」って。
でも、本当は違ったんです。

物語が届かないのは、作品がダメだからじゃない。
名前が、まだ届いていなかったから。

これは「まずは名前を売れ」という一つの呪文に出会い、泥沼から這い上がった一人の社畜作家(=私)の記録です。
読まれないという絶望を味わったことのあるあなたへ。
どうか耳を貸してほしい。


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