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【創作昔話】キツネの恩返し

むかしむかし ある山奥の小さな村に、働き者の姉妹が住んでいました。
姉はアサミ、妹はユズキです。
二人は両親を早くに亡くし、二人だけで小さな畑と山の木の実を頼りに暮らしていました。

ある日、村の奥の森で小さな金色のキツネを見つけました。
キツネは足を痛めているようで動けなくなっていました。

二人は、すぐに家に連れて帰り薬草をすりつぶして足に塗ってやりました。

三日三晩、交代で看病していると、
四日目の朝 キツネが寝ていた場所に、とても綺麗な着物を着た若い女性が立っていました。

アサミが「あなたは、あのキツネさんなの?」と尋ねると

「そうです。あなた達に助けていただいたキツネです。おかげさまで良くなりました」と女性が言うのです。
二人が驚きながらも喜んでいると

「実は私は、この森を守る神の使いなのです。
この姿では森の動物達を驚かしてしまうのでキツネの姿となり見回りをしていたのです。
四日前の あの日、見回りの途中、足を滑らせ崖から転げ落ちてしまい足を痛め身動きが取れず困っていたところに あなた達が助けてくださったのです。
お礼に願いを一つだけ叶えましょう」と女性が言いました。

姉妹は、首を横に振り「要りません」 と答えましたが女性が「どうしても」と言うので、

顔を見合せ姉妹は
「これからもずっと一緒に、仲良く幸せに暮らせますように」とお願いしました。
すると女性は、にっこり笑って
「その願い しかと受けたまわりました」と言って 二人に お辞儀をし森の奥へと帰っていきました。


次の日から不思議なことが起こりました。
畑の作物は これまで見たこともないほど大きく育ち、山の木には いつも甘い実が たわわに実りました。
アサミとユズキは毎日 仲良く笑顔で畑仕事をし、夜になると囲炉裏を囲んで「今日も幸せだったね」と言い合いました。
時折 あのキツネのことを思い出しては、話に花を咲かせたそうです。

めでたしめでたし。

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