さよならは、まだ言わない。19歳のモモへ
吾輩はモモ。8月で、19歳になる三毛猫。ATMの軒先に捨てられていた弟と一緒に今のご主人様に拾われてからずっとこの家にいる。雨の降る寒い日、最悪の1日と思われたその日にやさしいご主人様に出会うことができた。最初どちらか1匹を連れて帰ろうと思っていたらしいけど、私たちを引き離すのは可哀想だとママが守ってくれた。
時は流れて、弟は昨年老衰で死んでしまった。残された私も、歳をとってほとんど目が見えない。記憶を頼りにご飯のところへ行ったり、匂いを頼りにお部屋をゆっくり散歩する。近頃はおトイレを失敗することも多くなって、オムツを履かせてもらっている。
玄関でママをお出迎えしようとしたけど失敗して、玄関口に落ちて泣いていたらママが『寒かったでしょ。怪我してない?』と心配そうに声をかけながら、ぎゅっとしてくれた。
始めてここに来た時より、もっともっと大切に私の面倒をみてくれている。パパとママのそんな覚悟に応えようと、今日も私なりに精一杯生きているよ。 (=^ェ^=) 🐟
始めて友だちのお家に行った時は、モモに『シャーツ』と言われて触らせてもらえなかったけど、行くたびに少しずつ警戒心を解いてくれて今では近付いて来てくれる。
『もう、おばあちゃんだから』そう言って、友だちはモモが失敗しても怒らない。現在のモモの全てを受け入れて現実から逃げようとしない。モモの病院代が自分たちの医療費より掛かっても、ペットを飼うということは最後まで面倒を見るということ。そんなことを、友だちから教わった。
可愛い時だけじゃなくて、歳をとってしまって介護が必要になった今、目を細めて『この子かわいいでしょ。1日でも長く生きてほしいと思っているの。』そう言ってモモをぎゅっと抱きしめる友だち。
私は頭が上がらない。ここ数ヶ月ここに来るたびに、ペットを飼うということに対しての覚悟のようなものを感じる。最近では保護猫とか保護犬の話題もよく耳にする。無責任なブリーダーさんの虐待問題も話題になっているこのご時世‥。
(お盆には、ご先祖様の霊が虫や生き物の姿を借りて帰ってくる。)今日私は、和尚さんのそんなありがたい言葉を聞きながらモモのことを考えていた。
(今日のおすすめ)頑張った自分にご褒美!
