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「働ける喜び」が教えてくれたこと~差別や偏見のない社会を願って。私が歩んできた5年間



病気を理由に傷つき、働くことを諦めそうになった日がありました。

それでも勇気を出して一歩を踏み出したからこそ、今、私は介護補助の仕事を5年間続けることができています。

障害があっても、人は信頼され、誰かの役に立ち、幸せに働くことができます。

今日は、私自身の経験を通して感じた「働く喜び」と、「差別や偏見のない社会への願い」について綴ります。


今日も仕事を終えて感じた達成感

今日は仕事の日でした。

私は介護施設で介護補助の仕事をしています。障害を開示したオープン就労です。

朝、仕事へ向かうまでは少し億劫に感じる日もあります。

でも、一日の仕事を終えると、「今日も頑張った」という達成感でいっぱいになります。

今の職場で働き始めて、今年の9月で丸5年。

職場の皆さんはとても温かく、人間関係にも恵まれています。

「ここで働けて本当に良かった。」

仕事を終えるたびに、そんな感謝の気持ちが湧いてきます。


忘れられない、心が折れそうになった出来事


でも、今の職場にたどり着くまでには、決して平坦な道のりではありませんでした。

以前はレストランでホールスタッフとして働いていました。

その頃は病気を開示していないクローズ就労でした。

ある日、病気のことが社長に知られてしまいました。

すると、お客様や他のスタッフがいる前で突然、

「この嘘つき!なんで病気のことを隠しててん!」

と大声で怒鳴られたのです。

あまりの出来事に、私はその場で泣いてしまいました。

悲しさと悔しさで胸がいっぱいになり、「辞めさせてください」と伝えると、

「おう、辞めろ辞めろ。給料は振り込んだるさかい。」

そう言われました。

今思い出しても、とても屈辱的な出来事でした。

精神障害があるというだけで、人としての尊厳まで否定されたような気持ちになりました。


「精神障害者には紹介できません」


それでも私は、「もう一度働きたい」という気持ちを諦めませんでした。

介護職を目指し、介護職員初任者研修の学校へ通いました。

レポートや実習は想像以上に大変でしたが、一生懸命勉強し、無事に修了試験にも合格しました。

「これで介護の仕事に就ける。」

そう期待しながら就職説明を聞きに行った時でした。

学校のスタッフの方から、

「大変申し訳ないのですが、精神障害のある方には仕事をご紹介できないのです。」

そう告げられました。

本当にショックでした。

努力して資格を取得しても、病気があるというだけで扉が閉ざされてしまう。

健常者と障害者の間には、まだ見えない壁があるのだと痛感しました。


病気だけではなく、偏見とも闘っている


障害のある人は、病気そのものだけでなく、社会の偏見や無理解にも苦しむことがあります。

病気の苦しみ。

そして差別や偏見という苦しみ。

二重の苦しみを抱えている人は少なくありません。

だからこそ、「働きたい」と思っていても、怖くて一歩を踏み出せない人もたくさんいるのだと思います。

私は、その見えない壁を少しずつでも壊していきたい。

そのためには、私たち障害当事者自身が、自分の言葉で発信していくことも大切なのではないかと思っています。


障害があっても、働くことはできる


障害があっても、必要な配慮があれば働くことはできます。

私は今の職場で5年間働き続けています。

利用者さんにもスタッフさんにも信頼していただけるようになりました。

「ありがとう。」

そう言っていただけるたびに、自分の存在が誰かの役に立っていることを実感します。

その積み重ねが、失いかけていた自己肯定感を少しずつ取り戻してくれました。

私は特別な人間ではありません。

ただ、自分にできることを精一杯続けてきただけです。


一歩踏み出す勇気が未来を変える


今は障害者雇用も少しずつ広がっています。

ジョブコーチ制度があり、特例子会社も増え、以前より働きやすい環境が整ってきました。

また、就労移行支援事業所では、働くための訓練や実習を受けることもできます。

実は私も短期間ですが利用しました。

もちろん、働くことがすべてではありません。

体調を第一に考えなければならない方もいます。

でも、働くことで得られる喜びがあることも、私はこの5年間で何度も実感してきました。

だからこそ、もし働きたい気持ちがあるなら、焦らなくてもいいので、小さな一歩を踏み出してみてほしい。

行動は、未来を少しずつ変えてくれます


「心の安全基地」を届けたい


仕事と並行して、私は「Safe Space ほっこり」という心の安全基地づくりの活動も続けています。

22年前、統合失調症を発症した頃の私には、安心して相談できる場所がありませんでした。

誰にも本音を話せず、一人で苦しみ続けた結果、心はどんどん疲弊していきました。そして、心は壊れ、統合失調症を発症してしまいました。

「あの頃の私に、心の安全基地があったなら。」

その想いが、この活動の原点です。

ありがたいことに、多くの方が活動を応援してくださっています。

5月に開催した中村郁さんの講演会


は大成功でした。

そして8月9日に開催する赤羽雄二さんのセミナーにも、全国からたくさんのお申し込みをいただいています。

https://peatix.com/event/4799640


私のブログを読んで共感して下さり、静岡から参加してくださる方もいらっしゃいます。

毎月開催しているイベントを楽しみにしてくださる方も増え、毎週金曜日のClubhouseのルームにも温かい仲間が集まってくださいます。

誰かの心の安全基地になりたいと思って始めた活動でしたが、気がつけば私自身にとっても、大切な心の安全基地になっていました。

夢を語り、一緒に形にしていける仲間に出会えたことは、私の人生の大きな宝物です。


今日も自分に花丸を


人生は長いようで、本当にあっという間です。

だから私は、人生の終わりに「もっと挑戦しておけばよかった」と後悔したくありません。

失敗することがあってもいい。

転んでも、また立ち上がればいい。

そんな人生を歩んでいきたいと思っています。

私たちは一人ひとり、自分だけの人生という物語の主人公です。

最後に「いい人生だった」と笑顔で幕を閉じられたら、それ以上の幸せはありません。

今日も私は一生懸命働きました。

そんな自分に、大きな花丸をあげたいと思います。

そして、今日も生きていること、生かされていることに心から感謝しています。

差別や偏見のない社会は、一人の力だけではつくれません。

でも、一人ひとりが相手を知ろうとし、理解しようとすることで、社会は少しずつ変わっていくのだと私は信じています。

私もこれから、自分らしく働き、自分らしく発信を続けながら、「障害があっても安心して暮らせる社会」を目指して歩んでいきたいと思います。

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。

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