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病気がつないでくれた縁——語らいの中で静かに癒されていく私たち

誰かと笑い合い、語り合い、一緒にご飯を食べる——そんな何気ない時間が、私たちの心と身体を静かに、でも確かに癒してくれることがあります。昨日もまた、友達とのふれ合いの中で、私はその大切さを深く実感しました。



仕事のあとに広がる、温かな時間


昨日は仕事の日でした。いつも通り、一つひとつの業務に向き合いながら、精一杯働いてきました。仕事を終えて家に帰ってから、クリニックの友達であるYちゃんとSちゃんが、私の家に遊びに来てくれました。

Yちゃんは、たくさんのお菓子をお土産に持ってきてくれていました。Sちゃんは足が痛くて、来るのを少し迷っていたそうですが、
「楽しそうやし、やっぱり行くわ」
と言って来てくれたのです。その気持ちが、嬉しくてたまりませんでした。

私たちは50代、60代。ほぼ同世代だからこそ、話も自然と合います。YouTubeで音楽を流しながら、
「この曲ええよなあ」「懐かしいなあ」
と、みんなで盛り上がりました。



心を込めた手料理と、安心できる食卓


晩ご飯は、私がチリコンカンを作りました。Yちゃんは辛いものが苦手なので、唐辛子は入れずに、やさしい味に仕上げました。

「美味しいわ〜」と、二人が笑顔で食べてくれる。その姿を見るだけで、胸の奥がじんわりと温かくなります。料理は特別なものではありません。でも、一緒に食べる人がいるだけで、こんなにも豊かな時間になるのだと、改めて感じました。

食後は、若い頃の思い出話に花が咲きました。私たちが若かった頃は、ちょうどバブルの時代。夜遊びの話で盛り上がると、田舎出身のYちゃんが、「私の田舎には、田んぼと畑ばかりで、そんなシャレた店なかったわ」
と言って、みんなで大笑いしました。



シリアスな話もできる「安全基地」


好きな芸能人の話、初恋の話といった、楽しい話題だけでなく、病気を発症した頃のことや、今飲んでいるお薬の話など、少し重い話も自然と出てきました。

でも、それができるのは、お互いを「安全基地」だと感じられているからだと思います。否定されない、急かされない、ちゃんと聞いてもらえる。そんな安心感があるからこそ、心の奥にある本音も、そっと差し出すことができるのです。

ふと私は二人に聞きました。

「病気になってなかったら、私たちどんな人生送ってたんやろうね?」

Sちゃんが、静かに答えました。

「ほんまに。病気は、私たちの人生を変えたね」

私は、その言葉に大きくうなずきました。



主治医とスタッフさんに支えられて


その夜はSちゃんが泊まり、翌朝は一緒に朝ご飯を食べました。味噌汁がとても美味しくできて、なんだかそれだけで幸せな気持ちになりました。

私はそのあと診察へ。今の主治医の先生は院長先生の娘さんで、若いのですが、とても丁寧に話を聞いてくださいます。話すだけで、不思議とホッとする先生です。

診察後にはスタッフさんとの面談もあり、仕事のことや近況、伯母のことなどを話しました。
「9月になったら、仕事を始めて丸5年になるんです」
と言うと、
「よく頑張ってきましたね」
と声をかけてくださいました。

大げさではなく、このスタッフさんたちの支えがあったから、今の私がいます。一人暮らしを続けられているのも、仕事を続けられているのも、その存在のおかげです。心から感謝しています。



「前提こそが勘違い」——心に残った言葉


クリニックでの待ち時間と帰宅後に、さとうみつろうさんの『0Lei 下』を読みました。

とても印象に残った文章があります。

「親に『役立たず』と言われて、『違う!私は役立たずなんかじゃない!』ととっさに反応し、怒り、踏ん張って、『役に立つ』【行動】を開始する。

これは傷を抱えながら、それからの人生でずっと『役に立とう』と行動し続けることになります。

でもその人は、そもそも前提に『役立たずは悪いこと』だという自分の思い込みがあったことに気づけていません。

その前提こそが、勘違いだったのです。

書き換えるのは、その部分なのです。親の言ったことは変えられない。親の思ったことも変えられない。そこにいつまでも抵抗しないでください」

『0Lei 下』



ふれ合いのある社会へ


私はMALTリンパ腫と診断されましたが、今はそのリンパ腫が消えています。食事に気をつけたり、松葉パウダーを飲んだりもしていますが、一番大きかったのは、友達との語らいの時間だと感じています。

心理学者の國分康孝さんは、「ふれ合いのある人社会の大切さ」を説いておられます。その言葉に私も心から共感します。

だから私は、「心の安全基地づくり」の会、Safe Space ほっこりの活動をやまさこさんと一緒に続けています。誰かにとっての安全基地であるために、まずは私自身が、安心して存在できる場を生きていきたいし、人の話をしっかり聞いていきたいと思っています。

5月31日には、発達障害の当事者でありながら、プロのナレーターとして活躍されていて、出版もされている中村郁さんの新刊の書籍付きの講演会を主催します。

8月9日には、ゼロ秒思考のメモ書きの考案者であり、アクティブリスニングの提唱者の赤羽雄二さんのセミナーを主催します。

どちらも、ふれ合いのある社会を考えるうえで、大きなヒントをくれる時間になるはずです。

中村郁さんも、赤羽雄二さんも、私が心から尊敬する方達です。ぜひいらしてください。

京都は寒い日が続いています。でも、私の心は、友達や人とのつながり、夢のおかげで、ポカポカと温まっています。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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