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なぜ今、統合に向かわざるを得ない人が増えているのか

以前よりも、普通に暮らすことが難しくなってきている。
そんな感覚を持つ人は、少なくないのではないでしょうか。

暮らしにくさ、生きづらさは、たぶん静かに増しています。

その中で、統合に向かわざるを得ない人も、確実に増えている。
私はそう感じています。




なぜ、人は統合に向かうのか

理由は、ある意味とてもシンプルです。

それは私自身の体感と、今の社会構造が、外側で解決できる問題を減らしているからだと思います。

たとえば、
・収入や雇用は不安定になりやすい
・人間関係は流動化し、希薄になりやすい
・「これをやれば安心」という正解モデルが崩れてきている

また、努力や適応だけでは回収できない疲弊が増えているとも感じています。

不安を煽る言葉は溢れ、自己責任だけが強調されている、世の中はそんな空気に満ちています。

かつては、役割に適応し、空気を読み、ある程度“正しい”とされる道を選べば、それなりに整合が取れていました。

でも今は、それだけでは立ち行かなくなってきている。

外に答えがある前提で生きてきた人ほど、どこかで違和感を抱えやすい時代になっているのだと思います。

そうなった時に、人は回避(依存や麻痺)や、分裂 (役割という仮面を増やす)で対応します。

回避とは、たとえば、
・不安になるたびに、占いや情報に答えを求める
・動画やSNSを見続けて、考えることを止める(思考停止)
・一時的に安心できる言葉や正解に、繰り返し依存する(スピ、宗教など)

もうひとつは、分裂です。
・仕事用の自分
・人間関係の中での自分
・本音を押し込めたままの自分

それぞれを使い分けながら、
どこかで無理をしてバランスを取ろうとする状態です。

どちらも、その場を乗り切るためには有効です。

ただ、それが長く続くと、外側では回っていても、内側だけが少しずつ噛み合わなくなっていく。

そしてある時、
・誤魔化しても違和感が消えない。
・何かで埋めても、また戻ってくる。
・外側を整えても、内側が追いつかない。

そんな状態に入っていきます。
ここまで来ると、回避も、分裂も、うまく機能しなくなります。

そのとき人は、選ぶというより、
内側で整合を取るしかない状態に押し出されていく。

それが、「統合に向かわざるを得なくなる」ということなのだと思います。

崩れていく“外側の基準”


前提として、統合はすべての人に必要なものではありません。
人生における必須の通過儀礼でもないと思っています。

社会の中で役割を持ち、適応し、ある程度の安定を保ちながら生きていく。
それでも人生は十分に成立します。

実際、そうやって完結していく人生もたくさんあるでしょう。

ただ同時に、ある段階に来た人にとっては、ほぼ不可避に立ち上がるテーマでもあります。

多くの文脈では、統合は「目指すべき境地」や「成長の最終形」のように語られがちです。
でも私には、そうは思えません。

統合を一言で言うなら、
「自分の人生を、自分に返すため」
他人や運命や理論に分散していた「生の主語」を、自分の内に戻していく。

私にとっては、統合はそのようなプロセスです。

そして今は、その必要に触れやすい時代になっているように感じます。

以前なら、外側の基準に沿っていれば、ある程度は生きられた。
でも今は、その基準自体が次々と揺らいでいる。

・頑張っても報われるとは限らない
・正解とされていたものが急に崩れる
・人間関係も固定されず、支えになりにくい

つまり、これまで通りの生き方が、できなくなってきている。

そうなると、人は外ではなく、内側で整合を取るしかなくなっていきます。

そういう状態が続いたとき、
「向かわざるを得なくなる」
それが、統合へ向かう正体と言えるでしょう。

時代が人を統合へと押し出す


とは言え、統合は楽になるための近道ではありません。

これまで見ないようにしてきたものや、切り離してきた感覚に触れることになるからです。
それは、時に鋭い痛みをともなう。

だから途中で止まる人も多いし、
避けられるなら避けた方が楽な道でもあります。

それでもなお、
進んでいく人がいるというのも、また事実です。

これは個人の性格や努力不足というより、もっと大きな構造の変化に近いと私は思っています。

外に答えがあった時代から、
内側で整える必要がある時代へ。

その変化の中で、
統合しなくても生きられる人と、
統合に向かわざるを得ない人が、
少しずつ分かれてきている。

どちらが正しい、という話ではありません。

ただ、後者の人にとっては
もう避けられない流れになっている。

だから今、
統合に向かわざるを得ない人は、確実に増えてきている。

これは流行でも、
特別な話でもなくて、
「そうならざるを得ない構造」が
広がっているだけだと思うのです。

もしあなたが、
・ずっと違和感が消えない
・外側を整えても苦しい
・説明できないズレを感じ続けている

そんな状態にいるなら、
それは単なる不調ではなく、そちら側に入っているサインなのかもしれません。

ここから先で起きやすいこと

ただ、この段階に入ると、多くの場合は混乱します。

・何が起きているのか分からない
・ただ苦しい
・少し楽になっても、また戻る
・これは回復なのか、混乱なのかも判断しづらい

私自身、長いあいだ同じところでぶつかり、行き詰まり迷走してきました。

占い動画に希望をもらったこともあるし、スピリチュアルなどの外側の答えや、一時的に楽になれるものを探し続けた時期もありました。

それらを否定したいわけではありません。実際、少し楽になることもありました。

ただ、私の場合は、根本的な解消には至りませんでした。

その中で私は、統合を神秘的なものとしてではなく、内的機能の回収と再接続という構造として捉え直す必要があると感じるようになりました。

そのことを、体験と構造の両方からまとめたものが、下記リンクの記事です。

特に、
・変わっているはずなのに、実感が持てない
・同じところで立ち止まり続けている感覚
・外に答えを求めて実践しても、楽にならない

そうした状態を、構造として整理しています。

▶統合についての詳細記事

軽い内容ではありません。
誰にとっても必要なものでもないと思います。

ただ、今まさに行き詰まっている人が、今の自分の状態を整理するための地図になるのではないかと考えます。

ここに書いたことが、
いまのあなたの感覚と、どこかで重なっていたなら。

それは、もう始まっているということかもしれません──

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