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take_kuroki
ひかりのえのぐ
「せかいというキャンバスに何を描くか」
『いま。この瞬間にも。真っ白なキャンバスが目の前に』
「でも。すでに描かれているね」
『多くは過去を生きてますから』
「くびからうえをナイものとして在ってみるとどうだろう」
『・・・ぜんたいでしかありません』
「今日は慌てたかい?」
『地震による津波警報や注意報ですね。以前の″私″なら。そちらへ意識をもっていかれ、何も手につかなかったでしょう』
「それはただ起きている。慌てようと慌てまいとだいじょうぶ。在る。本来のあなたは描かれるものを観て。微笑んでいるのだから」
『写しだされたものは決まって必然』
「そうだ。で?」
『ぜんたいとしての″わたし″は聖なる無関心で。静寂に。沈黙に』
「個を生きてもいいのだよ」
『・・いえ。ぜんたいで在るなら。それがもっともせかいを救いますから』
「個の探求はよいのかね」
『わたしは自我さんではありませんよ』
「キャンバスにはなにが?」
『みながみな。美しく。にこにこと。笑顔のせかいが』
「枯れ葉をみても。何をみても。あなたはそこにあなたの美をみるだろう」
『無関心により。いまここのすべてにやすらぎと癒しを』
「聖心から。無限に湧きおこる慈悲を」
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