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『明日、辞表出してこい!』から始まった世界一周の旅

2016年5月、私は彼女と二人で1年半にわたる世界一周の旅へと出発しました。

私は当時33歳。
独立して3年目の税理士として仕事は順調。

仕事もようやく軌道に乗り、安定した生活を手に入れつつあったタイミングでなぜ世界一周などという大胆な決断をしたのか。

それはある日の彼女との何気ないデートでの会話がきっかけでした。


すべては“冗談”から始まった


ある晴れた休日。
付き合って1年になる彼女と横浜を歩いていると、港に巨大な豪華客船が停泊していました。世界一周を終えたばかりのその船を見て、私はふと「この船はどんな旅をしてきたんだろう」と思いを馳せました。

するとその船を見ながら彼女がこう言いました。

「実は私、小さい頃から世界一周旅行をするのが夢だったんだよね。」

自分では考えたことすらない、彼女の途方もなく大きな夢にびっくりして、負けじとついカッコつけたくなった私は、冗談80%、本気20%くらいの気持ちでこう返してしまいました。

『よし!じゃあその夢の世界一周旅行、いつか俺が連れていってやる!』

もちろん、その時は本気で世界一周旅行に行くつもりなんて毛頭ありませんでした。
だいたい税理士として開業し顧問先もいるのに、そんなもの絶対行けるわけありません。

むしろ、「いつか投資用不動産を買って不労所得を得てから、のんびり船で世界一周いこうよ〜」なんて、リタイア後の夢みたいな、遠い未来の皮算用の話をしていました。

しかし、ある日の食事中、また世界一周の話題になったとき、彼女が私に向けて放った一言が、私の人生を大きく動かします。

「世界一周してる人たちで、不動産とか不労所得がどうとか言ってる人なんていないよ。
世界一周してる人たちは、何かを捨てて思い切った行動ができる人。あなたは口では “いつか行きたい” って言ってるけど、本当に行けるとは思えない。

…いや、
まるで顔面を殴られたかのように効きました。

お前は既にメンタリティが旅人たちに負けている!と断言されたような気がして、一人の男として私は妙に悔しかったのです。

そして私はそんな彼女に向って、こう返答してしまいました。

「何ィ?!じゃあ一年後、俺もお前も世界旅行に出発だ!明日、会社に辞表出してこいや〜〜!!!」

と、半ば勢いで言い放ったのですが、なんと彼女は本当に翌日、会社に辞表を提出してきたのです。

こうして私も後戻りできなくなり、1年をかけて仕事の引き継ぎや世界一周の準備を進めることになりました。


旅立ちの準備、そして新たな決意


住んでいたアパートを引き払い、最低限の荷物を実家に預け、旅の道具を買い揃え、ルートを決め、航空券を手配し、住民票を抜く。

さらに「仕事を整理する」という作業は大変でした。
税理士という仕事柄、顧問先の引き継ぎが必要であり、1年かけて計画的に業務を整理し、信頼できる同業者に引き継ぎを行いました。

準備は大変でしたが、不思議なことに、自分が日々身軽になっていく感覚はとても心地よかったのを覚えています。

そして2016年5月、ついに彼女と二人、世界一周の旅へと出発したのです。
私たちには大事な2つのテーマがありました。

二人で必ず生きて帰ってくること、
そして、人生できっと一度しかないであろうこの大冒険をとことん楽しむこと、です。


私達が辿った世界一周のルート


旅のルートは、序盤はオセアニアや北米など比較的安心できる場所を巡り、旅慣れてきた後半にかけて徐々に難易度を上げ、南米やアフリカなどの場所を訪れるというルートにしました。

またオーロラなど季節によっては見れない景色があるので、絶対に見たい景色はどれなのか、優先順位を付けて訪れる国の順番を決めました。

オセアニア → 北米 → ヨーロッパ → アジア → 一度帰国 → 南米 → アフリカという流れで、結果的には地球を2周する形になりました。

因みに、世界一周の定義は「地球を一周して、南極以外の全ての大陸をまわること」だそうです。

2回とも日本から東回りで、赤が1周目/青が2周目のルート

実際に行って『良かった場所』


訪れた場所の中でも、特に心を打たれたのは南米やガラパゴス諸島、そしてアフリカです。

南米ペルーはマチュピチュやナスカの地上絵など見どころが多く、比較的治安も良く、食事も美味しかったので南米初心者にはおすすめです。

ペルーのマチュピチュ遺跡

あと私たちが世界で一番好きな場所:ガラパゴス諸島。

小さな島に、たくさんの動物たちと、美しい大自然。
人間の数は制限されているのでとても少なく、大きな自然と小さく生きる人間が共存する夢のような空間でした。

ホウキで掃くほどいる"泳ぐイグアナ"
歩けば出会えるアシカ
ガラパゴスの手付かずの美しい大自然

またアフリカの自然公園では、とてつもない風景が見られました。

何もない、まっすぐな地平線がのびる草原。
周囲には数えきれないほどのシマウマやキリン、バッファローたちがいて、
その中に私たち人間がぽつんとお邪魔している。

普段は動物園の檻の中でしか見られない動物たちが、大草原でのびのびと暮らしていて、その頭上には空を覆うほどの巨大な虹がかかる。

日本では到底味わえないような「地球の壮大さ」に本当に感動しました。

ケニアのマサイマラ国立公園にて
遠くを見つめるライオン
ナミビアのエトーシャ国立公園に沈む夕日

実際に行って『印象が悪かった場所』


私個人の意見ですが、フランスのパリです。

貧乏旅ゆえ、私たちはそんなに贅沢もできず、決して綺麗な格好ではなかったのもあると思うのですが、そもそもどこのレストランにも入れてもらえないし、人種差別はされるし、対人関係で散々な目にあった記憶が強いです。

パリの中心部はキレイに着飾っていますが、中心部を少し離れると移民の方々が路上に溢れていて、銃を持った警官がうろついている物々しい雰囲気もパリの虚構を象徴しているようでした。

もしパリを楽しむのならば、きちんとした身なりと、それなりのお金を用意して行く必要があるなぁと感じました。(南フランスはのんびりしていてとても良かったです)


旅をして感じた『世界一周に必要なもの』


「世界一周なんて夢のまた夢」
かつての私もそう思っていました。

でも資金面で見れば、意外と世界一周のハードルは高くありません。

航空券には最大16回のフライトが可能な「世界一周航空券」というものがあり、エコノミークラスなら約30万円、ビジネスクラスでも60万円ほどで買うことができます。
さらに安宿を利用すれば、最安で200万円程度で世界一周することも十分可能です。

そう、結局のところ・・・
世界一周旅行の最大のハードルは「お金」ではなく「決断」だったのです。

仕事を辞める決断ができるかどうか。
その決断さえできれば、世界一周は決してただの夢物語ではなく、現実にすることができると私は体験をもとに実感しています。

アルゼンチンのペリトモレノ氷河
キューバの街角
ギリシャのザキントス島『紅の豚』のビーチ
イースター島

旅に出るかどうか迷っているあなたへ


「いつかは世界を旅してみたい」と思っているあなたへ。

もし、その「いつか」が訪れるのをただ待っているのなら、
自ら「会社を辞める」と決断して、ぜひ一歩を踏み出してみてください。

私はあの日、横浜で豪華客船を見上げていなかったら、世界を巡ることはなかったでしょう。

人生は一度きりです。
あなたが歳をとったときに「自分も世界を旅してみたかったなぁ」と後悔をして欲しくありません。

世界は想像以上に広く、素晴らしい景色に満ちています。
『いつか』を実行できるのは『あなた』だけなのです。

アイスランドの道ばたにて

最後に

この記事がこれから旅に出る人、旅に出ようか迷っている人の準備の助けになれば幸いです。

もし他にも「旅のこんな話が聞きたい!」「この問題どう解決した?」「あの国のOOが知りたい!」など気になることがありましたら、ぜひお気軽にコメント下さい!

一つ一つ丁寧に回答させて頂きます!

ボリビアのウユニ塩湖

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