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207.【子どもを犯罪・トラブルから守る】お家でできる「No Go Tell」と境界線のレッスン【第4回】お友達同士のトラブル(からかい、いじめ、SNS)を「境界線」の学びにする語りかけ


「学校でお友達に嫌なアダ名をつけられて泣いて帰ってきた」
「うちの子が、お友達の嫌がることを言って怒らせてしまったみたい……」

小学生から中学生にかけて、子どもたちの世界は一気に広がります。
それと同時に増えるのが、お友達とのからかい、いじめ、グループ内の人間関係や、スマホを持ったことで起きるSNS上でのトラブルです。
わが子が傷ついている姿を見るのは親として身を切られるように辛いし、逆にわが子が誰かを傷つけたと知れば、目の前が真っ暗になりますよね。
親子が人間関係の波を乗り越えるのを見守り、3人の子どもを育てている助産師として、お伝えしたい大切な視点があります。
それはお友達トラブルが起きたときこそ、子どもに「自分も相手も大切にするための、体と心の境界線(尊厳)」を教える最高のチャンスだということです。
まずは、親御さん自身のハラハラする心を、この問いかけで整えてみましょう。

そっか、子ども同士のトラブルで胸が痛いし、どうしていいか焦っちゃうんだね。
ちなみに、いま子どもに伝えたいのは『相手への怒り(またはわが子への説教)』?
それとも『自分と相手をリスペクトする境界線の境界線(引き方)』?

こう問いかけて一呼吸置くことで、「感情的に怒る・怒られる」の応酬ではなく、トラブルを「これからの人生で人間関係(パートナーシップ)を円滑にするための大切な自分戦略」の学びへと昇華させることができます。
子どもたちの「尊厳」を守り、生きる力を育てる「3つの語りかけレッスン」をはじめましょう。

トラブルを喜びに変える、3つの境界線レッスン

傷つけられた(被害)ときは:あなたの「嫌だ」は100点満点

お友達からからかわれたり、嫌なことをされた時、子どもが「自分が悪いのかな…」と自分を責めてしまう(自己受容の低下)ことがあります。
まずは「そんなこと言われたら悲しいし、モヤモヤするよね。あなたが嫌だと思ったことは、100%大正解。お友達であっても、あなたの心の境界線(パーソナルスペース)の中に土足で入ってきていい人は一人もいないんだよ。だから、嫌なときははっきり『やめて』って言っていいし、その場を離れて(No & Go)いいんだよ」と、子どもの尊厳を全力で全肯定してあげてください。

傷つけてしまった(加害)ときは:相手の「NO」を受け入れるのがかっこいい大人

わが子が誰かに嫌なことをしてしまったと知ったとき、頭ごなしに「なんでそんなことしたの!」と責めるのではなく、境界線の話をします。
「あなたが悪気なくやったこと(あるいは楽しいと思ったこと)でも、相手が『嫌だ、やめて』と思った時点で、それは相手の境界線を踏み荒らしちゃったということなんだよ。一人の大人のCEOとして、相手の『NO』の意思をリスペクトして、すぐにストップできる人が本当にかっこいい大人なんだよ」と、対等に伝えてあげてください。

中高生のSNSトラブルには:「画面の向こうに生身の心がある」という想像力

中学生以降のSNS(LINEのグループやDMなど)でのトラブルは、相手の顔が見えないため、境界線が驚くほど簡単になくなってしまいます。
「文字やスタンプを送信する前に、一瞬だけ指を止めてみて。その言葉を直接、相手の目をまっすぐ見て言えるかな? 画面の向こうには、あなたと同じように傷つく、世界に一つだけの体と心(尊厳)があるんだよ」と、デジタルの冷たさに負けない「想像力」を、お家で繰り返し語り合っておきましょう。

あなたへ

学校やSNSでのトラブルは、親が代わりに解決してあげることはできません。
子ども自身が、自分の足で立ち、自分の手で人間関係を築いていくしかないのです。
だからこそ、トラブルが起きたときは「大丈夫、あなたには乗り越える力(自分戦略)があるよ」と信じて、お家を最高の安心基地にして待っていてあげてください。
「どんなことがあっても、お母さんはあなたの味方だから、いつでもここに頼って(Tell)いいんだよ」
その絶対的な存在があるからこそ、子どもは外の世界で失敗したり、境界線を踏み外したりしても、もう一度自分を大切にし、相手を大切にできる大人へと、自分の力で戻ってくることができるのです。
ぜひ、お子さんがお友達の話をしてくれたとき、良いことも悪いことも、まずは「話してくれてありがとう」と丸ごと受け止める時間を過ごしてみてくださいね。

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