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吉原遊女の指切り『九替十年色地獄』

やっほー、瑠奈です。


本日はこちら‼️
『九替十年色地獄』に描かれる遊女の指切りについて。

現代でも、指切りげんまんとか、、、
指切りという言葉は残っていますが、吉原における指切りとはどんなものだったのでしょうか。


早速、どうぞ。



まず指切りとは

指切りとは、遊女の小指の先から第一関節を切り落とし、客に渡すことです。


指を切るってなに⁉️自分の身体を傷つける行為ってなに⁉️って感じですが、、、


遊女は、「アンタ(客)のこと、自分の身体を傷つけれるほど好きなのよ」と遊女が客に二心のないことを示す証拠として、このような行為が行われました。


遊女が客に二心のないことを示すこの行為を「心中立て」といいました。


この指切りも「心中立て」の一つに挙げられ、その他にも「放爪」「誓詞」「断髪」「貫肉」「入れ墨」等の種類があります☝️




では、早速『九替十年色地獄』で描かれる指切りの場面を見てみましょう。

山東京伝 鳥居清長『九替十年色地獄 3巻』(鶴屋喜右衛門、1791年) 国立国会図書館デジタルコレクション


右側に書いてある内容を少し読んでみると、、、
客の馴染み先の遊女が入れ墨を入れたと聞いて、こっちもこっちで指を切って張り合おうとしているらしい。真剣勝負だとか。笑



やはり吉原の遊女、負けん気が強い。
遊女の、この負けん気の強さを、吉原遊女特有の性質である「張り」と言ったりします。


ではこちらはどうでしょうか。

右から。
「指を切る所の ゑにひとりで 切っているのは あんまり うそでおすねえ」

「ちょうしの尻で ぶつも 久しいほうだよ」

「ついでにこの血で出来合いの起請を二、三枚書いておきいしょう」

(くずし字解読間違っていたらすみません。)



「指を切っている所に一人でいるのはあまりにも嘘ではないか❓
銚子の尻で、ぶつのも久しぶりよ。
指を切った時に出た血で、起請文を2、3枚書いておきましょ〜。」

だそうです。笑
(解釈が間違っていたらすみません、その場合どなたかご教授ください。)


起請とは、遊女と客が夫婦の契約を交わし、心変わりをせず一生愛することを神様に誓う証文(起請誓紙、起請文)のことです。

また、この誓詞には血判を押すため、先ほどの「この血で」は、起請文に使う血判のことを指しているのだと思われます。


落語「三枚起請」にもあるように、起請文は何枚でも書けたことから、その効力はほぼなかったと言われています。



にしても、この場面ちょっとふざけていますよね。笑 「この血で起請文でも書いちゃお〜」みたいな。

こんな冗談も言えてしまうということは、この場面が自体がおふざけとして描かれている気もしなくもないです。


だって、指切りですら、遊女にとって、客を翻弄させるための手練手管なのですから。


また、楼主から見れば遊女自体が商品です。
客のために、指が無くなっていってしまっては、困ります。


遊女の指は切らずとも、死人の指を調達したり、蝋で指を作り、それを客に渡すこともあったと言われています。


吉原というのは、遊びの世界。
嘘か誠かなんてそんなことを追求するのは野暮です。自分の身体を傷つけてまで、相手に心を示すのは、とんでもない手練手管ですよね。。。

以上、吉原遊女の指切り『九替十年色地獄』についてでした。


本日はここまで🫡


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