GoogleスプレッドシートでLINEリッチメニューを管理するツールを作っています
LINE公式アカウントを運用していると、地味に面倒なのが「リッチメニュー」の管理です。
予約ボタンを変えたい。
キャンペーン用のメニューに切り替えたい。
一部の人だけ別メニューを出したい。
テスト表示してから全体に反映したい。
こういうことをやろうとすると、意外と手間がかかります。
LステップやLメッセージのような高機能ツールを使えば色々できます。
ただ、そこまで大きな機能はいらなくて、
「リッチメニューだけ、もう少し簡単に管理したい」
というケースも多いのではないかと思いました。
そこで、GoogleスプレッドシートからLINEリッチメニューを管理できるツールを作っています。(作りました)
何ができるツールか
ざっくり言うと、LINE公式アカウントのリッチメニューを、Googleスプレッドシート上から作成・画像登録・切り替えできるツールです。
できることは、主に以下です。
リッチメニューの一覧管理
画像アップロード
メニュー画像のLINEへの反映
タップ領域の自動設定
テンプレートからレイアウト選択
テストユーザーだけに表示
グループごとのメニュー切り替え
デフォルトリッチメニューの設定・解除
タブ型リッチメニューの切り替え
カルーセル登録
操作ログやエラー確認
特に意識しているのは、ユーザーが細かい座標を触らなくて済むことです。
リッチメニューは、見た目の画像だけでなく「どこをタップしたら何が起きるか」という領域設定が必要です。
ここを毎回手作業で設定するのは面倒なので、あらかじめレイアウトテンプレートを用意する形にしています。
レイアウトを選ぶだけで使える
ツール側には、よく使うリッチメニューの形をあらかじめ用意しています。
たとえば、
1マス
2分割
3分割
4分割
6分割
2タブ付き
3タブ付き
といった形です。
ユーザーはテンプレートを選び、各ボタンに対して、
URLを開く
メッセージを送る
別のリッチメニューに切り替える
といった動作を設定します。
座標を入力する必要はありません。
タブ型リッチメニューにも対応
今回作っていて面白かったのが、タブ型リッチメニューです。

たとえば、
メニュー
クーポン
ギャラリー
のように、上部にタブを置いて、タップすると別のリッチメニューに切り替わる構成です。
LINEのリッチメニューは、1枚の画像を切り替えているだけですが、見せ方を工夫するとアプリのタブUIのように見せられます。
実際にテストしたところ、スプレッドシート上の設定から3タブ切り替えまで確認できました。
テストユーザーだけに表示できる

リッチメニューをいきなり全員に出すのは少し怖いです。
画像のズレがないか。
ボタンのリンク先が正しいか。
タブ切り替えが意図通り動くか。
こうした確認をするために、まずは自分だけ、またはテストユーザーだけに表示できるようにしています。
問題なければ、デフォルトメニューとして全体に反映できます。
グループごとの切り替えもできる

ユーザー一覧をスプレッドシートで管理し、グループごとに違うリッチメニューを表示することもできます。
たとえば、
新規ユーザー
既存ユーザー
キャンペーン対象者
VIPユーザー
テストユーザー
のように分けて、それぞれ別のメニューを出すイメージです。
LINE側に「グループ単位でリッチメニューを出すAPI」があるわけではないので、内部的にはユーザーごとに個別適用しています。
ただ、操作する側から見ると、グループ単位で反映できるようにしています。
LINE管理画面のメニューにも戻せる
APIで作成したリッチメニューを表示したあと、LINE公式アカウントの管理画面側で設定していたメニューに戻したいケースもあります。
このツールでは、API側で設定したリッチメニューを解除することで、管理画面側のメニューに戻せるようにしています。
つまり、APIで作ったメニューを強制的に使い続けるのではなく、必要に応じてLINE管理画面側の運用に戻せる設計です。
月額ツールまでは必要ない人向け
このツールは、LステップやLメッセージのような高機能ツールを置き換えるものではありません。
ステップ配信、細かいシナリオ分岐、顧客管理、予約管理までやりたい場合は、専用ツールを使った方がよいです。
一方で、
「リッチメニューだけ管理したい」
「月額ツールまでは必要ない」
「スプレッドシートで軽く運用したい」
「クライアント案件でリッチメニュー切り替えだけ使いたい」
という場合には、かなり相性が良いと思っています。
今後の予定
現在は、以下のような機能を確認できています。
リッチメニュー作成
画像アップロード
個別ユーザーへの表示
グループ単位の反映
デフォルト設定・解除
WebhookによるユーザーID取得
3タブ切り替え
操作ログの記録
今後は、販売用テンプレートとして使いやすいように、初期設定やエラー表示、テンプレート選択まわりを整理していく予定です。
LINE公式アカウントの運用で、リッチメニューだけをもう少し軽く扱いたい人向けに、買い切り型のツールとしてまとめられないか検討しています。
デベロッパー向けの展開も考えています
このツールは最終的には一般利用だけでなく、LINE公式アカウントの構築案件を行うデベロッパー向けにも展開したいと考えています。
ベースとなるリッチメニュー管理機能に加えて、業種ごとのカスタマイズや、AIエージェントと連携した開発プロンプト・環境も用意していく予定です。
