見出し画像

「ウィリアム・モリスと現代」~社会主義・スピリチュアリズム、ヴァイキング~


■2月21日(土) 第177回 草の実アカデミー
「ウィリアム・モリスと現代」
~社会主義・スピリチュアリズム、ヴァイキング~
講師:アライ=ヒロユキ氏(美術・社会文化評論家)


■いま、なぜウィリアムモリスなのか


 ウィリアム・モリス(1834–1896)といえば、19世紀イギリスのデザイナーで、詩人、思想家。名前を知らなくとも、彼が考案した壁紙や椅子の布地デザインを見ればすぐに「あ、これか」と分かることでしょう。
 
 しかし、モリスは単に美しい壁紙をつくった人ではありません。今度の草の実アカデミーでは、①社会主義、②スピリチュアリズム、③ヴァイキング、の三つをキーワードにウィリアム・モリスとその時代を語り、いまなぜウィリアム・モリスなのかを考えます。
 
 本来なら「ウィリアム・モリスと【その時代】」とするところでしょうが、今なぜモリスなのかが大切だと思い、あえて【現代】とタイトルをつけてみました。
 
 お話ししてくださるのは、美術評論や社会・文化評論のアライ=ヒロユキさんです。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■【アライ=ヒロユキさんのコメント】


 この講演は、昨年末の「講演 ウィリアム・モリスとその時代〜反グローバリズム・霊性革命・中世主義・社会主義」を、主催者の要望により社会主義とスピリチュアリズムとヴァイキングを柱に、一部修正しお話しするものです。
 
 モリスの生きた時代は帝国主義と産業文明の矛盾が露呈したころで、彼は中世主義という反近代と芸術の力で時代の流れに抗しようとしました。
 
 今回は政治の問題にやや重点を置きつつ、彼を魅惑した中世の教会美術、またモリスの影響を受けたケルト・リヴァイヴァルやサフラジェットの美術などのフェミニティも紹介します。
 
 現代の環境アクティヴィズムにも触れ、モリスだけでなく、彼が及ぼした波動をも読み解き、それが混迷の日本と世界における突破口につながれば幸いです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

わが家の食卓の椅子

■社会主義・スピリチュアリズム・ヴァイキング


 ウィリアム・モリスは、芸術・政治(社会主義)・精神性(スピリチュアリズム)・北欧神話(ヴァイキングなど)を一つの生き方として結びつけた、かなり熱い男でもあります。
 
1,【社会主義(倫理的・美的ユートピア思想)】
 醜い社会から、美しい芸術は生まれないーーーー。
モリスが生きた19世紀のイギリスは、近代化の道を驀進していました。都市は煤煙にまみれ、膨大な数の貧困層が生れます。
 
 このよう状況で、モリスは「社会主義同盟」の指導者として活動もしています。
 
 しかし彼の社会主義は、経済理論的な側面よりも「人が喜びをもって働き、生活そのものが芸術になる社会」に重点が置かれていました。
 
 言ってみれば、彼の社会主義は素朴で倫理的・美的ユートピア思想でした。
 
2,【モリスのスピリチュアリズムとは何か】
 19世紀イギリスではスピリチュアリズム(心霊主義)が大流行していました。
 
 しかしモリス自身は、科学否定型の神秘主義には批判的だったようです。モリスの霊性は、心霊現象ではなく、中世的・詩的・自然と結びついた精神性でした。
 
3, 【ウィリアム・モリスと「ヴァイキング好き」】
 
 モリスは若い頃から:アイスランド語を独学で学び、実際に現地を訪れるなど、かなりの北欧ファンでした。
 
 彼が愛したのは、ヴァイキングの英雄精神、自由な戦士、運命を受け入れる勇気、名誉、仲間との絆・・・。
 
 こうしたものへの愛情と憧れは、資本主義と対極にあります。金がすべて、名誉も共同体も失われた。人間が単なる歯車になってしまった資本主義社会。
 
 つまりヴァイキングは、モリスにとって近代社会に対抗する倫理的理想像だったのではないでしょうか。
 
 
※三つのキーワードから考えたとき、モリスの思想は、2026年の今こそ価値があるのかもしれません。
当日は、画像などを交えて、紹介します。ぜひご参加ください。
 
「ウィリアム・モリスと現代」
~社会主義・スピリチュアリズム、ヴァイキング~
講師:アライ=ヒロユキ氏(美術・社会文化評論家)
 
日時;2026年2月21日(土)13:30開場、14:00開始
場所:雑司ヶ谷地域文化創造館 第2会議室
https://x.gd/myhdp
交通:地下鉄副都心線「雑司ヶ谷駅」2番出口直結
JR山手線「目白駅」10分
資料代:500円
 
■ お申込みについて
申込み制ではありませんが、備のため事前にお知らせいただけると助かります。
件名または本文に
「氏名・2月21日参加」
とご記入のうえ、下記アドレスまでご連絡ください。
→ kusanomi@notnet.jp
皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

いいなと思ったら応援しよう!

Hayashi Masaaki 林克明ジャーナリスト いただいたサポートは、記事をより充実させるため、また「自分と周囲と社会全体の幸せを増やす」という残りの人生の目的を達成するために使わせていただきます。