音楽制作記 二十歳のお祝い楽曲 #2
メロディー篇・その壱
いきなりその音?
今回は、メロディーについて書いてみます。まずは楽譜をご覧ください。

この曲は、コード進行から作っていきました。割とよくある進行ですね。注目して欲しいのは、始まりの音です。

いきなり、コードトーンから外れたレの音(「移動ド」の場合)で始まっていますね。私は鍵盤でメロディーを考えることが多いのですが、これは、主音のB♭から数えて9番目(実際は2番目)いわゆる9thの音=ですね。
そこは安全地帯ではない!
曲を作り始めたはるか昔なら、こんな安全地帯とは程遠い音から始めるなんてことはあり得なかったですが…(いや、ある意味「安全地帯」か)。近年は、ほぼこの音から始めてしまいます(苦笑)。
ここまで、書いて音源を貼るのを忘れていることに気がつきました。え、必要ない? まあ、そんなこと仰らず、せっかく用意したので、聴いてくださいな(汗)。
いかがでしょうか。地に足がついていなくて、不安定な響きに切なさを感じませんか?
コードトーンを割と無視…
他にも、コードトーンを無視した箇所がありました…。

このように、根音に対して6度や7度など和音を構成する音とは違う音が使われています。
Bメロは後ろ髪を引かれる思い?
さあ、続いてBメロに行ってみましょう!

ここも定番のS(サブドミナント)→D(ドミナント)の進行ですね。注目してもらいたいのは、2小節目のFのベース音E♭です。1小節目のE♭の根音が、持続しています。
こちらも、音源を用意しましたので、お聴きください。
これも私がよく使う進行なのですが、これに「後ろ髪進行」と名付けた人がいまして、なんとも的を射たネーミングですね。
ベースが後ろ髪を引く?
構成している音だけをみるとF7と同じなのですが、トライアド(3和音)+前のコードのベース音という組み合わせが、まるで、後ろ髪を引くような心情を表している気がしませんか?
決して、綺麗な響きではありませんが、大人の世界へ踏み出すのですから、この様な雑味があるくらいの方が、それらしく聴こえるのではないでしょうか。
少し短いですが、今回はここまでにします。
次回は、ストリングス・パートについて書く予定です。
それでは、みなさま、ごきげんよう〜
はこだけ
※「後ろ髪進行」の出典
「ザ・カセットテープ・ミュージックの本」/マキタスポーツ × スージー鈴木(リットーミュージック)
