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土門拳も撮っていた東京国立博物館の「ハート形土偶」

土門拳さんっていう写真家がいることは以前から知っていましたし、特にひと昔前の有名な方の肖像写真などは、土門拳の写真と知らずに、誰もが見ているんじゃないかと思います。

その方が歴史的な遺物を写真に収めていることも知っていました。ただ、わたしは土門拳世代よりも少しあとに育ったので、わざわざ写真集なのか書籍を買って見る…なんてことは今までしませんでした。それがですね…さっき、東京国立博物館(トーハク)展示のハート形土偶をnoteしようと思い立って、国立国会図書館のデジタルコレクションで検索をかけまくっていたら…『土門拳全集』というのがヒットしました。まさか、デジタルコレクションで、こんなに気軽に見られるなんて、知りませんでしたよ…いい時代になったもんです…というか、同書が発行されてから時間が経ったから…つまりはわたしも歳をとったから見られるのでしょう。

そして土門拳さんのハート形土偶、見ました。まぁ良くないはずがありませんが…わたしは、わたしが撮ったハート形土偶で十分だな…と思いました(笑)。まぁそんなもんですよね。

どうですか(笑)? うまく撮れたとも思いませんが、土門拳さんのように何十万円もする機材を使っていませんし(最近8万円で買った旧オリンパスのPENです…PEN-Fではなくなりました)、撮像素子も土門拳さんは中判とかだと思いますが、わたしは35mmよりもひと回り小さい…3/4(フォーサーズ)ですよ。ストロボを焚いたりやフラッシュを使ってもいませんしね。しかもガラス越しですし。背景も用意したわけではないし(笑) 土門拳さんとは比較にならないほど悪条件で撮っていますけど、それなりに撮れています。

土門拳さんは土偶に正対して、膝の上から半分(全体の2/3くらいかな)を写されていました。わたしも正面よりの写真を撮っていましたが、まぁ普通ですね。少し斜めにしているのは、目鼻とか紋様の凸凹感や、体全体の厚みが分かるようにしたいからです。あとは、ガラスの映り込みが発生しない角度を選ぶので、おのずから角度に制約が多いです。

同書の巻末にまとめられていた各遺物の解説がおもしろいです。ほとんどは作品名と出土地と製作された時代と、それに長さや高さなどが記されているだけなのですが、ハート形土偶については、それなりに思い入れがあったのか、下のようなことが書かれていました。これって土門拳さんが書いているんですかね?

この土偶を見た人は誰しもピカソの彫刻みたいだという。充分に近代的であるばかりでなく呪文的な縄文土偶にしてはめずらしく明るくあどけない表情をもっているからであろう。縄文時代中期から後期へかけての制作とすれば、今からほぼ四千年前になる。四千年前のわれわれの先祖の造形が、現代の前衛的芸術家ピカソの作品に似ているとは愉快ではないか。〔群馬県吾
妻郡吾妻町郷原出土縄文時代後期高さ三〇・五センチ]

『土門拳全集』7 (伝統のかたち),小学館,1984.9. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12429918

ハート形土偶は2年前にもnoteしました。その時には、平成館考古室のエース級の土偶が展示される、360度全周から見られる展示ケースに収められていました。

ということで次回、ハート形土偶が展示されるのは、また2年後くらいになるのでしょうか。次はまた、後ろ側も見られるといいな。


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