【国会崩壊】「YESかNOか」連呼の松下議員と「音声オフ」の階委員長…立憲民主党“W自滅”の全貌
【概要】12月18日法務委で起きた「松下玲子議員のYES/NO連呼」と「階猛委員長の音声オフ事件」を解説。なぜ立憲民主党は“正当な追及”を自ら“揚げ足取り”に変えて自滅したのか?議事録から消された40秒間の闇と、野党第一党の構造的な病理に迫ります。
「え、何言ってるのか分からない」という不幸な現実
2025年12月18日、衆議院法務委員会で家族の氏についての質疑が行われました。
テーマは重要です。
旧姓通称の法制化か、選択的夫婦別姓か——日本の家族制度の根幹に関わる政策選択です。国民にとって、政府の方針がどうなるのかは極めて重要な問題です。
ところが、この質疑を見ていた視聴者から聞こえてきたのは
「質問が長い……」
「同じことを何回も聞いてない?」
「結局何が言いたいのか分からない」
特に、立憲民主党の松下玲子議員が、同じ質問を4回も繰り返したことについては、SNSやネットコメント欄で
「『YESかNOか』で答えられない設定での追及なんて、揚げ足取りじゃん」
「時間の無駄。」
「こういうやり方をされるから、野党が支持されないんだ」
という批判が殺到しました。
ここに、立憲民主党の根本的な病理が表れています。
実は、松下議員が追及しようとした「政府見解の変更がどのように決まったのか」という問いは、民主主義を守る上で非常に正当な質問なのです。
なのに——です。
その正当性を、質疑の方法によって、自分たちで台無しにしてしまっているのです。
第1部:何が起きたのか——「正当な問題」と「不当な質疑方法」の衝突

政府見解の「謎の変更」
8月26日の有識者会議の素案には、こう書かれていました
「旧姓の通称使用に関する課題を整理し、さらなる拡大に取り組む」
ところが12月12日、男女共同参画会議の答申案には、突如こんな文言が追加されていました
「社会生活のあらゆる場面で法的効力を与える制度を創設することの検討を含め」
変わったのです。大きく。
そして、この変更は
有識者委員に事前説明されず(松下議員の質疑で明かになった)
首相指示書の「課題の整理と検討」という範囲を超えている(と考えられる)
つまり
「どこで、誰が、何の権限で、このような内容追加を決めたのか」が不明確
これは、民主主義のプロセスとして大問題です。
政策内容(旧姓か別姓か)の是非を超えて、「どのように決めるのか」という民主的手続きの問題なのです。
なぜこの質問は「正当」なのか
松下議員が問うたかったのは
政策の中身ではなく
意思決定のプロセスの透明性
これは、野党の正当な監視機能です。
「政府の決定経緯が不透明だ。国民に説明すべき」という追及は、どんな野党でも、どんな与党を相手にしてもやるべき仕事です。
ここまでは100%、松下議員(そして立憲民主党)は正しいのです。
ところが、ここから話がおかしくなります
松下議員が設定した質問がこれです
「『政府見解が変わったのか、変わっていないのか』YESかNOか、端的に答えてください」
これは「答えられない質問」です。
なぜ「YESかNO」で答えられないのか
相手は内閣府の審議官です。この人物は
✅ 政策の実務判断はできる
❌ 政府見解そのものを変更する権限がない
❌ 首相や大臣の決定に関与していない可能性がある
そして「政府見解が変わったか」という質問は、実は3つの意味で「YESかNO」で答えられません
1. 権限の問題
官僚に「政府見解を変えた」という決定権限がない場合、「変わりました」とは答えられない。
2. タイミングの問題
「いつ変わったのか」が不明確なら、正確に答えられない。(8月?10月?12月?それとも段階的に?)
3. 内容の問題
「何が変わったのか」を定義できない場合、「変わった」と断定できない。
つまり
「変わりました」と答えれば→「勝手に変えたのか」と批判される
「変わっていません」と答えれば→「では指示書と矛盾する」と批判される
「複雑です」「検討中です」と答えれば→「端的に答えよ」と追及される
どう答えても批判される構造を、松下議員が自分で作ってしまったのです。
「YESかNO」で答えられない設定での4回の繰り返し
さらに松下議員は、この質問を4回も繰り返しました。
その間、官僚は何度も同じような答弁をしていますが、基本的には
「政府としては、連立政権合意書を踏まえ……」
「検討中です……」
「現在、与党と連携して……」
という、権限の限界を示す答弁を繰り返すしかないのです。
なぜなら、最終的な「意思決定」は、官僚ではなく、政治家の領域だからです。
にもかかわらず、松下議員は
1回目:「YESかNOか」と質問
2回目:「YESかNOか」と質問(官僚が同じ答弁)
3回目:「YESかNOか」と質問(官僚が同じ答弁)
4回目:「YESかNOか」と質問(官僚が同じ答弁)
つまり「官僚が権限外のために同じ答弁を繰り返す」ことを確認しているだけです。
第2部:これは「揚げ足取り」である理由——戦術的な欠陥の構造

定義:揚げ足取りとは
相手が答えられない質問を設定して、どう答えても「逃げている」と批判することで、本質的な問題から逃げる行為のこと。
松下議員の質疑はこの定義に当てはまるか
✅ 当てはまります。完全に。
理由1:「相手が答えられない設定」
官僚に「政府見解が変わったか」を「YESかNO」で答えさせるのは、権限構造を無視した質問です。
本来なら、こう聞くべきです
良い質問例1:
「8月26日の素案から12月12日の案で、どのような修正が加えられましたか」
→ 官僚でも答えられる
→ 「法的効力を与える制度」という事実が出てくる
良い質問例2:
「その修正は、首相指示書の『課題の整理と検討』の範囲内ですか、超えていますか」
→ 官僚でも判断できる
→ 「検討しています」という正直な答えが返ってくる
良い質問例3:
「では、大臣に確認します。この修正は政府方針として決定されたものですか」
→ 責任者に聞く
→ 責任者の判断が得られる
理由2:「どう答えても批判される構造」
松下議員の「YESかNOか」という設定は、官僚にとってジレンマの罠です
「変わった」と答える→「内閣府が勝手に変えたのか」と追及される
「変わらない」と答える→「では指示書と矛盾する」と追及される
「複雑だ」と答える→「端的に答えよ」と追及される
3つの選択肢のうち、どれを選んでも批判されるわけです。
理由3:「本質から逃げている」
松下議員の質疑の中心は「YESかNOか」という答え方になってしまい、本来の「政府見解がどうやって変わったのか、その経緯と意思決定」という本質が見えなくなっているのです。
効果的な追及なら
「8月の素案には『課題整理』とあり、12月の案には『法的効力を与える制度』と書かれている。この間に、誰が、どのような権限で、どのような根拠で、この変更を加えたのか、説明してください」
と、明確で答えられる質問をするはずです。
理由4:「時間を浪費」
4回の繰り返しにより
同じ答弁が4回繰り返される
国会の限定された時間が浪費される
他の議題に充てるべき時間が奪われる
有権者の「何言ってるのか分からない」という不信感が深まる
「揚げ足取り」だから何が悪いのか
重要なのは、これが見た目の問題ではなく、実質的な問題ということです。
1. 野党の信用を失わせる
「揚げ足取り」というレッテルが貼られると
「立憲民主党は、本気で政策を議論する気がない」という印象が定着する
「失言狙い」「人気取り」というネガティブなイメージが生まれる
次の選挙で投票を獲得しにくくなる
実際、立憲民主党の40代以下の支持率は約2%(2025年)という絶望的な状況になっています。
2. 本来の正当な問題提起を台無しにする
松下議員が指摘した「政府見解の変更プロセスの不透明性」は、本来であれば大きな国民的議論になるべき問題です。
ところが、質疑方法が「揚げ足取り」と見なされると
「野党の追及は不正当だ」という反発が生まれる
本来の問題(プロセスの透明性)が見落とされる
「政府側の説明が不十分だ」という議論が封じられる
結果として、政府は反論の材料として使い、問題は隠蔽されるのです。
3. 民主主義のメカニズムが壊れる
野党の役割として「権力監視」も一つです。
それが「揚げ足取りだ」と批判されると
有権者は「どうせ野党なんて……」と諦める
政治への関心が低下する
民主的な議論が成立しなくなる
民主主義そのものが機能不全に陥るのです。
第3部:もう一人の主役、階猛委員長の『問題行動』ー権力的威圧と隠蔽

この日の質疑が「異常」であった理由は、松下議員の「揚げ足取り」だけではありません。実は、委員会の議事進行を司る階猛委員長(立憲民主党)自身が、国会の透明性と公正性を著しく損なう重大な問題行動を連発していたのです。
問題1:「端的に答えよ」という指示そのものが「不当」である
まず、大前提として認識すべきは、審議官が答えに窮していたのは、松下議員の質問が「答えられない」設定になっていたからです。
権限のない審議官に「政府見解は変わったか」と問う
YES/NOで答えれば、どちらにせよ責任を問われる「罠」
このような状況で、階委員長が審議官に「端的に答えよ」と繰り返した行為は、決して「正論」ではありません。それは、答えられない相手をさらに追い詰める、不当な圧力そのものです。
委員長が本当に議事を整理したいのであれば、指示すべき相手は審議官ではなく、松下議員であるべきでした。
本来あるべき委員長の指示:
「松下委員、その質問は審議官の権限を超えるものです。質問の仕方を変えてください」
しかし、階委員長はそうせず、官僚を一方的に追い詰める側に加担したのです。
問題2:「私の指示、聞こえましたか?」という権力的威圧
記事で報じられている通り、階委員長は審議官に対してこう言い放ちました。
「由布さん、私の指示聞こえましたか? 聞かれたことに端的に答えてください」
これは、中立であるべき委員長が使う言葉ではありません。個人の権威を振りかざした、極めて威圧的な「恫喝」に近い発言です。
「私の指示」という言葉は、委員会としての指示ではなく、階猛という個人の命令であることを強調しています。
「聞こえましたか?」という問いかけは、相手の人格を軽んじ、有無を言わさず従わせようとする権力者の典型的な言葉遣いです。
これは、松下議員の質疑とは全く別の次元で、委員長自らが議会の品位を貶める重大な問題行動です。
問題3:「速記を止めてください」ー40秒間の“密室”を作った隠蔽行為
この日の質疑における最大の問題点がこれです。
階委員長は「ちょっと、ちょっと整理しましょう。一旦速記を止めてください」と指示し、国会の音声がオフになった。
ヤジと失笑で委員会が紛糾した後、階委員長は議事録に残らない約40秒間の「空白の時間」を作り出しました。
国会は、その議論のすべてが記録され、国民に公開されることを大原則としています。速記を止めるという行為は、国民の「知る権利」を著しく侵害する隠蔽行為にほかなりません。
この40秒の間に、一体何が話されたのでしょうか?
松下議員に対して、質疑を打ち切るよう指示したのか?
審議官に、特定の答弁をするよう裏で指導したのか?
与野党の理事と、記録に残せないような取引をしたのか?
すべては闇の中です。階委員長は、国民の監視が及ばない「密室」を国会内に作り出し、そこで不透明な議事進行を行ったのです。これは、民主主義の根幹を揺るがす行為と言わざるを得ません。
階猛委員長もまた、議論を歪めた「当事者」である
これまでの分析で、階猛委員長が単なる「中立な進行役」や「党内の良識派」などでは断じてないことが明らかになりました。
不当な圧力:答えられない官僚を「端的に答えよ」と追い詰めた。
権力的威圧:「私の指示」という言葉で、個人としての権威を振りかざした。
隠蔽行為:速記を止めることで、国民から見えない「密室」を作り出した。
松下議員が「揚げ足取り」という手法で質疑を歪めたとすれば、階委員長は「権力と隠蔽」という、さらに悪質な手法で国会の公正性を破壊したのです。
この日の法務委員会は、質問者である松下議員、そして議事を進行する階委員長という、立憲民主党に所属する二人の議員によって、二重の意味で機能不全に陥っていたと言えるでしょう。
第4部:なぜ立憲民主党は「正当な追及」を「揚げ足取り」に変えてしまうのか

「アテンション商法型政治」の系譜
過去に記事で分析したように、小西洋之議員や池田真紀議員の事例は、立憲民主党全体が陥っている「アテンション商法型政治」の症状でした。
そして今回の松下議員の質疑も、同じ病理の現れなのです。
症状1:「結果(議事録への記録)」を重視、「手段(質疑の質)」を軽視
立憲民主党の質疑を見ていると、パターンが見えます
✅ 「政府見解が変わったことを議事録に残す」→ 目的達成と考える
❌ 「その過程で有権者に何が伝わるか」→ 考慮外
❌ 「この質疑方法で政策が改善されるか」→ 関心なし
つまり、「議事録に『政府見解の変更』という言葉を何度も繰り返す」ことが目的化してしまっているのです。
症状2:「ウケ狙い」の感覚
小西議員が「このヤジが最も多くの自民党議員に受けた」と自画自賛したように、立憲民主党には「ウケたかどうか」という感覚が支配的です。
松下議員の4回繰り返しも、その延長線上にあります
「官僚を追い詰めている感」を演出
視聴者に「野党頑張ってる」という反応を期待
SNSでの拡散を狙う
ところが、現実には:
視聴者は「時間の無駄」と批判
SNSでは「揚げ足取り」というレッテルが広がる
結果として、野党のイメージがさらに悪くなる
症状3:「権力監視」という理想と「パフォーマンス重視」という現実のズレ
立憲民主党の議員たちは、おそらく心の底では「権力を監視する野党」という理想を持っているのだと思います。
でも、実際の行動は
SNS受けを狙った過激な発言
「ウケ」を優先した質疑方法
効果的な追及ではなく、「目立つ追及」
この乖離が、毎回「揚げ足取りだ」という批判を招くのです。
他の野党との対比:なぜ立憲民主党だけが変われないのか
こちらも過去のブログ記事で指摘いたしましたが、
国民民主党は、給与所得控除の引き上げなど具体的な政策提案で与党と協議し、支持率を着実に上昇させています。
日本維新の会も、身を切る改革や地方自治体での実績をもとにした現実的な提案で存在感を高めています。
つまり、他の野党は
✅ 「批判だけでは支持されない」という現実を直視し
✅ 「効果的な追及」と「建設的な提案」のバランスを取り
✅ 有権者からの信用を回復させている
一方、立憲民主党は:
❌ 相変わらず「対決型」「批判型」の姿勢を貫き
❌ 「ウケ狙い」のパフォーマンスを繰り返し
❌ 結果として、若年層からは見向きもされない状態
第5部:経済・社会・政治の視点から見る「戦術的自滅」の代償

経済の視点:国家的な機会損失
国会の議論時間は、極めて限定された資源です。
4回の同じ質問に使われた時間は、本来なら
経済安全保障政策の議論に
財政再建の具体策に
少子化対策の深掘りに
充てることができたはずです。
単純計算で、国会運営費は1日約3億円。4回の繰り返しで国家的な機会損失が発生しているのです。
社会・文化の視点:民主主義への不信の深刻化
有権者が国会中継を見て「何言ってるのか分からない」と感じ、「揚げ足取りだ」と批判する。
このプロセスの中で何が起きているか?
民主主義そのものへの不信が深まっているのです。
「国会なんて、バカどもの言い合いだ」
「どうせ何も変わらない」
「投票なんて意味ない」
こうした冷笑的な態度が、特に若年層に広がっています。
政治・政策の視点:本来の課題から逃げている
旧姓通称か選択的夫婦別姓か——これは、日本の家族制度をどうするかという本質的な問いです。
この問いに正面から向き合う代わりに、立憲民主党が「揚げ足取り」に走ることで:
政策選択肢の議論が封じられる
国民の多様な意見が反映されない
民主的な意思決定プロセスが破壊される
その結果、政府は「野党からの批判」を理由に、より一層独断的に進めるインセンティブが生まれるのです。
つまり、立憲民主党の「揚げ足取り」は、逆説的に、与党をさらに強くしているのです。
第6部:なぜ「正当な追及」が「揚げ足取り」に変わるのか——構造的な原因

原因1:党内での「自浄機能」の喪失
小西議員のヤジ問題、池田議員のクマ発言追及、そして今回の松下議員の質疑——
党幹部が「党の正当性が損なわれる」と懸念を示しながらも、有効な制止策を取っていません。
なぜか?
「対決型野党」というアイデンティティに固執しているからです。
個々の議員の「過激な行動」を止めれば、党全体の「対決姿勢」も薄れてしまうと考え、結果的に野放し状態になっているのです。
原因2:選挙制度と支持基盤の矛盾
立憲民主党には、「野党らしい野党」を求める支持基盤がいます。
彼らは「激しく政権を批判する」「権力に立ち向かう」という姿勢を評価するのです。
その結果、党の指導部は
個々の議員の「過激な行動」を黙認する
むしろ、それが「党の特色」だと位置付ける
「常識的で地味な野党活動」には価値を置かない
選挙で支持を得るための「ウケ」重視の構造が、党全体を支配しているのです。
原因3:メディアとSNSの影響
「揚げ足取り」と批判されるような質疑も、ネットニュースになり、SNS上で拡散されます。
その時点で、立憲民主党は
「注目を集めた」→ 成功
「支持層が反応した」→ 有効活動
「ネット上で話題になった」→ 認知度アップ
と錯覚してしまいます。
アテンションエコノミーの中で、「正当性」より「注目度」が優先されているのです。
第7部:「正当な追及」と「揚げ足取り」を分ける基準

区別のためのチェックリスト
では、野党はどのようにして「正当な追及」と「揚げ足取り」を区別すべきか?
質疑の質を測る5つのポイント
①「相手が答えられる質問か」
❌ 「政府見解が変わったのか、変わっていないのか、YESかNOか」
→ 権限構造を無視した、官僚には答えられない質問
✅ 「8月26日の素案から12月の案で、どのような修正が加えられましたか」
→ 官僚でも答えられる、事実に基づく質問
②「質問の意図が一貫しているか」
❌ 1回目:「政府見解が変わったのか」
❌ 2回目:「政府見解が変わったのか」
❌ 3回目:「政府見解が変わったのか」(官僚は同じ答弁を繰り返す)
→ 新しい情報は得られず、追い詰めるだけ
✅ 1回目:「修正内容は何ですか」
✅ 2回目:「その修正の根拠は」
✅ 3回目:「責任者は誰ですか」→ 大臣に質問
→ 段階的に情報を引き出し、責任を明らかにする
③「本来の目的が果たされているか」
❌ 官僚を追い詰めることが目的
❌ 「ウケ」を狙うことが目的
❌ SNSで拡散することが目的
✅ 政府の意思決定プロセスを明らかにすることが目的
✅ 有権者に情報が届くことが目的
✅ 政策改善につながることが目的
④「時間効率は妥当か」
❌ 同じ質問を4回繰り返して、何ら新しい情報を得ない
→ 国会の貴重な時間を浪費
✅ 必要に応じて質問を変え、異なる角度から追及する
→ 時間内に最大の情報を引き出す
⑤「野党としての信用を損なわないか」
❌ 「揚げ足取り」というレッテルで、本来の問題が見落とされる
❌ 「どうせ野党なんて……」という冷笑的態度を招く
❌ 有権者からの信用が低下する
✅ 「この追及は正当だ」という共感が生まれる
✅ 「野党も真摯に権力監視をしている」という信頼が深まる
✅ 次の選挙での投票につながる
海外の議会から学べること
過去の記事でも挙げたように、イギリス、フランス、ドイツなどの先進民主主義国では、議会の秩序が厳格に守られています。
その理由は
「議会の品位と効率性の維持」が、民主主義そのもの守ることだと理解しているから
ヤジは許可されるが、妨害型ヤジは即座に制止される
妨害した議員は、名指しで記録に残され、処分される
その結果、議会の秩序が保たれ、国民の信用が維持される
日本の国会も、同じレベルの自律を持つべきです。
第8部:立憲民主党が取るべき戦術的転換

1. 「党内の自浄機能」を取り戻す
小西議員、池田議員、そして今回の松下議員——
党幹部が「問題だ」と認識しながら、制止できていないのは、党の統治機能が麻痺していることを意味します。
改善策
✅ 党の総会で「国会質疑の倫理基準」を明文化する
✅ 「揚げ足取り」と判定された質疑については、党として注意する
✅ 必要に応じて、党員教育を実施する
2. 「質疑の質」を飛躍的に上げる
同じ質問を4回繰り返すのではなく
✅ 1回目:事実確認
「修正内容は何ですか」
✅ 2回目:責任追及
「それは誰の判断ですか、大臣に質問します」
✅ 3回目:政策的な深掘り
「その修正は、国民にどのようなメリット・デメリットがあるのか」
このように、段階的に深さを増していく質疑に転換すべきです。
3. 「野党の役割」を再定義する
立憲民主党が取り戻すべきのは、「野党としての信用」です。
それには
✅ 「批判するだけでなく、代案を示す」
✅ 「官僚を追い詰めるのではなく、政策の妥当性を問う」
✅ 「ウケ狙いではなく、有権者の利益を第一に考える」
という転換が不可欠です。
4. 「若年層の支持回復」を目指す
40代以下の支持率約2%という絶望的な状況から脱出するには
✅ 「派手なパフォーマンス」から脱却
✅ 「地に足のついた政策」の提案
✅ 「建設的な野党活動」の実績化
これらが必要です。
まとめ:民主主義は「手段」と「目的」の一致の上に成立する
今回のことで見えたこと
1. 正当な問題提起が台無しになっている
松下議員が指摘した「政府見解の変更プロセスの不透明性」は、本来であれば大きな国民的議論になるべき重要な問題です。
ところが、質疑の方法によって、その正当性が完全に損なわれてしまいました。
2. 「揚げ足取り」という戦術は、最終的に自分たちの首を絞める
立憲民主党が「揚げ足取り」に走れば走るほど
野党としての信用が低下する
若年層からは見向きもされなくなる
有権者の政治離れが進む
結果として、民主主義そのものが機能不全に陥る
3. 「手段と目的の転倒」が、党全体を支配している
小西議員のヤジ問題から今回の松下議員の質疑まで、一貫して見えるのは
目的:「ウケを取る」「注目を集める」「支持層へのアピール」
手段:「過激な発言」「揚げ足取り」「パフォーマンス」
本来は
目的:「民主主義を守る」「国民の利益を第一に」「有権者からの信用回復」
手段:「効果的な権力監視」「建設的な代案提示」「実績に基づく活動」
であるべきなのです。
有権者に対するメッセージ
もし、あなたが「立憲民主党に期待したい」と考えているなら
次の選挙で、党に対してメッセージを送ってください。
投票によって、以下を示すのです
✅ 「揚げ足取りではなく、建設的な野党を求めている」
✅ 「派手なパフォーマンスではなく、実績を求めている」
✅ 「『国民の利益』を優先する政治家を求めている」
立憲民主党に対するメッセージ
「変わってください。今すぐに。」
あなたたちは、野党第一党です。
その地位は、国民が期待しているからこそ、与えられたものです。
その期待に応えるには
党内で、「揚げ足取り」的な質疑を積極的に制止する
「質疑の質」を飛躍的に上げる
「野党としての信用」を回復する
「民主主義の品位」を示す側に回る
これができれば、若年層からの支持も戻ってくるはずです。(たぶん)
逆に、今のままでは
支持率の低下は止まりません。そしてその存在は不要です。

最終メッセージ:民主主義は「みんな」で守るもの
民主主義は、完成された制度ではありません。
それは、毎世代の市民が、常に守り、改善し、進化させていくシステムです。
小西議員や池田議員や松下議員の問題は、決して「個人の失敗」ではなく、*日本の民主主義全体が直面している「構造的な病理」なのです。
その病理を治すのは
✅ 政治家の自覚と改革
✅ メディアの適切な指摘と批判
✅ 有権者の冷徹な評価と投票行動
このすべてが不可欠です。
「バズ」や「ウケ」を求める政治ではなく、「中身」と「責任」を重視する政治を。
「派手なパフォーマンス」ではなく、「地に足のついた改革」を。
そうした政治を取り戻すために、私たち一人ひとりができること——それは「冷静に見て、投票する」ことです。

参考:12月18日国会中継に関連する情報源
【国会中継ライブ】衆議院・法務委員会|裁判所の司法行政や家族の氏をめぐる問題など質疑【LIVE】(2025年12月18日) ANN/テレ
旧姓通称(きゅうせいつうしょう): 結婚後の戸籍上の姓(氏)ではなく、結婚前の旧姓を、職場や身分証明書などで使用できる制度やその名称のこと。
選択的夫婦別姓(せんたくてきふうふべっせい): 法律婚をする際、夫婦が同じ姓(氏)を名乗るか、別々の姓を名乗るかを、夫婦の合意によって自由に選べるようにする制度。
アテンション商法型政治(あてんしょんしょうほうがたせいじ): 中身のある政策論争よりも、過激な発言やパフォーマンスで注目(アテンション)を集めることを優先する政治手法のこと。
アテンションエコノミー: 人々の「関心」や「注目」が経済的な価値を持つという考え方。ネット上ではPV数や再生回数が収益に直結するため、過激な内容が増えやすいとされる。
速記(そっき): 国会や裁判所などで、発言の内容を特殊な符号を使って素早く記録すること。国会では「速記を止める」ことは、公式記録を中断することを意味する。
審議官(しんぎかん): 省庁において、局長級や部長級の幹部公務員のこと。政策の企画立案や調整を行うが、大臣のような政治家としての最終決定権限は持たない。
男女共同参画会議(だんじょきょうどうさんかくかいぎ): 内閣府に設置された重要会議の一つ。男女共同参画社会の形成に関する重要事項を調査審議する。
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