ミニトマトが赤くならない⁇積算温度のひみつ。
やさい学校のミニトマト・こまりちゃん。
まわりのお友だちが次々と赤く色づいていく中……こまりちゃんは、まだちょっぴり青みが残ったまま。
「ねぇ……なんでみんな、そんなに早く赤くなれるの?」
とつぶやくと、近くのキュウリくんが首をかしげて言いました。
「こまりちゃん、赤くなるのに必要な“積算温度”って、知ってる?」
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第1章:温度ってなんだ?
その日の理科の時間、にんにく先生が黒板に書いた言葉。
「積算温度=毎日の気温を少しずつ足していくこと!」
こまりちゃんは、ぽかん。
「えっ、それで何がわかるの……?」
先生はにっこりして言いました。
「トマトはね、ある温度に達すると、“よし!赤くなるぞ!”ってスイッチが入るんだよ」
「それまでに、日々のおひさまの力を少しずつ、体の中にためているんだ」
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第2章:ひなたのひみつ
こまりちゃんは、さっそく観察をはじめました。
暑い日は積算温度がググッと増えるけど、曇りの日や寒い日はちょっぴりしか増えない。
「なるほど……毎日コツコツ、ためていくんだね!」
でもその日の午後、突然のにわか雨☔
「あ〜あ、また赤くなるのがのびちゃうかな……」と、しょんぼりしていると、
バジルくんがやってきて、こう言いました。
「大丈夫!こまりちゃん、今は“ゆっくり熟すチャンス”なんだよ」
「えっ?」
「急いで赤くなったトマトより、じっくり時間をかけた子のほうが、甘くておいしいって、ぼく知ってるよ」
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第3章:あつめよう、ちいさなおひさま
次の日から、こまりちゃんはこう言うようになりました。
「今日は2℃分、ためられた!」
「ちょっと曇りだったけど、風が気持ちよかったな〜」
「おひさま、また明日もよろしくね☀️」
だんだんと体がほんのりピンクに。
葉っぱの先もすこしずつツヤを増してきました。
そしてある朝――
みんながこまりちゃんを見て叫びました!
「こまりちゃん!ついに……赤くなってるーっ!!」
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🍅エピローグ:わたしのスイッチ
こまりちゃんはうれしそうに笑いました。
「たくさんのおひさまが、わたしの中にいる気がする」
にんにく先生もうなずいて言いました。
「積算温度はね、“がんばった日々のあつめもの”。急がなくても、ちゃんと赤くなる時がくるんだよ」
こまりちゃんは、ほんのり赤いほっぺでつぶやきました。
「うん、これからもわたしらしく、ゆっくり赤くなっていくね」

