「彼」と書いただけで恋愛だと思われる世界で
「彼」と書いただけで、
これは恋愛の話ですか?と勘違いする人が一定数いる。
以前書いた記事でも、
ただの友人の話を恋愛だと誤解されたことが沢山あったので、
今回は最初に明確にしておく。
この記事で言う「彼」は恋愛対象ではない。
友人であり、同じ病を抱える同士だ。
これは恋愛の話ではなく、
人間関係が感情の物語として消費されてしまう構造についての観察です。
完欠性爆発性障害(IED)の同士
私も彼も、完欠性爆発性障害(IED)を抱えている。
私はADHDとASDの診断も受けているが、
正直に言えば、このIEDの方がよほど厄介だ。
キレると頭が真っ白になる。
暴言を吐く、物に当たる、家具や扉を壊す。
発作が収まった後は、力が抜けて何もできなくなる。
そして、激しい後悔と自己嫌悪に襲われる。
とてつもないエネルギーを消耗し、
しかも周囲に迷惑をかけてしまう。
そういう精神疾患だ。
イメージで言えば、
感情が言語化される前にショートしてしまう状態。
これは性格の問題ではなく、神経レベルの話だ。
行動が派手なだけで「感情的」に見える病気
私たちは、長年「感情に振り回されている人間」だと思われてきた。
確かにキレやすい。
だが実際には、感情がきれいな形で立ち上がる前に
毎回バグった状態で噴き出しているだけだ。
だから大人になっても、
「感情とは何か」がよく分からないまま生きてきた。
私が考える感情とは、
単純に喜怒哀楽のことだ。
そして感情と思考は、本来は区別するものだと思っている。
これを混ぜると、人は一気に疲れる。
だから私は、感情そのものを深く掘り下げることはあまりしない。
発作が起きた時はもちろん地獄だが、
それすらも「構造」として捉えるようにしている。
今は、それを学びとして扱っている。
彼にとっての感情
彼もまた、感情に潰された経験があるのだと思う。
同じ病気だから、それはよく分かる。
彼は自分の壊れ方を理解している人だ。
だから常に、壊れないように安全運転をしている。
「壊れ方を理解している」
これは感情ではなく、完全に思考の領域だ。
彼は映画を観る時も、音楽を聴く時も、
思考を止めない。
思考は楽しい。
だが、ずっと続ければ確実に疲れる。
自律神経で例えるなら
私はセラピストなので、仕事の言葉で説明する。
交感神経=思考
副交感神経=感情
どちらか一方が優位になりすぎると、人は壊れる。
交感神経が優位になりすぎれば眠れなくなる。
副交感神経が優位になりすぎれば、身体がだるくなり病気がちになる。
本来、自律神経はバランスを取って存在するものだ。
彼は今、
眠いのに眠れない状態に近いところで生きている。
バランスを取る方法。ある意味パンドラの箱
ここが、この記事で一番重要な部分だ。
正直に言えば、
彼本人に直接伝えると、
また思考に入りすぎて疲弊させてしまうかもしれない。
だから本当は、書かない方がいい内容かもしれない。
それでも書く。
先に謝っておく。趣味みたいなものだ。すまん。
彼が疲弊しないために必要なのは、これだ。
考えなくていい相手を、一人持つこと。
誰でもいい。
私でもいい。
どうでもいい、しょうもない話をできる相手。
思考を使わなくていい時間を、意図的に作ること。
ちなみに、私にもそういう友達がいる。
何も考えず、ただ楽しいことを喋るだけの時間。
思考は楽しい。
感情は、この際どうでもいい。
思考停止する時間を持つこと。
それが、彼にとってのバランスだと思っている。
