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oliko
だれかゲイの失恋話を聞いて
少し前に、恋人と別れた。
初めての年下の彼氏だった。
愛情表現が豊かな人で、
「ああ、愛し合うってこういう感覚なんだ」と知った恋だった。
大きな喧嘩をしたわけでもない。
裏切られたとか、決定的な出来事があったわけでもない。
ただ、相手の気持ちが変わってしまった。
ある日を境に、
もう自分には興味がないんだな、ということを
言葉ではなく、空気で感じた。
張り詰めていた糸が、
プツンと切れるような感覚。
血の気が引く、あの瞬間。
今でも、ふとしたときに思い出す。
恋愛って、意外とそんなものなのかもしれない。
付き合っているときは、
ちゃんと大事にされていると思っていた。
優しい言葉もあったし、
一緒に笑う時間もたくさんあった。
だからこそ、終わりはあっけなかった。
人の気持ちって、
こんなにも静かに変わってしまうんだなと思った。
正直、最初は少し腹も立った。
あんなに大事にしているように見えたのに、
こんなにあっさり終わるのかよ、って。
人の心なんて、
結局は信用できないんじゃないか、
そんなふうに思った夜もあった。
でも、時間が少し経って振り返ってみると、
この恋愛は決して悪いものじゃなかった気もする。
楽しかった時間は、確かにあった。
くだらない話で笑った夜。
何気ないデートの帰り道。
ふとした瞬間に見せてくれた、ささやかな優しさ。
あの時間は、きっと嘘じゃない。
ただ、人の気持ちは変わる。
それだけのことだったのかもしれない。
今回の恋愛で、
自分のことも少しわかった。
自分はどんな関係を求めているのか。
どんな人となら、長く一緒にいられるのか。
それが、少しだけ見えてきた。
それに、こんなときに話を聞いてくれる友達や、
何気なく声をかけてくれる人のありがたさにも気づいた。
恋愛は終わったけど、
人生が終わったわけじゃない。
むしろ、ここからまた
新しいページが静かに始まるような気がしている。
人の心は変わるものだと学んだ。
でも、それでも人を信じたいと思う。
きっと、信じ合える人はいる気がする。
だから前を向いて進もうと思う。
