『良い株』にも『悪い株』にもなる。
同じ株なのに、
ある人にとっては「良い株」。
ある人にとっては「悪い株」。
そんな不思議なことが、株式市場では普通に起こります。
業績が良く、将来性もあり、増収増益を続けている優良企業。
本来なら「良い株」のはずです。
しかし、その株を高値で掴んでしまうと、一気に「悪い株」へと変わってしまいます。
つまり、
「良い会社」と「良い投資」は、必ずしも同じではないのです。
成長株は、株価がどんどん上がっていきます。
すると、配当利回りは低下し、PERやPBRも割高になっていきます。
そんな時に飛び乗ると、高値掴みになるリスクがあります。
もちろん、そのままさらに上昇し続ける銘柄もあります。
そういう株を初期から持ち続けられた人が、いわゆる億万長者になるのでしょう。
でも、それは結果論でもあります。
天井は、後からしか分かりません。
だから私は、無理に追いかけません。
株価が上がりすぎて、配当利回りが低下している時は、増配を待つか、株価が落ち着くまで待ちます。
まさに、
「鳴くまで待とうホトトギス」
です。
一方で、高配当株は少し性質が違います。
配当利回り3.5%〜4%くらいで買える銘柄は、PERやPBRも比較的落ち着いていることが多く、自ずとバリュー株になりやすいです。
つまり、高配当株は、
割安
配当がある
待てる
という特徴があります。
だからこそ、守りの投資と相性が良いのだと思います。
私自身も、銘柄を見ながら慎重に投資しています。
攻めるというより、「負けにくい場所」で買うイメージです。
もちろん、例外もあります。
増配ニュースが出て、
「今後さらに配当が伸びそうだ」
と思った時は、多少株価が上がっていても購入することがあります。
ただし、その時でも基準はあります。
ナンピン計算をしたうえで、追加購入後のYoC(自分利回り)が4%を超えるかどうか。
私の投資基準は、YoCです。
つまり、
「業績が良い株」でも、
「高値掴みしてしまえば悪い投資」になる。
逆に、
一時的に人気がなくても、割安なタイミングで買えれば、「良い投資」になる。
尺度が違うのです。
でも、同じ株なんです。
違うのは、投資方法とタイミング。
それだけで、良い株にも悪い株にも変わってしまう。
なんとも不思議です。
ただ、3か月や半年という短い時間軸で見ると、「悪い株」に見えてしまうものもあります。
しかし、5年、10年という長い時間軸で見れば、業績の良い企業は、上がったり下がったりを繰り返しながらも、前回高値を更新していくことがあります。
そして気づけば、
「あの時、高いと思っていた株価ですら安かった」
という未来になることもあります。
これもまた、株式市場の面白さです。
さらに、高配当株を売らずに持ち続ける投資であれば、株価の上下はそこまで重要ではありません。
高値だろうが、安値だろうが、持っている限り配当は入ってくる。
影響するのは、主に配当利回りです。
だから、高配当株投資では、「悪い株」という概念そのものが、少し薄くなるのかもしれません。
結局のところ、
投資方法
タイミング
時間軸
この3つによって、同じ株でも、
『良い株』にも『悪い株』にもなる。
そして、人によって基準が違うからこそ、
「買いたい人」と「売りたい人」が存在し、売買が成立する。
それが、市場というものなのだと思います。

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