一型糖尿病になったアナウンサー

少し長くなってしまいます。少し暗い話かもしれません。

2024年末に娘を出産し、しばらく子育てを頑張っていました。

産後1日でアナウンサー以外のリモートの事務仕事を復帰して週5で働きながら24時間育児って結構大変だなぁと思っていた矢先。

喉が渇いてしょうがないという事象がありました。
娘を抱っこするのもやっとで、意識が朦朧としてとにかくお手洗いも近い。吐き気もする。

ご飯も食べられなくなっていました。倦怠感もありました。
でも、娘を育てなければならないので、「育児って大変だなぁ。疲れ果てて体がボロボロ。そのうち整体にでも行こうなかな。」と思っていました。

そのうち、娘が泣いていてもすぐにかけつけられなくなりました。
喉が渇いてしょうがない。飲んでも飲んでも喉が渇く。

ネットで調べたら、子供を産んで授乳していると喉が渇くそうです。
母乳とミルク混合でしたが、授乳しているから喉が渇くんだ。

産後1週間くらいは、必死で抱き上げました。

産後2週間、ふにゃふにゃのかわいい新生児からどんどん成長していき、大きな声で朝も夜中も泣く娘に、立ち上がってミルクをあげることさえできなくなりました。

子どもが泣いて泣いて夫がミルクをあげているときに、力を振り絞って歌いました。
「眠れ、眠れ、母の胸に。」一生懸命、何度も何度も歌いました。

でも、母の胸に抱くこともできません。

喉が渇くので水を何リットルも飲み、起き上がれるときは母乳をやり、長時間抱っこをして、何食わぬ顔で仕事もしました。

睡眠時間は3時間くらいでしょうか。

夫もかなり頑張ってくれて、掃除や洗濯、ご飯も作ってくれました。

夫の作ってくれたご飯を残すようになって2日、呂律がまわらず目も見えなくなってきました。夫に促されて病院に行きました。

この2,3日で体重は15キロ落ちていました。

「あと少し遅れていたら大変なことになっていたかもしれません。」
糖尿病性ケトアシドーシスという病名でケトン体が上昇しており即入院で、ICUに入ることになりました。

結果、難病レベルの病気でした。膵臓からインスリンが出ていないそうです。

そのまま放っておくと死にいたります。

血糖値が上がったり下がったりする病気で、

入院時は、血糖600。意識があるのが不思議と言われました。

血糖が高くて水が体内に定着せずに、脱水して15キロも痩せてしまったようです。

血糖が上がったかと思えば、下がって昏睡状態に陥いるような低血糖。

死に至る危険性があります。

入院中、私が死んでしまったら産んだばかりの子供はどうなるのか。
年老いた父母はどうなるのか。涙が止まりませんでした。

いろんなところが痛くて痛くて激痛で。
寝ても覚めても痛みと、せまってきた「死」が頭の中をぐるぐる巡り涙が止まりませんでした。

この病気は、
自分の免疫が細胞や組織を攻撃してしまう病気で、血糖を上げたり下げたりする膵臓を自分の免疫が破壊することで発症します。

私は生活習慣や遺伝に関係なく、急に発症した劇症一型糖尿病という病気でした。

妊娠というイベントで免疫が下がっている中で風邪などのウィルスから発症してしまったのではないかとのことでした。

膵臓からインスリンが出ていないので、外から注射をする必要があります。4回から6回毎日自己注射を行います。
そして、今、血糖値がどうなっているのか確認するために一日8-10回も指から血を出して機械で測定します。

何度も何度もチクチクチクチク。
痛みとのたたかいです。

刺したところがしばらく痛いこともあれば、寝るときに体が痛みを思い出し、寝れずに飛び起きることもありました。

点滴も採血も注射もチクチクチクチク。もううんざりだと思いました。

こんなことを言ってはいけないけど、痛くて辛くてしんどくてこんなことが一生続くなら死んだほうがマシだと思いました。

退院したあと、何度も自己注射をやめようと思いました。医学的な記事によると、自己注射をやめたら命が危なくなるそうです。

毎日20回、指やお腹から血を出します。初めは頑張ろうと思っていましたが、心が折れました。

産んだばかりの娘はまだ幼く、ギャンギャンと泣きます。血糖値が下がって力が出ない時も泣きますし、血糖値が上がって吐き気がある時も泣きます。

医療費が月3万円を超えることもあります。なんでこの病気になってしまったのか、落ち込みました。

でも、今は医療が進歩しており、毎日指から血を出さなくても針を皮膚に埋め込んでで血糖値をはかる方法があったり(2週間に一回は剥がして再度皮膚に埋め込む)、お腹に針を埋め込んで注射する方法があります(3日に一回剥がして再度皮膚に埋め込みます)

そして、慣れてくるといろんなところから血が出ても痛くなくなってきます。
疼いたり、とても痛い時もありますが、我慢できます。

そして、何より注射をすれば生きられます。
ちゃんと注射をしていれば、仕事や私生活などにも影響がありません。

また、糖分の摂りすぎで発症したわけではないので、ダイエットとは関係なく、むし痩せてくるので好きなものが食べられます。


問題は無数にあるが、すべてが喜劇である。

生か死か。これが悲劇である。

〜夏目漱石の『虞美人草』より

どんなことも生きていればそれは喜劇である。生きるか死ぬか、これが悲劇である。

私はこの痛い辛い事も乗り切って見せる。たくさん長生きして、寿命を全うしようと決めました。

娘を産んで母となったのに情けないですが、母が私を心配して「なんでこんなことになってしまったのか。泣きたい時は泣きなさい」と言ってくれて、わんわん泣きました。

まだまだ、私も子供です。

そんな私が子供を育てていけるか心配なところではありますが、精一杯命を全うして、命をかけて娘を育てていきます。

元気に、そしてどこに出しても恥ずかしくないように、私がお母さんでよかったと思ってもらえるように、力を振り絞って娘を大切に育てていきます。

長くなりすぎてしまいましたが、
元気に生きていくぞという決意表明です。

読んでいただきありがとうございました。

これからも変わらずよろしくお願いいたします!!


いいなと思ったら応援しよう!