ミュージカル『コレット』
ミュージカル『コレット』大千穐楽を迎えました!
こんばんは、はなこです!
ミュージカルコレット大千穐楽おめでとうございました。本当に『コレットの世界』に生きるキャストのみなさんお一人おひとりの表現が素晴らしく、千穐楽後の余韻でまだしあわせです。
そんなしあわせな余韻の中、ミュージカル『コレット』の素敵ポイントを物語のネタバレも含めて語っていきたいと思います!

キャスティングの素晴らしさ

人物相関図を見てお分かりいただけるように、なんとも絶妙な配役…!観終えた今振り返ってみるとこれ以上ない適材適所すぎる配役ですよね。
①コレット:明日海りおさん
まずコレットに私の大好きな明日海りおさん。
演出のG2さんが明日海さんにぜひと当てがきしてくださったというコレット。
コレットは奔放で欲求に忠実な自由人。そんな人物に当てがき?!と思う部分もあったけど、蓋を開けてみたらなんともピッタリすぎましたよね!

明日海さんが持っている要素に、コレットを表現するために必要なものが詰まっていてこれ以上なく魅力的なコレットとなっていました。
こういう激しい人生を歩んだ人物をやらせた時の明日海さんの輝きはすごい!!!
明日海さんが宝塚歌劇団、男役を卒業してから五年間ずっとずっと、おそらく途方もなく努力し磨き続けてきたものが一斉に輝き出したような舞台で、ファンとしてはその点に関しても胸がいっぱいになりました。
明日海さんの声が、仕草が、踊りが、瞳が、歌声が、お芝居が。全てが素晴らしく輝いていて。
物語と共に明日海さんの進化(というか今回は開花というイメージ)にも心揺さぶられるものがありました。
コレットを心の宝箱の『誇り』という場所にしまったという明日海さん。その誇りを胸に、次の舞台でも最高の輝きを魅せてくれることが今から楽しみです…!!!
②ウィリー:今井朋彦さん
その夫には今井朋彦さん。『未成年に手を出しちゃいかんという法律を知らんのか』と周囲の人に言われるほど歳の差があったコレットとウィリー。
明日海さんと今井さんの歳の差がある感じもウィリーとコレットをリアルに描き出していて良かったです!
そして何より今井さんの演技力による役としての説得力!!今井さんがウィリーだったおかげで物語の充実度がぐんと上がっていたように感じました。

今井さんの言葉への感情の乗せ方がとても素晴らしくウィリーは暴君守銭奴詐欺師嘘つき女たらしとプロのやば男(笑)でしたが、今井さんはプロの役者さんの素晴らしい仕事を観ている…!という充実感を客席にもたらしてくれていたと思います。
今井ウィリーに『どうか拍手を〜🎶』
③シド:前田美波里さん
美波里さんが舞台に出てくるだけで、胸がいっぱいになって涙がでそうになってしまった人は私だけではないはず。
今までたくさんの舞台に立たれてきた経験や、人としての人生経験がそのまま美波里さんの表現に乗せられてこちらに伝わってきてママの想いに何度も心が揺さぶられました。

中でも私が大好きだったのは『どこに出しても恥ずかしくない最高の娘よ』『お前に悪口ばかりを言ってきたやつら見返したんだよ』とママがコレットに歌ってくれるところ。すき。だいすき。シドがコレットに歌ってくれているし、美波里さんが明日海さんに愛と勇気をシドを通して分け与えてくれているような気がしてすごくすごくあたたかい気持ちでみつめていました。
ミュージカルなので自由奔放なコレットの人生だけを描いても良かったところに、このコレットを信じ愛し続けたママの存在が描かれているおかげでギスギスしすぎないあたたかみをもたらしてくれている気がしました。
美波里さんが明日海コレットのママで良かったです!
④ミッシー:七海ひろきさん
七海さんをミッシーに配したG2さん、素晴らしいと思います。
ミッシーは侯爵夫人でありながらも男装をしてコレットと恋に落ちる役どころ。まずはこの男装が似合うという点は言わずもがなですが、七海さんがミッシーにぴったりなのはその愛を持って優しさで相手を包むことのできる心を持っているという点が素晴らしく素敵なミッシーだったと思います。

七海さんはコレットである明日海りおさんと宝塚時代の同期生。お2人にそんなバックボーンがあったことがコレットを支えるミッシーという2人の関係性にとても良い影響があったのではないかと感じます。
七海さん自身も『ギブ(与える)の人』であると感じていて、そんな部分がミッシーの存在感に温もりとリアリティーを与えていたように感じました。
心と心でお芝居し合う七海さんと明日海さんの共演が見られて本当に良かったです!
⑤メグ:花乃まりあさん
そしてもう1人、コレットである明日海りおさんと深い関係であるバックボーンを持っていたのがメグ役の花乃まりあさん。

G2さんは明日海さんと花乃ちゃんの舞台を観たことがあったのでしょうか。2人が宝塚歌劇団時代花組トップコンビとして組を率いて邁進していた時期がある役者同士であるというみりかのの関係性を知っていてのキャスティングだったのでしょうか。それだけ何らかの形で教えてくれませんかG2さん…!笑
コレットの椅子に座るの!とある意味コレットに対して強い執着を持つメグを、あんなにもチャーミングかつ思い切りよくコレットである明日海さんにぶつけられる相手は花乃ちゃんしかいない。
私はみりかのについて語り始めると想いが溢れてかなりの長文になってしまうのでこのくらいにしておきますが本当にあの2人が、そしてあの2人のお芝居が大好きだなと改めて感じました。
みりかのがみりかのを封印して舞台上で表現者同士として並び立ち今回の大成功を収めていることが誇らしいですし、舞台が終わった千穐楽に花乃ちゃんが封印を解いて明日海さんへの想いを爆発させてくれたところまで含めてすごくみりかのだと思いました。

メグを花乃ちゃんにとキャスティングしたG2さんは天才です!!そしてその期待に見事に応え、明日海さんとバチバチにやりあって物語を魅せてくれた花乃ちゃんにギャフンです。あっぱれです!!(花乃ちゃんの宝塚退団時に明日海さんが贈った言葉より♡笑)花乃ちゃんのメグに出逢えて良かったです!
⑥アンリ:吉野圭吾さん
前回私が吉野さんに出会ったのはこれまたG2さん演出の『エリザベスアーデンvsヘレナルビンスタイン』でした。
その時もアーデンとヘレナというこだわりを持つ強めの2人に翻弄される役柄でしたが、今回もかなり自由奔放なコレットに惹かれ、描かれているアンリの人生の最初の方から最後の方まで翻弄されまくっていましたよね!

私は吉野さんが自分以外の誰かの言動に振り回される時に身に纏っているなんとも言えない『困ったなよりも勝るたまらない満足感?!』みたいな演技(伝われ〜!!)がすごくツボで…!
激しい人生を歩む人に翻弄される姿がなんとも似合うんですよね〜!瞳?雰囲気??それがなんなのかはうまく言葉にできないのですが、そんな吉野さんのお芝居がすごくクセになります。
そして明日海りおさんとのデュエットが本当〜に素晴らしかった!
明日海さんと歌う時の吉野さんは、明日海さんの魅力をよくわかってくれていること、歌を重ねるというよりと明日海さんと気持ちを重ねようとしてくれていることがとても感じられて素敵すぎました。
『今に世間の方が求めてくるさ!もっとコレットをーって!!』の言葉にも、コレットにだけではなく明日海りおさんにもそう言ってくれているような吉野さんの心が感じられてすごくすきでした。
アンリが吉野さんで本当に良かった!
あの結末にはぶっ飛びましたけどね…!
アンリごめんね!!
⑦ベルトラン・ピエール・エリオ
大東立樹さん
大東さん初めましてでしたが、本当に瞳がビー玉のようにどの席から見てもキラキラとしていて『あぁスターなんだな』と感じました。
大東さんはスターだけどとっても親しみやすくて、周りの人に愛される方なんだという印象。
かわいい。とにかくかわいかったです!

そして1番びっくりしたのはその歌声。かわいい系かと思いきや、歌い始めるとなんとも大人な良い声でびっくりしました。
大東さんが『タバコの煙の中〜🎶』と歌い出する時、コレットがミュージックホールでタバコの煙の中色んな観客が観ている中パフォーマンスをする姿が毎回頭の中に浮かんできました。
そしてその『煙』と歌う時の歌声が少し煙たさを感じるスモーキーさで、歌の表現力が素晴らしいと思いました。
千穐楽のご挨拶で『僕がたくさんのひとを幸せにできる人になります。』ときっぱり宣言していたのもすごくまっすぐで、お若いのに心があって立派だなと感じました。
これから先、また舞台で明日海さんとの共演がぜひ観てみたいです!コレットの世界で大東さんに出逢えて良かったです。

ここには書き切れませんでしたが、アンサンブルの方も含め全てのみなさんがプロフェッショナル。そしてコレットの世界に生き生きと息づいていらっしゃって本当に幸福な観劇の時間でした。
あの場面もこの場面も素晴らしい。まさに切っても切っても素晴らしいがでてくる金太郎飴状態でした。
キャストのみなさん全員がだいすきで素晴らしかったです…!!

コレットの人生が私に教えてくれたこと。
コレットは正義のためにや誰かのために、という大義名分を背負ったミュージカルの主人公たちが生きるべきルートを辿らない人生を走り抜いた女性。
私はお芝居を観る時に『主人公に共感できるかどうか』よりも『主人公が私の心にどれくらい想いを残してくれるか』に重きを置いて観るタイプの人間で、今回のコレットさんはまさに
『共感<考えるきっかけをもらえる』
そんなタイプの主人公だったと思います。
こんな風に自分の求める気持ちに従って生きたって良いんだ。
誰がどう思うかよりも自分がどうしたいかにもっと耳を傾けてみたって良いんだ。
相手が殺すって言うなら差し違えてもいいんだbyコレットさんのセリフ(←これはダメ絶対っ!!!笑)
日常生活の中でコレットほどスキャンダラスでぶっ飛んだ人生を求めてはいなくても、もっと『自分の人生』を思うままに生きられたらなと感じることは少なくないです。
何かを選ぶ時安全な道を選ぶこともできるし、コレットのようにスリリングな方を選ぶこともできる。
固定概念で思考や選択肢がこり固まってしまった時に、コレットさんが残してくれたどっ濃ゆい自由のエッセンスを思い出して『選ぶ』ということにもっと積極的になって生きてみようかなというエネルギーみたいなものをもらったような気がしています。
『誰がに共感してもらう方』ではなく『自分らしい選択』を。
そんな人生を華やかで衝撃的かつチャーミングに描いてくれたコレットの世界に出逢えて良かったです。

ミュージカル『コレット』について私が感じたことをnoteに綴ってみました。最後まで読んでくださってありがとうございました!
はなこ💐
