「if-then」で行動が自動化する(開運=再現性)
シーズン2 第7話
「会議で発言しようと思っていたのに、タイミングを逃した」「毎朝のチェックを習慣にしたいのに、つい忘れてしまう」。こうした失敗を「自分の意志が弱いからだ」と責めていませんか?
行動科学の結論はシンプルです。「人の意志力はあてにならない」。行動を継続できるかどうかは、意志の強さではなく「仕組み(トリガー設計)」の有無で決まります。その最強のツールが「if-thenプランニング」です。

if-thenを1本だけ作る(現場に直結)
if-thenプランニングとは、「もしXが起きたら(if)、Yをする(then)」と事前に決めておくテクニックです。脳は「X」という条件を検知すると、無意識に「Y」の行動を呼び出すようにプログラムされます。
マネジメントでの活用例
会議:「もし沈黙が5秒続いたら、私が『他の案はある?』と聞く」
1on1:「もし部下が愚痴を言ったら、まずは『大変だったね』と共感する」
タスク:「もしPCを開いたら、最初にメールではなくToDoリストを見る」
このように、「いつ・どこで・何をするか」を条件付けしておくことで、迷いや躊躇といった「意志力の消耗」を防ぎ、行動を自動化できます。

続かない人のコツ:努力を増やすより、邪魔を消す
良い習慣を身につけるだけでなく、悪い習慣(時間の浪費や感情的な反応)をやめるのにもif-thenは有効です。
「もしイラッとしたら、深呼吸を2回する」
「もしスマホを見そうになったら、一度画面を伏せる」
これを「障害物の回避計画」と呼びます。トラブルや誘惑(不運の種)に遭遇したときの対処法を事前に決めておくことで、感情に流されず、冷静な判断ができる確率が上がります。

まとめ:運は気分ではなく仕組みで増える
「運がいい人」に見える人は、実は「運がよくなる行動」を無意識レベルで反復している人です。if-thenプランニングを使って、チームにとって望ましい行動(挨拶、共有、感謝など)を自動化してしまいましょう。習慣が変われば、運命(成果)も変わります。
出典: Gollwitzer, P. M. (1999). Implementation intentions: Strong effects of simple plans.
【今週のミニ習慣】(所要時間:2分)
仕事で定着させたい行動を1つ選び、if-then形式(もし〜したら、〜する)で書き出し、スマホのメモアプリの先頭に固定する。
次回予告:
個人の行動が変わったら、次はチーム全体の知能を上げましょう。次回は「集合知(c)が高いチームは『話す量』が均等」という驚きの法則を紹介します。
記事が役に立ったらフォローをお願いします

いいなと思ったら応援しよう!
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
もし今日の内容が「一歩が軽くなった」「視界がひらけた」と感じたら、チップで応援していただけたら嬉しいです。
いただいた応援は、次の記事の取材・検証・推敲のエネルギーに変えて、また“実装できる形”でお届けします。