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チームは「入力→媒介→出力→次の入力」で回る(IMOI)

シーズン2 第9話
「一度チームビルディング研修をやったのに、3ヶ月後には元に戻ってしまった」。これは、チームを「直線(IPOモデル:Input→Process→Output)」で捉えているために起こる誤解です。

最新のチーム研究では、チームは「円環(IMOIモデル:Input→Mediator→Output→Input)」で捉えられます。今日のOutput(成果や失敗)が、明日のInput(前提条件)になって戻ってくる。チームは常に変化し続ける、終わりのないループなのです。

IPO(直線・一方通行) vs IMOI(循環・ループ)モデル対比

Output が次の Input になる(循環)

例えば、「新しい挑戦をして失敗した(Output)」とします。この結果が「挑戦は損だ」という学習(Mediator:媒介変数)になって戻ってくれば、次のサイクルでは「誰も挑戦しない(Input)」チームになります。

逆に、「失敗から学びを得た」と意味づけされれば、次は「もっと賢く挑戦する」チームになります。リーダーの役割は、このサイクルの「つなぎ目」をデザインし、良い循環(正のスパイラル)を生み出すことです。

IMOI循環図(詰まり箇所の特定)

条件への介入(環境・役割・情報・リズム)

チームの循環が悪くなっている(不運な状態)とき、精神論で解決しようとしてはいけません。「条件」に介入します。

4つの介入ポイント

  • 環境:座席、ツール、会議室を変える

  • 役割:担当を変える、サブリーダーを置く

  • 情報:隠れているデータを見える化する

  • リズム:会議の頻度や時間を変える

「やる気を出せ」と言う代わりに、「朝会の時間を15分早めよう」「チャットツールを変えよう」と条件を変えるほうが、はるかに早く行動が変わります。

条件介入チェックリスト

まとめ:チームをメンテナンスし続ける

運のいいチームとは、完成されたチームのことではなく、悪い循環が起きてもすぐに気付き、条件を調整して良い循環に戻せる「自己修復能力」が高いチームのことです。IMOIモデルで、チームの血流を整え続けましょう。

出典: Ilgen, D. R., et al. (2005). Teams in organizations: From input-process-output models to IMOI models.

【今週のミニ習慣】(所要時間:1分)
今チームで起きている問題(詰まり)を1つ挙げ、それがInput、Mediator、Outputのどこにあるかを分類してみる。

次回予告:
良い循環を定着させるには「リズム」が必要です。次回は「文化はスローガンじゃない。週次リズムで増える」をお届けします。

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