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集合知(c)が高いチームは「話す量」が均等(ターンテイキング)

シーズン2 第8話
「声の大きい人の意見だけで決まってしまう」「優秀なAさん一人に頼りきっている」。そんなチームは、実はとても脆く、危険な状態です。一人の天才よりも、凡人同士でも協力し合うチームの方が、複雑な問題を解決できる能力(集合知)が高いことが研究で分かっています。

MITなどの共同研究によると、チームの知能(c因子)を最も強く予測する指標は、メンバーの平均IQの高さではなく、「発言の均等性(Equality in distribution of conversational turn-taking)」でした。

偏った発言(低い集合知) vs 均等な発言(高い集合知)グラフ

c(集合知)を上げる最小ルール:「全員が1回は話す」

特定の人だけが喋り続け、他のメンバーが沈黙している会議は、チームの脳の一部しか使っていないのと同じです。集合知を最大化するためには、全員の脳をネットワーク化する必要があります。

そのための最もシンプルな会議ルールが「ターンテイキング(順番に話す)」です。議論が煮詰まったり、結論を出す前には、必ず「全員が1分ずつ意見を言うラウンド」を設けましょう。「パス」は禁止で、違和感でも感想でもいいので必ず言葉にします。

1分ラウンド(全員発言)の会議設計図

反対意見が出るほど、運(当たり)が増える

「全員が賛成している」状態は、実は危険信号です(グループシンク)。誰もリスクを指摘していない可能性があるからです。

運のいいチームは、健全な衝突(コンフリクト)を歓迎します。「あえて反対意見を言うなら?」「最悪のシナリオは?」といった問いを投げかけ、多様な視点をテーブルに乗せることで、死角をなくし、意思決定の精度(当たりくじを引く確率)を高めるのです。

健全な衝突を設計する質問テンプレート(悪魔の代弁者など)

まとめ:チーム全体で賢くなる

一人のカリスマリーダーが正解を知っている時代は終わりました。正解のない問いに立ち向かうには、メンバー全員の知恵を総動員する「集合知」が不可欠です。話す量を均等にする。たったそれだけで、あなたのチームはもっと賢くなれます。

出典: Woolley, A. W., et al. (2010). Evidence for a Collective Intelligence Factor in the Performance of Human Groups.

【今週のミニ習慣】(所要時間:3分)
次の会議のどこかで、「全員が30秒ずつ、この件についてどう思うか話そう」という時間を1回だけ設ける。

次回予告:
チームは生き物のように循環しています。次回は「チームの詰まりを外すIMOIモデル」について解説します。

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