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①解説版 主体的お当番。4.5歳児編〜生活を自分ごとに捉えるきっかけづくり〜


「主体的」「子ども主体」を大切にしようと
数年前から一層、保育業界は大きく動き始めました。
「主体的なあそび」と同じくらい
「主体的な生活場面」も大切にしていきたいと考えています。
子どもたちにその境界線はなく、全て楽しい!と
思って一日を終えられるように。
そのことについて書きました。


生活を子どもたちに、かえしていく

みなさんは「お当番」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。
みんなの前に立ち、
「みなさん、おはようございます」と言ったり
何か特別な役割を与えられるようなイメージの
方も多いかもしれません。

そういった特別なお当番も素敵な機会ですよね。

そんな『特別なお当番』以外の、
『日常生活そのもの』のお当番の実践について書いていきます。

主体的な『お当番』

子どもたちの生活に関することを、
子どもたちになるべく早い段階で少しずつ返していく。
私たちはお当番というきっかけで始めることになりました。
きっかけはもっと自然に取り入れてもいいのかなとも思います。
このクラスには、そのきっかけが合っているのではと思いました。

お当番システムで、少し難しいことを
保育者に少し手伝われながら丁寧に行っていく。

保育者が行っていること
(午睡明けの床掃除、洗濯機をまわすなど)

やってみたい!または、楽しめそう

大人と一緒にやってみる✊

自分でできるようになる💡

お当番に組み込む

簡単に感じるようになる

システムから取り除き、日常へ。
お当番の内容は新たなお当番へ

『挑戦』だけど、
『子どもの日常に
  子どもの自分ごとを返すきっかけ』

※生き物のお世話では、餌やりだけでなく
ケースを洗ったり、餌の補充などの
お世話をするための準備にも挑戦していました。


個の尊重の積み重ねで築かれる主体性

年長さんがやっていると、何が起きるか?

年中、年少さんがやりたがりますよね。
そこはみんなで大切にしました。

絶対に「年長さんだけだよ」と言いませんでした。
職員間で改めて確認せずとも、
日常で子どもの意思を尊重する保育への意識が
統一されていた結果でもありました。

ある日、ご飯が遅くなりがちな子が、
ご飯前の布団敷きを手伝いたいと言ったら、
職員で2.3分話し合いをして、
休憩時間や体制を調整して、
布団を敷くのをご飯を食べたあとにして、
その子がご飯の後に布団敷きをできるようにしました。

年長児でお当番をすることが目的ではなく、
「やりたい!」が引き出されることや
「やりたい!」を実現することが目的だったからです。

生活の主体性

3歳児クラスまでは、身辺自立などで
「自分ですること」を楽しんで習得する姿が見られますよね。

一通り身辺自立した後は、
意外と「自分でやること」に繰り返し挑戦する
という生活場面は減っていくのでは?と
感じていました。

こういったことを始めたら、子どもたちは
日常の中で『自分ができること』を探し始めます

〝子どもたちの楽しい″から、自然と
子どもたちの〝生活の主体性″へのサイクルが

出来上がりました。

図書館係のお当番は本棚を綺麗に並べたり、
おすすめの絵本を選んだりもしてくれました。

係ではなくても、それを経てみんなにかえされた「ホウキで掃く」という項目は、
いずれなくなり、
日常で使いやすいサイズのものを常設しました。

みんなにとって「お当番」や「かかり」は、
ちょっと背伸びして楽しみながら、やり方を習得する時間になっていました。

心理学者のレフ・ヴィゴツキーが提唱した、
発達の最近接領域(Zone of Proximal Development: ZPD)」と重なりますね。

「1人では難しいけど、大人の支援や仲間との協同があればできる」ゾーンは子どもたちそれぞれにあり
一人ひとりにそれを見立てていくことも大切ですが、

こうして様々な体験を生活に散りばめられていることで、
多くの子どもたちは自分の最近接領域に自ら寄ってきます。

今1番、ぐん!と発達するぞ!という部分を知っています。
それが「興味」「楽しい!」なのです。

様々な生活場面の習得は、
とても理にかなっているのだと思います。

育まれるこころとからだ

生活動作の中には、普段しない動き
考えないとできないことがたくさん含まれています。
ぞうきんしぼり、かごいっぱいの洗濯物を運ぶなど。
どうやってやるの?どうしたらいい?
こうやってやるんだ!もいっぱい。

例えばお布団敷きでは、
・両手を広げて持ち上げる
・指先に力を入れて握って抱きしめて運ぶ
あまり他にはない粗大運動をしますよね。

・全員分敷いたか数える数的感覚
・スペースに敷けるよう配置を考える空間認知

必要性を感じて自ら考えることは、
テキストの答えを解くよりも一層、
知識としてその子の考える力になります。

本棚(低いもの)があるから頭はこっちに向けよう、
ここに敷くとまたがなきゃいけないから今は隅に寄せておこう、
など、防犯や社会的マナーなどの知識についても
実際の場面と関わりながら、知識と体験として
自然と学ぶ機会ともなっていました。

そんなお当番が生まれたのは、
とある子の葛藤がきっかけでした。

その子がどんなことに思い悩んで、
【自己認知】、【自己決定】【自己発揮】を通して、
自分の気持ちをコントロールできるように 
なっていったのかの、はじまりを、
こちらの記事で、
物語として子ども目線で書いてみました。
ぜひ読んでいただけたらと思います!

『主体的に生活』することについて、
まだまだ書ききれていないことばかりなので、
ご興味持っていただけましたら、
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