塙真一のPortrait Notes〜第1回 ポートレートは「顔」を撮るものではない〜
人物を撮るとき、
最初に顔は見ません。
歩き方を見る。
話し方を見る。
笑う前の沈黙を見る。
カメラを構えるのはその後です。
今回からポートレート編のnoteとして新シリーズを始めたいと思います。
「塙真一のPortrait Notes」です。
ポートレートのための技術論だけでなく、ポートレートのための思考について焦点を当てていきたいと思います。
ポートレートを始めたばかりの頃、多くの人は「顔をきれいに撮ろう」と考えると思います。
もちろん、それは間違いではありません。
ピントを目に合わせる。
表情を引き出す。
肌をきれいに見せる。
どれも大切なことです。
ポートレート写真において外すことのできないことです。
でも、私は長くポートレートを撮ってきて思っていることがあります。
それは、「ポートレートは顔をだけ撮るものではない」ということ。
撮るべきなのは、その人の顔ではなくその人そのものです。
この二つは似ているようで、実はまったく違います。
人は顔だけでできているわけではありません。
立ち方。
歩き方。
ふとした仕草。
少し伏せた視線。
笑う前の一瞬の空気。
そういうものが積み重なって、その人らしさになります。
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