ぼくを守ってくれるのはポートフォリオ戦略だけ(グレアムVSシーゲル)Retake
投資本の名作は、何冊も読んだほうがいい。
あまりに古すぎるんじゃないかという理由で敬遠していた「賢明なる投資家」(ベンジャミン・グレアム)を読むと、わたしが株式投資の拠り所にしていた「株式投資」(ジェレミー・シーゲル)と主張がぶつかっていた。
シーゲル先生の「株式投資」は、米国で株式投資が絶好調だった時期(今よりずっと前)に書かれたという背景があるようだ。
グレアム師匠は「株式投資200年の歴史から導いたとされる平均リターン(7%)が、2%ほど水増しされているんじゃないか。資産運用の手法のなかで株式投資だけを盲目的に信奉するのはどうだろう(ロックスター訳)」とシーゲル先生に反論している。
なんなら、1920年以降は、株式投資が、現金や債権を上回ることはなかったとも。これは衝撃!
わたしのような小物には、どちらの主張が正しいかはわからないけど、株式のインデックス投資の積立だけしていれば何も考えなくていい、という考えを戒めてくれる。
わたしは所詮、アベノミクスの時期に投資をはじめた人間なので、知らないうちに強気になっていたであろう期待リターンをあらためたほうがよいと思い、管理用のスプレッドシートの算式を修正した。
年間の投資収入の見込み額がえらい下がってしまった。
これでいいと思う。投資初心者のわたしをこれまで守ってくれていたのは、確実にポートフォリオ管理と安全度なのだから。
わたしは投資をはじめてから10年間、年間の損益が一度もマイナスになってことがない。実はけっこうすごいことだ。
個別株投資をする人間のなかで、リターンが出せるのは全体の1割だとも言われている。ただ、投資の才能があるわけではなく、下の記事みたいにアホなこともしている。
今、はっきりわかるのは、初期からポートフォリオ管理をしていたのが幸いした。ポートフォリオ戦略が東証動物園の一介のカモだったわたしを守ってくれた。
十分な安全度――、わたしは天然でグレアム的だった。
投資額は、投資を始めてから何年も資産の30%のラインを超えていなかったと思う。自分で設計したポートフォリオの枠内で投資をしていた。何度も都合よく変更を加えたけれど、まあ「安全度」として機能してくれたのだ(悪魔のダブルインバースにも上限を決めていた)。
現在のポートフォリオは、初期に比べるとかなり攻めているのだけど、全財産から1年の生活費と独立費用を引いた額を投資資産としている。
その投資資産の中でさらにキャッシュ比率を定めている。
平常時なら、8~12%くらい。
一番大切なのは、投資ポートフォリオ。
グレアム先生、初心に返ろうと思います。債券を馬鹿にせずに、もう少し組み込もう。わたしの心象風景でグレアムとシーゲル握手。
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